短編夢
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「よう」
検査入院してから1日が経った頃千空が様子を観にやってきた。
窓の景色を見ていたのか髪がさらさら流れるのを見て千空は思わず絵になると思った。
「はあ、全く昨日は大変だったよ」
「あ“?何がだ
問題ねぇって話だっだろ」
ぶつぶつ文句を言うのに対して千空は眉を寄せる。
入院と言ってもそんなに大事ではなく経過を診る為の物で千空も面会に来たもののそこは理解していたのだが。
実際検査入院するのも何回目だし千空は過去にも同じようにお見舞いに来ている。
「そっちじゃなくて
看護師さんの方
昨日どんだけ質問されたか……」
先日見舞いにきた千空が彼氏じゃないかと看護師たちは浮き上がりことごとく質問攻めにあったのだ。
「んなもん正直に答えりゃいいじゃねぇか
そもそも付き合ってるだろうが」
そう、千空とは恋人通しで間違われて困るものではない。
「そうじゃなくて……
恥ずかしいんだってば……」
カッコいい彼氏さんね、とか出会いはどこ?とか聞かれるだけでも頬が赤くなってしまう。
「んな事気にしてたのか」
ほーん、と千空はふと自身が持ってきた袋の存在を思い出した。
「あー、これやる」
千空は袋を置き差し出した。
「……これ、コンビニで?」
「正解だ、病院のな」
中身を見ればプリンやらゼリーが入っていた。
「いいのに、お土産なんて……」
せめて、お金は出すと財布を出そうとしたが、千空はしかと受け取らなかった。
「あ“?コンビニのプリンなんざたかが知れてるだろうが、気にすんな」
と、千空は言うが先日も何かしら貰ったばかりなので申し訳ない気分になってしまう。
「じゃあ……お言葉に甘えて」
頂きますと言ってからプリンを口に運ぶとたちまち頬が綻ぶのを見て千空はつられて微笑んだ。
やはり、こいつには笑顔が似合うと。
笑顔が見られるなら、きっと自分は何だって出来るだろう。
「……っと、そろそろ面会時間も終わりだな」
「そっか……」
少し寂しそうに答えるのを見て千空は続ける。
「明日も来る」
「えっ」
普通の学生生活もあるというのに千空は合間を縫って会いに来てくれる。
それは嬉しいけど……
「で、でも科学部もあるでしょ?
こんなたくさん見舞いに来てくれなくてもいいよ
どうせ週明けには退院出来るんだし」
面会不可な日を除いて千空はほぼ毎日病室に通っていた。
滞在時間は限られているものの、その時間があれば研究が出来る。
「そっちもやってるから問題ねぇ
それにこれは俺のエゴだ
俺が来たくてここに来てる
……お前の顔が見たいと思ってな」
たった一週間ほどの入院。
たったそれだけなのに顔を見れないと思うと千空は毎日病院へと来ていた。
「……ありがと、元気出た
私も千空と会えないの寂しいから」
じゃあそろそろ帰るわと、椅子から立ち上がったが何かを思い付いたのか千空は急に顔を近づけてきた。
「っ、ま、待って!」
個室とは言えいかがなものかと反論したものの満更deはないらしく、きゅっと目を瞑っている。
しかし、感触があったのは頬。
「へ?」
「こっちは、退院後でな」
すっと指でなぞられて思わず震いが生じる。
本当にこの人は、意地悪だ。
「また、明日、な」
ポンポン頭に手を乗せられ膨れた頬を千空かつついてくる。
「……、千空のバカ」
この会話で看護師たちが更に色めきたったのは言うまでもない。
検査入院してから1日が経った頃千空が様子を観にやってきた。
窓の景色を見ていたのか髪がさらさら流れるのを見て千空は思わず絵になると思った。
「はあ、全く昨日は大変だったよ」
「あ“?何がだ
問題ねぇって話だっだろ」
ぶつぶつ文句を言うのに対して千空は眉を寄せる。
入院と言ってもそんなに大事ではなく経過を診る為の物で千空も面会に来たもののそこは理解していたのだが。
実際検査入院するのも何回目だし千空は過去にも同じようにお見舞いに来ている。
「そっちじゃなくて
看護師さんの方
昨日どんだけ質問されたか……」
先日見舞いにきた千空が彼氏じゃないかと看護師たちは浮き上がりことごとく質問攻めにあったのだ。
「んなもん正直に答えりゃいいじゃねぇか
そもそも付き合ってるだろうが」
そう、千空とは恋人通しで間違われて困るものではない。
「そうじゃなくて……
恥ずかしいんだってば……」
カッコいい彼氏さんね、とか出会いはどこ?とか聞かれるだけでも頬が赤くなってしまう。
「んな事気にしてたのか」
ほーん、と千空はふと自身が持ってきた袋の存在を思い出した。
「あー、これやる」
千空は袋を置き差し出した。
「……これ、コンビニで?」
「正解だ、病院のな」
中身を見ればプリンやらゼリーが入っていた。
「いいのに、お土産なんて……」
せめて、お金は出すと財布を出そうとしたが、千空はしかと受け取らなかった。
「あ“?コンビニのプリンなんざたかが知れてるだろうが、気にすんな」
と、千空は言うが先日も何かしら貰ったばかりなので申し訳ない気分になってしまう。
「じゃあ……お言葉に甘えて」
頂きますと言ってからプリンを口に運ぶとたちまち頬が綻ぶのを見て千空はつられて微笑んだ。
やはり、こいつには笑顔が似合うと。
笑顔が見られるなら、きっと自分は何だって出来るだろう。
「……っと、そろそろ面会時間も終わりだな」
「そっか……」
少し寂しそうに答えるのを見て千空は続ける。
「明日も来る」
「えっ」
普通の学生生活もあるというのに千空は合間を縫って会いに来てくれる。
それは嬉しいけど……
「で、でも科学部もあるでしょ?
こんなたくさん見舞いに来てくれなくてもいいよ
どうせ週明けには退院出来るんだし」
面会不可な日を除いて千空はほぼ毎日病室に通っていた。
滞在時間は限られているものの、その時間があれば研究が出来る。
「そっちもやってるから問題ねぇ
それにこれは俺のエゴだ
俺が来たくてここに来てる
……お前の顔が見たいと思ってな」
たった一週間ほどの入院。
たったそれだけなのに顔を見れないと思うと千空は毎日病院へと来ていた。
「……ありがと、元気出た
私も千空と会えないの寂しいから」
じゃあそろそろ帰るわと、椅子から立ち上がったが何かを思い付いたのか千空は急に顔を近づけてきた。
「っ、ま、待って!」
個室とは言えいかがなものかと反論したものの満更deはないらしく、きゅっと目を瞑っている。
しかし、感触があったのは頬。
「へ?」
「こっちは、退院後でな」
すっと指でなぞられて思わず震いが生じる。
本当にこの人は、意地悪だ。
「また、明日、な」
ポンポン頭に手を乗せられ膨れた頬を千空かつついてくる。
「……、千空のバカ」
この会話で看護師たちが更に色めきたったのは言うまでもない。