短編夢
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「千空ちゃん、千空ちゃん」
とある日の放課後幻が科学室にやってきた。
「何だ、幻」
時折千空の知り合いがこうして科学室にやってくるのは珍しくない。
手を止めて用件は何だと聞くと幻は鞄から何かを差し出した。
「映画のチケットじゃねぇか」
今巷で流行っている映画のペアチケットだった。
「いやね、それさ、知り合いに偶然!
貰ったんだけど~~
一緒に行ける子いないし、どうしよっかなって思ってたらさ
千空ちゃんに彼女いたなって思い出して~
デートとかにどう?」
「大樹と杠の二人でいいだろ」
千空は受け取ろうとはせず、親友達に譲ろうとした。
「いやそれがね~~
この日がさあもう予定埋まっちゃってるらしいのよ」
「あ“~確かにな
そういや、◯◯に出かけるつってたか」
そうだったわと言う千空に対し幻は、いや何でしってんの?と軽く引いた。
「大樹のヤローがいちいち報告してくんだよ
昨日はどこそこに行っただの、煩くて敵わねぇ」
本当は大樹が嬉しそうに語りかけてくるのでそんなには嫌ではないのだが。
「はあ、どうせ、クロムも予定あるって言うんだろ?わーたって」
千空はしぶしぶチケットを受け取った。
「じゃ、ちゃんとあきらちゃんに連絡してね?」
更に念を圧された。
幻が科学室から居なくなったのを見て千空はスマホを取り出しLINEを
開いた。
(さて、どう送ろうか)
風呂から上がったあきらはスマホにLINEの通知メッセージが届いているのに気付いた。
「あれ、誰からだろ」
何と相手は千空だった。
「へっ!?!?」
滅多に千空からメッセージが来る事がなくつい驚いてしまった。
恐る恐るLINEを開くと。
「……え、映画のチケットあるんだが、い、いかない、か……??」
あまりの衝撃に体が震える。
もう、OK以外思い付かない。
「えっと……その日は空いてるから……大丈夫です……」
送信するとあっという間に返信が返ってきた。
「……!!!じゃあ、決まり……だな!!」
嬉しくて思わずベットに飛び込んでしまった。
「映画……映画……!えへへへ」
向こうはデートとは思っていないだろうけど、一緒に出掛けられるだけで嬉しくなった。
「そうだ、杠と……琥珀に伝えよう」
あきらは用件をトークに流した。
「どうしよう、にやけが止まらない……」
一方同じ頃の千空はLINEを閉じてベットに腰かけていた。
あきらとはうって変わって疲弊している。
「はあ……何だこの文面
ありきたりすぎだろ…………」
放課後から文面に悩みに悩み入力しては消してを繰り返した結果こんな夜になるまで時間がかかってしまった。
とりあえずは向こうからOKのメッセージが来たから良しとしよう。
「後は……服だな……」
この最近あきらの様子に違和感を感じる。
妙に距離を置かれているような気がするのだ。
原因は何となく分かる。
それを払拭しなくてはならないと思っていた矢先映画の話が飛び込んできた。
(ちょうどいい機会だ)
千空はスマホのカレンダーに目的を入力し就寝した。
とある日の放課後幻が科学室にやってきた。
「何だ、幻」
時折千空の知り合いがこうして科学室にやってくるのは珍しくない。
手を止めて用件は何だと聞くと幻は鞄から何かを差し出した。
「映画のチケットじゃねぇか」
今巷で流行っている映画のペアチケットだった。
「いやね、それさ、知り合いに偶然!
貰ったんだけど~~
一緒に行ける子いないし、どうしよっかなって思ってたらさ
千空ちゃんに彼女いたなって思い出して~
デートとかにどう?」
「大樹と杠の二人でいいだろ」
千空は受け取ろうとはせず、親友達に譲ろうとした。
「いやそれがね~~
この日がさあもう予定埋まっちゃってるらしいのよ」
「あ“~確かにな
そういや、◯◯に出かけるつってたか」
そうだったわと言う千空に対し幻は、いや何でしってんの?と軽く引いた。
「大樹のヤローがいちいち報告してくんだよ
昨日はどこそこに行っただの、煩くて敵わねぇ」
本当は大樹が嬉しそうに語りかけてくるのでそんなには嫌ではないのだが。
「はあ、どうせ、クロムも予定あるって言うんだろ?わーたって」
千空はしぶしぶチケットを受け取った。
「じゃ、ちゃんとあきらちゃんに連絡してね?」
更に念を圧された。
幻が科学室から居なくなったのを見て千空はスマホを取り出しLINEを
開いた。
(さて、どう送ろうか)
風呂から上がったあきらはスマホにLINEの通知メッセージが届いているのに気付いた。
「あれ、誰からだろ」
何と相手は千空だった。
「へっ!?!?」
滅多に千空からメッセージが来る事がなくつい驚いてしまった。
恐る恐るLINEを開くと。
「……え、映画のチケットあるんだが、い、いかない、か……??」
あまりの衝撃に体が震える。
もう、OK以外思い付かない。
「えっと……その日は空いてるから……大丈夫です……」
送信するとあっという間に返信が返ってきた。
「……!!!じゃあ、決まり……だな!!」
嬉しくて思わずベットに飛び込んでしまった。
「映画……映画……!えへへへ」
向こうはデートとは思っていないだろうけど、一緒に出掛けられるだけで嬉しくなった。
「そうだ、杠と……琥珀に伝えよう」
あきらは用件をトークに流した。
「どうしよう、にやけが止まらない……」
一方同じ頃の千空はLINEを閉じてベットに腰かけていた。
あきらとはうって変わって疲弊している。
「はあ……何だこの文面
ありきたりすぎだろ…………」
放課後から文面に悩みに悩み入力しては消してを繰り返した結果こんな夜になるまで時間がかかってしまった。
とりあえずは向こうからOKのメッセージが来たから良しとしよう。
「後は……服だな……」
この最近あきらの様子に違和感を感じる。
妙に距離を置かれているような気がするのだ。
原因は何となく分かる。
それを払拭しなくてはならないと思っていた矢先映画の話が飛び込んできた。
(ちょうどいい機会だ)
千空はスマホのカレンダーに目的を入力し就寝した。