カラスバ夢
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とある某日。
私はカラスバがいるサビ組を訪れていた。
厳かな雰囲気のあるここはやはり呼吸がしにくいような感覚がする。
それはこれから言おうとする内容のせいもあるのだが雰囲気のせいもあるのだろうか。
「それで話があるって聞いたんやけど……何や?サビ組に参加してくれるんか?」
「え………………えっと…………そうではなくて」
「なんや、違うんか…………まぁええわ
そない縮こまらんと、遠慮せんでええからな、で?」
「そ、その…………周りに人がいると話しにくくて……」
「……………………」
直々に話があるとジプソから聞いていたカラスバはサビ組に参加するというわけではないとわかり少し肩を落とした様な仕草を見せたが、すぐに元に戻した。
ああ、そんな気になるみたいな顔をしないでほしい。
だって………………と私はつい先日の事を振り返る。
何故かMZ団で王様ゲームが始まった。
何故始まったか?については聞かないでほしい。
それはそれとしてガイが王様に選ばれた時が問題だった。
何にしようかなーーとガイが思案しているのを私含めて3人は怪訝な表情で見守っていた。
何せガイだ、何を命令してくるか分からない。
ピューロに至ってはクロワッサンカレーを食べろと言われたらどう断ろうか…………なんて思っているのが顔に出ていた。
しばらく思案していたガイは何か思いついたようで私をビシッと指で指して、デウロとピュールは胸を撫で下ろした。
思わずドキッとときめきではない嫌な予感で心臓が高鳴る。
頼むからポケモン勝負とかであってほしい……と祈る。
「サビ組のカラスバさんに告白すること!命令!」
「………………は??え?こ、告白……?好きって言えってこと?」
「そう!」
「な、何で…………?」
「え、だってもしまた借金することになったらさ
多分ないと思うけど利息がたくさん増えちゃった時にカラスバさんと親しかったらまたチャラにしてくれるでしょ?」
ガイは本気でそう思っているらしい。
つまりは籠絡作戦と………………というか。
「ガイまた借金する気なの…………?」
「え?だからまた、の可能性って言ってんじゃん
そりゃー俺ももうこりごりだよ、でもまた必要になるかもじゃん?これはあくまでも防止策ってことで!」
「……………………最悪」
「ガイの言うことを間に受ける必要はありませんよ聞き流しましょう」
デウロとピュールはその命令を聞く必要はないと首を振ったが。
既に事前に他のメンバーから王様命令をくらったガイは不公平だと口をむくれた。
「それに冗談って正直にバラしたら大丈夫だと思うけど」
「エイプリルフールでもないのに…………?」
「大丈夫だって!また許してくれるよ!」
「いやカラスバさんどんだけ懐でかい前提で話してんの」
となぁなぁでガイに丸め込まれてしまい私はのこのことサビ組にやってきてしまったということだ。
………………本当に何をしているのだろうか、これから地面の下、もしくは海に沈められてもおかしくない事をこれからしようと私はしようとしている。
私は果たしてここから生きてホテルZまで戻れるのだろうか…………
ジプソを下がらせ場にはカラスバと私の二人だけとなった。
よほど大事な話と察したようでカラスバの目が険しくなる。
「…………もしかして借りる気なんか?そらかまへんけど
先日のお友達に続いてあんたも凝りへんなぁ」
「いえ、借りる気はないです」
「そうなん?…………」
カラスバがボソリと、一生利息で縛り付けれるかと思ったんやけどなぁ、と呟いたが告白の事で頭いっぱいだった私の耳には届いてなかった。
今思えばここで引き返すべきだったかもしれない。
「そ、その、お話、なんですが」
「なんやなんや急に改まって、えらい姿勢ええな
告白でもすると思うくらい真面目な顔しとんで、あんた」
「じ、実は私……カラスバさんの事が……好きなんです」
「…………………………」
カラスバは黙ったまま静止してしまった。
やはり突然の事で混乱しているのだろうか。
仕方がない、こないだ負けた相手から告白されているのだからどう返事するのか悩んでいるのだろう。
というかこれ本当に他の人に聞かれていないだろうか、小娘がサビ組のボスに告白するなんて指詰めどころではないのでは??やはり生きて帰れる気がしない。
それにしてもカラスバは全くもって動く気配がない、ショックすぎて失神とか?するとは思えないがあまりにもダメージを与えてしまったのだろうか。
「あ、あのーーカラスバさん?」
「……………………」
「もしもし、カラスバさーーん?聞こえてますか?」
「はぁ」
あ、やっと返事があった。
気絶しているとかではなさそうだ。
これからどんなオシゴトを依頼されてしまうのかとか考えていると真向かいに座っていたはずのカラスバがいつの間にかすぐ近くに座っていた。
「さっきの話ホンマか……?」
「えっ、えっと……」
「冗談やったらどないしようとかごちゃごちゃ考えてしもうて頭いっぱいでな、いやまてこれ夢やないか?
いくらなんでも都合が良すぎるやろ…………ちゅうかこっちが先に…………」
とブツブツカラスバは呟いている。
…………もしかしてだけど。
カラスバさんはこの告白を前向きに考えてらっしゃるのではないだろうか、いや思い違いに決まっている。
いやでも散々勧誘してきているしな…………と今までの記憶が物語ってきている。
そもそも話の件を出したのは自分だがこれ以上ややこしくならない為に早くバラさないと…………
「正直気持ちは嬉しいんやけど俺はあまり表を堂々と歩ける人間やないし…………せやけどお前がどうしても隣を歩きたい言うんやったら…………」
「すみません!!!ドッキリです!!!ごめんなさい!!」
「……………………は?ドッキリ??」
「その…………訳あって…………嘘の告白のドッキリをすることになって…………本当にすみません!!!!自分でも混乱させて申し訳ないと思ってます!!」
こうなったら誠意を見せるしかないと私は地べたに座り土下座をした。
彼がどうこう思っているに限らず嘘の告白をするなんてあってはならない行為だ。
せめて弁解をするべく許しを得る為にひたすら謝り続けたがポンと肩に手が置かれた。
これからどんな言葉が投げられるか震えていると。
「そない謝られたら他のモンが来てしまうやろ
そしたら俺が何やしたかって勘違いされてまう、とりあえず顔あげ」
「カラスバさん…………ひっ」
とりあえず許してくれた…………?と顔を上げるとそれはもう般若くらいに顔をビキビキさせて怒っているカラスバがいた。
表面上は笑顔だが、許してへんぞとこめかみに青筋が浮きまくっている。
「いやもう、びっくりしたわぁ
急に告白されるかと思ったらドッキリやなんて思わずカメラないか探したわ」
「は、ハハ…………で、では…………私はこれで……」
「おい待てや、何もなしに帰る気か???
悪ふざけの後始末ちゃーーんと片付けてくれんとこっちが困るわ
利子たっぷりつけるさかい、ちゃんと払ってな??」
金は借りていないがある意味借りてしまったと同等で。
これからきっと無償労働が待っている。
ゴゴゴ………………とカラスバの背後からドス黒い怒りのオーラが漂ってくる。
ああ………………これはもう………………死ぬまでツケを払わされるのだ…………と自分のやった行いを今更後悔したのだった。
「あれからだいぶ経ったけど…………あの時ほどがっくりしたことはないなぁ」
「………………カラスバさん…………ほじ繰り返すのは勘弁してください…………」
「まぁせやけどあれがなかったら今の俺らが無かったかと思うとご友人にも感謝せんといかんなぁ」
未来は分からないもので。
過去の私が今の私を見たらきっとびっくりするだろう。
カラスバさんもきっとこんな展開が待っているなんて想像していなかったに違いない。
くすりと笑みを浮かびつつ冗談でカラスバに問いかけた。
「利子…………あとどれくらいですか?」
「それはもうまだまだたっぷり残っとるで?俺が死ぬまでずっと払ってもらうから覚悟しときや」
「はいはい、ずっとお供しますよ」
きっと天国か地獄か分からないけれど利子が消えることはないのだろう。
私はカラスバがいるサビ組を訪れていた。
厳かな雰囲気のあるここはやはり呼吸がしにくいような感覚がする。
それはこれから言おうとする内容のせいもあるのだが雰囲気のせいもあるのだろうか。
「それで話があるって聞いたんやけど……何や?サビ組に参加してくれるんか?」
「え………………えっと…………そうではなくて」
「なんや、違うんか…………まぁええわ
そない縮こまらんと、遠慮せんでええからな、で?」
「そ、その…………周りに人がいると話しにくくて……」
「……………………」
直々に話があるとジプソから聞いていたカラスバはサビ組に参加するというわけではないとわかり少し肩を落とした様な仕草を見せたが、すぐに元に戻した。
ああ、そんな気になるみたいな顔をしないでほしい。
だって………………と私はつい先日の事を振り返る。
何故かMZ団で王様ゲームが始まった。
何故始まったか?については聞かないでほしい。
それはそれとしてガイが王様に選ばれた時が問題だった。
何にしようかなーーとガイが思案しているのを私含めて3人は怪訝な表情で見守っていた。
何せガイだ、何を命令してくるか分からない。
ピューロに至ってはクロワッサンカレーを食べろと言われたらどう断ろうか…………なんて思っているのが顔に出ていた。
しばらく思案していたガイは何か思いついたようで私をビシッと指で指して、デウロとピュールは胸を撫で下ろした。
思わずドキッとときめきではない嫌な予感で心臓が高鳴る。
頼むからポケモン勝負とかであってほしい……と祈る。
「サビ組のカラスバさんに告白すること!命令!」
「………………は??え?こ、告白……?好きって言えってこと?」
「そう!」
「な、何で…………?」
「え、だってもしまた借金することになったらさ
多分ないと思うけど利息がたくさん増えちゃった時にカラスバさんと親しかったらまたチャラにしてくれるでしょ?」
ガイは本気でそう思っているらしい。
つまりは籠絡作戦と………………というか。
「ガイまた借金する気なの…………?」
「え?だからまた、の可能性って言ってんじゃん
そりゃー俺ももうこりごりだよ、でもまた必要になるかもじゃん?これはあくまでも防止策ってことで!」
「……………………最悪」
「ガイの言うことを間に受ける必要はありませんよ聞き流しましょう」
デウロとピュールはその命令を聞く必要はないと首を振ったが。
既に事前に他のメンバーから王様命令をくらったガイは不公平だと口をむくれた。
「それに冗談って正直にバラしたら大丈夫だと思うけど」
「エイプリルフールでもないのに…………?」
「大丈夫だって!また許してくれるよ!」
「いやカラスバさんどんだけ懐でかい前提で話してんの」
となぁなぁでガイに丸め込まれてしまい私はのこのことサビ組にやってきてしまったということだ。
………………本当に何をしているのだろうか、これから地面の下、もしくは海に沈められてもおかしくない事をこれからしようと私はしようとしている。
私は果たしてここから生きてホテルZまで戻れるのだろうか…………
ジプソを下がらせ場にはカラスバと私の二人だけとなった。
よほど大事な話と察したようでカラスバの目が険しくなる。
「…………もしかして借りる気なんか?そらかまへんけど
先日のお友達に続いてあんたも凝りへんなぁ」
「いえ、借りる気はないです」
「そうなん?…………」
カラスバがボソリと、一生利息で縛り付けれるかと思ったんやけどなぁ、と呟いたが告白の事で頭いっぱいだった私の耳には届いてなかった。
今思えばここで引き返すべきだったかもしれない。
「そ、その、お話、なんですが」
「なんやなんや急に改まって、えらい姿勢ええな
告白でもすると思うくらい真面目な顔しとんで、あんた」
「じ、実は私……カラスバさんの事が……好きなんです」
「…………………………」
カラスバは黙ったまま静止してしまった。
やはり突然の事で混乱しているのだろうか。
仕方がない、こないだ負けた相手から告白されているのだからどう返事するのか悩んでいるのだろう。
というかこれ本当に他の人に聞かれていないだろうか、小娘がサビ組のボスに告白するなんて指詰めどころではないのでは??やはり生きて帰れる気がしない。
それにしてもカラスバは全くもって動く気配がない、ショックすぎて失神とか?するとは思えないがあまりにもダメージを与えてしまったのだろうか。
「あ、あのーーカラスバさん?」
「……………………」
「もしもし、カラスバさーーん?聞こえてますか?」
「はぁ」
あ、やっと返事があった。
気絶しているとかではなさそうだ。
これからどんなオシゴトを依頼されてしまうのかとか考えていると真向かいに座っていたはずのカラスバがいつの間にかすぐ近くに座っていた。
「さっきの話ホンマか……?」
「えっ、えっと……」
「冗談やったらどないしようとかごちゃごちゃ考えてしもうて頭いっぱいでな、いやまてこれ夢やないか?
いくらなんでも都合が良すぎるやろ…………ちゅうかこっちが先に…………」
とブツブツカラスバは呟いている。
…………もしかしてだけど。
カラスバさんはこの告白を前向きに考えてらっしゃるのではないだろうか、いや思い違いに決まっている。
いやでも散々勧誘してきているしな…………と今までの記憶が物語ってきている。
そもそも話の件を出したのは自分だがこれ以上ややこしくならない為に早くバラさないと…………
「正直気持ちは嬉しいんやけど俺はあまり表を堂々と歩ける人間やないし…………せやけどお前がどうしても隣を歩きたい言うんやったら…………」
「すみません!!!ドッキリです!!!ごめんなさい!!」
「……………………は?ドッキリ??」
「その…………訳あって…………嘘の告白のドッキリをすることになって…………本当にすみません!!!!自分でも混乱させて申し訳ないと思ってます!!」
こうなったら誠意を見せるしかないと私は地べたに座り土下座をした。
彼がどうこう思っているに限らず嘘の告白をするなんてあってはならない行為だ。
せめて弁解をするべく許しを得る為にひたすら謝り続けたがポンと肩に手が置かれた。
これからどんな言葉が投げられるか震えていると。
「そない謝られたら他のモンが来てしまうやろ
そしたら俺が何やしたかって勘違いされてまう、とりあえず顔あげ」
「カラスバさん…………ひっ」
とりあえず許してくれた…………?と顔を上げるとそれはもう般若くらいに顔をビキビキさせて怒っているカラスバがいた。
表面上は笑顔だが、許してへんぞとこめかみに青筋が浮きまくっている。
「いやもう、びっくりしたわぁ
急に告白されるかと思ったらドッキリやなんて思わずカメラないか探したわ」
「は、ハハ…………で、では…………私はこれで……」
「おい待てや、何もなしに帰る気か???
悪ふざけの後始末ちゃーーんと片付けてくれんとこっちが困るわ
利子たっぷりつけるさかい、ちゃんと払ってな??」
金は借りていないがある意味借りてしまったと同等で。
これからきっと無償労働が待っている。
ゴゴゴ………………とカラスバの背後からドス黒い怒りのオーラが漂ってくる。
ああ………………これはもう………………死ぬまでツケを払わされるのだ…………と自分のやった行いを今更後悔したのだった。
「あれからだいぶ経ったけど…………あの時ほどがっくりしたことはないなぁ」
「………………カラスバさん…………ほじ繰り返すのは勘弁してください…………」
「まぁせやけどあれがなかったら今の俺らが無かったかと思うとご友人にも感謝せんといかんなぁ」
未来は分からないもので。
過去の私が今の私を見たらきっとびっくりするだろう。
カラスバさんもきっとこんな展開が待っているなんて想像していなかったに違いない。
くすりと笑みを浮かびつつ冗談でカラスバに問いかけた。
「利子…………あとどれくらいですか?」
「それはもうまだまだたっぷり残っとるで?俺が死ぬまでずっと払ってもらうから覚悟しときや」
「はいはい、ずっとお供しますよ」
きっと天国か地獄か分からないけれど利子が消えることはないのだろう。
