短編夢
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(う~~~寒い……)
学校へ向かう為に準備をしていたが、何だか今日は寒い。
気温を見ると低かったし気温どおりな気もするが……
とにかく震えが止まらなかった。
カイロを肌着の上に貼ってとことん厚着をする。
これなら大丈夫だろう。
今日は体育がある。
寒い中運動するから風邪を引かないようにしないとと思いつつ家を出た。
そして学校に着いた頃は何とも無かったはずなのだが、授業が進むにつれ段々と異変を感じてきた。
今度は暑くなってきた。
着込みすぎたかなと思ったが今さら脱ぐわけにはいかない。
頭も若干痛いような気はするけど、運動したら解消されるかもしれないと気にしない事にした。
四限目の体育は体育館でバレーボールの授業だった。
「ねぇ、大丈夫?
顔赤くない?」
杠が声をかけてきた、風邪じゃないかって言うけど……
「大丈夫、気のせいだよ
ほら今日は何か寒いなって思って着こんで来ちゃってさ
厚着してるせいか暑いんだよね」
「……ならいいんだけど……」
本人がそう言うならと杠は教師が号令をかけたのでそれ以上言うのはやめた。
準備運動をし決められた通りにチーム毎に試合をする。
これは男子も同じ事で同じ体育館でバレーボールをしているとある少年を見た。
(レシーブとかで腕とか痛めないといいんだけど……)
そもそもボールを取れるかどうかは分からないけども。
飛んできたボールを腕で取ると何故か頭がずきりと痛んだ。
いや、もうずっと頭が痛い。
それを私はずっと見ない振りをしてきた。
……今日、いや体育が終るまでは辛抱だ。
原因は何となく分かっているけど、ここで抜けるのは何となく気がひけてしまう。
「……、さん、聞こえてる??」
ハッと少し飛んでいたらしい。
ボールを渡されてサーブの順番が自分な事に気づいた。
「ごめん、ちょっとぼーっとしてて」
クラスメイトが大丈夫かと言ったが何ともないと伝えた。
ボールを高く上げて落ちてくるスピードに合わせてジャンプした。
が、ボールに手は届かない。
理由は簡単、ジャンプの高さが足りていなかったから。
(あ、れ……?)
高さが足りていない事に気づいたのにちゃんと着々しないといけないと分かっていたのに体は思うように動かなくて崩れ落ちるように床と激突してしまった。
ざわざわと周りの人たちが取り巻く中杠が駆け寄ろうとした時、同じく彼が動いた。
「杠、保健室に運びたいんだが、手伝ってくれるか」
力だけなら親友の大樹が相応しいだろうが、千空は何となく彼に頼むのは躊躇した。
「う、うん……!」
杠はコクコクと頷き大樹は何かすることはないかと言ったが千空は慌てんなと額を指で突いた。
「ぶつけた部位は心配だが
元の原因は風邪だ
むやみに接触を増やさねえ方がいい」
ちなみにこの理論ならなるべく一人の方がいいのだが、千空はそこ部分は説明を省いた。
「……!そうか……!」
納得した大樹を置き千空と杠は保健室へと移動した。
怪我の応急措置をすまし後は寝かすだけなので千空は杠に授業に戻っていいと言った。
「誰か一人でもいた方がいいからな
ちょうど体育サボる理由が出来た」
千空はそう言うが単純に心配なのだと杠はクスクス笑っていた。
杠が居なくなって千空がベットに視線を移すとちょうど目を覚ましていた。
「……せん、くう……?」
ぼんやりと見上げていた彼女に千空は額を近づけてコツンとくっ付けた。
「…………!!!」
「あーーこりゃ38度はありそうだな」
急に顔を近づけられて熱が更に上がった気がする。
(無理無理無理無理ーーーっ!!!)
こんな距離が近づいたら失神しそうで頭が更にくらくらするような感覚さえ覚える。
やっと離れてくれたので少しほっとした。
「っと、病人に無理はさせられねぇな
午前終わったらすぐ帰れ
……っと、迎えに来れねぇんだったな
しゃあねえ、放課後まで頑張れるか?」
それは千空が家まで送ってくれるとのサインだった。
「うん、頑張る」
そう言って目を瞑ると疲れていたのかあっという間に寝息が聞こえてきた。
「ったく、今朝から熱あったんじゃねぇか?こいつ……」
はあ……と溜め息をついて髪を撫でる。
「ヒヤヒヤしたじゃねぇか
心配かけやがって」
「てめーに元気でいてもらわねぇと困るんだよ
さっさと風邪治せ、バカ」
学校へ向かう為に準備をしていたが、何だか今日は寒い。
気温を見ると低かったし気温どおりな気もするが……
とにかく震えが止まらなかった。
カイロを肌着の上に貼ってとことん厚着をする。
これなら大丈夫だろう。
今日は体育がある。
寒い中運動するから風邪を引かないようにしないとと思いつつ家を出た。
そして学校に着いた頃は何とも無かったはずなのだが、授業が進むにつれ段々と異変を感じてきた。
今度は暑くなってきた。
着込みすぎたかなと思ったが今さら脱ぐわけにはいかない。
頭も若干痛いような気はするけど、運動したら解消されるかもしれないと気にしない事にした。
四限目の体育は体育館でバレーボールの授業だった。
「ねぇ、大丈夫?
顔赤くない?」
杠が声をかけてきた、風邪じゃないかって言うけど……
「大丈夫、気のせいだよ
ほら今日は何か寒いなって思って着こんで来ちゃってさ
厚着してるせいか暑いんだよね」
「……ならいいんだけど……」
本人がそう言うならと杠は教師が号令をかけたのでそれ以上言うのはやめた。
準備運動をし決められた通りにチーム毎に試合をする。
これは男子も同じ事で同じ体育館でバレーボールをしているとある少年を見た。
(レシーブとかで腕とか痛めないといいんだけど……)
そもそもボールを取れるかどうかは分からないけども。
飛んできたボールを腕で取ると何故か頭がずきりと痛んだ。
いや、もうずっと頭が痛い。
それを私はずっと見ない振りをしてきた。
……今日、いや体育が終るまでは辛抱だ。
原因は何となく分かっているけど、ここで抜けるのは何となく気がひけてしまう。
「……、さん、聞こえてる??」
ハッと少し飛んでいたらしい。
ボールを渡されてサーブの順番が自分な事に気づいた。
「ごめん、ちょっとぼーっとしてて」
クラスメイトが大丈夫かと言ったが何ともないと伝えた。
ボールを高く上げて落ちてくるスピードに合わせてジャンプした。
が、ボールに手は届かない。
理由は簡単、ジャンプの高さが足りていなかったから。
(あ、れ……?)
高さが足りていない事に気づいたのにちゃんと着々しないといけないと分かっていたのに体は思うように動かなくて崩れ落ちるように床と激突してしまった。
ざわざわと周りの人たちが取り巻く中杠が駆け寄ろうとした時、同じく彼が動いた。
「杠、保健室に運びたいんだが、手伝ってくれるか」
力だけなら親友の大樹が相応しいだろうが、千空は何となく彼に頼むのは躊躇した。
「う、うん……!」
杠はコクコクと頷き大樹は何かすることはないかと言ったが千空は慌てんなと額を指で突いた。
「ぶつけた部位は心配だが
元の原因は風邪だ
むやみに接触を増やさねえ方がいい」
ちなみにこの理論ならなるべく一人の方がいいのだが、千空はそこ部分は説明を省いた。
「……!そうか……!」
納得した大樹を置き千空と杠は保健室へと移動した。
怪我の応急措置をすまし後は寝かすだけなので千空は杠に授業に戻っていいと言った。
「誰か一人でもいた方がいいからな
ちょうど体育サボる理由が出来た」
千空はそう言うが単純に心配なのだと杠はクスクス笑っていた。
杠が居なくなって千空がベットに視線を移すとちょうど目を覚ましていた。
「……せん、くう……?」
ぼんやりと見上げていた彼女に千空は額を近づけてコツンとくっ付けた。
「…………!!!」
「あーーこりゃ38度はありそうだな」
急に顔を近づけられて熱が更に上がった気がする。
(無理無理無理無理ーーーっ!!!)
こんな距離が近づいたら失神しそうで頭が更にくらくらするような感覚さえ覚える。
やっと離れてくれたので少しほっとした。
「っと、病人に無理はさせられねぇな
午前終わったらすぐ帰れ
……っと、迎えに来れねぇんだったな
しゃあねえ、放課後まで頑張れるか?」
それは千空が家まで送ってくれるとのサインだった。
「うん、頑張る」
そう言って目を瞑ると疲れていたのかあっという間に寝息が聞こえてきた。
「ったく、今朝から熱あったんじゃねぇか?こいつ……」
はあ……と溜め息をついて髪を撫でる。
「ヒヤヒヤしたじゃねぇか
心配かけやがって」
「てめーに元気でいてもらわねぇと困るんだよ
さっさと風邪治せ、バカ」