短編夢
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今日は12月31日、大晦日の日だ。
既に家族と年越し蕎麦を食べ後は日を跨ぐのみだ。
今はLINEグループでだらだら会話しつつ時間を潰している。
(年越しかあ
千空と一緒に過ごしたかったな)
年が明ける前に神社に行ってお参りしたいけれど学生の身では許されないだろう。
(千空はどう過ごしているのかな)
LINEでやりとりはしているけれど彼は何をしているのだろう。
多分今もパソコンとにらめっこに違いないと思うとクスっと笑みが漏れる。
(あとちょっとか)
12時までもう気付けば10分もない。
そんな時スマホに千空から電話がかかってきた。
「えっ?」
こんな時に何故とは思ったけれど、とりあえず電話に出た。
「も、もしもし」
『あ“あ、俺だ、何してた?』
「え、えっと……テレビみてた」
千空は?と聞くとやはり案の定テレビをつけつつレポートの作業をしていたらしい。
『……一緒に年越ししねぇか』
年越し?一緒に住んでる訳でもなし、意図が分からない。
『あ“ー言い方が悪かった
窓開けるか?』
うんと、言ってあきらは部屋の窓を開けた。
冷たい冷気が部屋に入りこんで寒い。
「開けたよ」
震えながら言うと向こうも寒いのか声が震えていた。
『月、見えるだろ』
暗い空には月が浮かんでいる。
『一緒には年越せねぇけど月見ながら年越しっつーのはどうだ?、あきら』
はーっと白い息をはいて月を眺める。
同じ月を二人で眺め、年を迎えるなんて初めてだ。
「カウントダウンはどうするの?」
『んなもん、俺がすりゃいい』
年明けまであと5分。
そのままだと寒いから上着を羽織って千空と電話越しに喋る。
『明日、◯時に神社集合な』
「分かってるって
千空は着物着ないの?」
『俺はてめえみたいに持ってる訳じゃあねぇ』
時計をみれば針は既に23時58分を回っている。
このままずっと千空と話していたい、寒いけど。
うっかりくしゃみをしてしまった。
『大丈夫か?』
「ううん、大丈夫」
『……俺も寒いな』
「千空ちゃんと上着着てる?」
と聞くと千空は着てると答え、あきらに意図が通じなかった事に少しもやもやした。
(寒いですね、は抱き締めてもいいかっつー意味なんだが、隣にでもいねぇのに俺は何言ってんだ)
『あと30秒だぞ』
「来年も一緒に年越ししてくれる?」
『何なら今度は一緒でもいいがな』
それって……と聞こうとしたが、千空のカウントダウンで吹っ飛んでしまった。
『「3.2.1…………」』
一緒にカウントダウンを刻む。
『「明けましておめでとう」』
『「今年もよろしく」』
新年の言葉を言い終わって二人で笑い合う。
隣にいないけど、何故か二人で月を見ている気がしたんだ。
既に家族と年越し蕎麦を食べ後は日を跨ぐのみだ。
今はLINEグループでだらだら会話しつつ時間を潰している。
(年越しかあ
千空と一緒に過ごしたかったな)
年が明ける前に神社に行ってお参りしたいけれど学生の身では許されないだろう。
(千空はどう過ごしているのかな)
LINEでやりとりはしているけれど彼は何をしているのだろう。
多分今もパソコンとにらめっこに違いないと思うとクスっと笑みが漏れる。
(あとちょっとか)
12時までもう気付けば10分もない。
そんな時スマホに千空から電話がかかってきた。
「えっ?」
こんな時に何故とは思ったけれど、とりあえず電話に出た。
「も、もしもし」
『あ“あ、俺だ、何してた?』
「え、えっと……テレビみてた」
千空は?と聞くとやはり案の定テレビをつけつつレポートの作業をしていたらしい。
『……一緒に年越ししねぇか』
年越し?一緒に住んでる訳でもなし、意図が分からない。
『あ“ー言い方が悪かった
窓開けるか?』
うんと、言ってあきらは部屋の窓を開けた。
冷たい冷気が部屋に入りこんで寒い。
「開けたよ」
震えながら言うと向こうも寒いのか声が震えていた。
『月、見えるだろ』
暗い空には月が浮かんでいる。
『一緒には年越せねぇけど月見ながら年越しっつーのはどうだ?、あきら』
はーっと白い息をはいて月を眺める。
同じ月を二人で眺め、年を迎えるなんて初めてだ。
「カウントダウンはどうするの?」
『んなもん、俺がすりゃいい』
年明けまであと5分。
そのままだと寒いから上着を羽織って千空と電話越しに喋る。
『明日、◯時に神社集合な』
「分かってるって
千空は着物着ないの?」
『俺はてめえみたいに持ってる訳じゃあねぇ』
時計をみれば針は既に23時58分を回っている。
このままずっと千空と話していたい、寒いけど。
うっかりくしゃみをしてしまった。
『大丈夫か?』
「ううん、大丈夫」
『……俺も寒いな』
「千空ちゃんと上着着てる?」
と聞くと千空は着てると答え、あきらに意図が通じなかった事に少しもやもやした。
(寒いですね、は抱き締めてもいいかっつー意味なんだが、隣にでもいねぇのに俺は何言ってんだ)
『あと30秒だぞ』
「来年も一緒に年越ししてくれる?」
『何なら今度は一緒でもいいがな』
それって……と聞こうとしたが、千空のカウントダウンで吹っ飛んでしまった。
『「3.2.1…………」』
一緒にカウントダウンを刻む。
『「明けましておめでとう」』
『「今年もよろしく」』
新年の言葉を言い終わって二人で笑い合う。
隣にいないけど、何故か二人で月を見ている気がしたんだ。