凶一郎の婚約者さん
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百に繋がる人物先祖の二ノ前御前に関する資料『二ノ前日記』を探すべく倉庫の捜索が始まったのだが――――
如何せん各々の兄弟の置物が多くこれでは捜索どころではないとこれを機に大掃除が始まった。
どの兄弟も捨てるに捨てれない物が多く捨てる、捨てない、と議論が交わされる中――あきらもまたそのうちの一人であった。
「皆いろんな物溜め込んでるねぇ――」
「って他人行儀で眺めてるけどお姉ちゃんも対象だからね?お兄ちゃんに貰った物とか全部置いてるでしょ?」
「で、でも…………」
「でもじゃない!!小さい頃の服とか置いてどうするの!!!着れないでしょ!!!」
明らかに着れない小学生サイズの服もあきらは大層大事に抱えて捨てようとしない、流石に破れてしまったのは捨てているようだがここまで後生大事に保存しているとは……とはいえ凶一郎も六美に関する物は捨てれないのだが。六美に見つかるとまずい……とこそこそと隠そうとしたがあっさりと見つかり抱き枕を没収されそうになる。いや抱き枕だけではない諸々のグッズを押収もといゴミ行きに行かされそうになり凶一郎は大号泣した…………
ほどなくして六美も凶一郎の血筋なのか太陽の推しグッズを大量に作成していたことが判明し、様々なアイテムが発掘された。
流石は兄妹というべきか、向ける矢印の行き先は別ではあるが共通点に驚く中、あきらはグッズを物珍しいそうに眺めていた。
「へぇ〜〜〜こんなのあるんだ」
「…………あれ?その言い方……もしかしてお姉ちゃんグッズ……作ったことないの?」
「?うん」
そもそもこういうのを見るのも初めてと言わんばかりの新鮮な目に他の兄弟は皆意外だと驚いていた。
それもそのはず、凶一郎は六美、六美は太陽……ととてつもない愛を向け、あきらも凶一郎に巨大な愛を抱いている。ならばあきらもどこか似たようなものだろうと凶一郎も思っていたのだが。あきらはそもそも作るという発想も持っていなかったらしい。あきらはこんなの作れるんだねーーとのほほんと微笑んでいる。
「お姉ちゃんも作ってみない?グッズ」
「…………え、凶一郎の……?」
「逆にそれ以外選択肢ある???」
そう問われたあきらだが一言で頷くかと思いきやまたもや首を傾げていた。
「でもそれって本人の許可なしに作っていいの………………?」
「ぐぅっ!!!!!!✕2」
真っ当な意見に凶一郎と六美が思わずうめき声を上げて胸を抑えた。ふっつーーに許可なしに作っていた本人達にダメージがいったらしい。
「そ、そこは!!!ね!!!お兄ちゃんいいよね!!!許可あったら大丈夫だから!!!」
「あ、ああ、大丈夫だ、ということでお兄ちゃんが六美のグッズを作っても何の問題は…………」
「それは駄目」
どさくさに許可を貰おうとした凶一郎はあっさりと望みを砕かれショボンと項垂れる。これであきらが凶一郎のグッズを作ることには何の問題ないはず……だがあきらはうーーーん…………と思案し…………
「私はいいかな、作るのは」
「え!?!?!?、な、な、なんで??!?!?」
「え、な、何でって言われても……特に作る理由がないし……」
「お姉ちゃんはグッズ!!!ほしくないの!?!?いいよ!!!」
六美は作る過程が楽しいと説いたがあまりあきらには伝わっていなかったようで………………
「え、あ〜〜〜〜その…………すごく良いっていう熱意は分かった」
「…………!じゃあ!」
「凶一郎や六美が楽しそうにしているのはいいと思うんだけど……なんか……特に必要性がないなって、あっ、凶一郎が大切じゃないとかじゃないよ!むしろ……ここにいる凶一郎が大切で……傍にいたり会話するだけで嬉しいから」
「…………………………!」
と微笑むあきらに凶一郎は黙ったかと思いきや当然あきらを引っ張ってどこかに連れ出そうとする。ぐんぐんと引っ張られどこに連れられてきたと思えばとある会社だった。
「こ、ここどこ……?」
「ここで俺のアクスタを作る、1個持っていけ」
「え!?私作らないっていったのに!?」
彼は私の話を聞いていたのだろうか!?とあきらは目を白黒させる、凶一郎はあきらの話を聞かず淡々と注文書を書き連ねていた。
「俺が、俺用の、グッズを作る、お裾分けだ」
「お、お裾分け…………」
「それともなんだ?お前は俺からのプレゼントを受け取らないのか?」
「う、受け取る!嬉しい!」
彼からの好意は種類がなんであれ拒否することなど出来やしない。と、とんとんと話が進みあれよあれよとあきらは体力の凶一郎グッズを受け取ることになってしまった。
とりあえずは倉庫に置くとして…………(大掃除したばかりなのに申し訳なさがすごい)せっかく作ってくれたのだから一つでも飾るか……と机の上に凶一郎のアクリルスタンドをとん、と置いた。
……………彼はなんで急に自分のグッズを作る気になったんだろう…………いやでももしかしたら元から作ってたのかも?と首を捻ったが今理由を考えても仕方ない。
そして数時間後、さあ寝ようと灯りを消そうとしたところで…………あきらはスイッチを手元に机の上の彼のアクスタを横目見る。
「………………」
なんだか、作り物とはいえ凶一郎に見られているみたいで恥ずかしいな…………寝れるかな…………と頭に過ぎり…………
あきらはごめんね、と凶一郎に詫びを入れながらアクスタを後ろに向けた。これで多少は気にならないはず!と安心したあきらは就寝した――――
翌朝。はぁ、思いっきり寝れた、さてと昨日後ろに向けた凶一郎アクスタを表に返さなきゃ……とベッドから起き上がり机に向かうと――
「………………あれ?」
裏に向けたはずの凶一郎アクスタが真正面に向いている、おかしい確かに私は昨夜裏を向けてから寝たはず…………何度見ても表に向いておりますますこんがらがった。
「………………もしかしてそういう夢でも見てたのかな……?」
あまり考えると気味が悪いのであれは夢、だと思うことにして頭からシャットアウトさせた――――
そしてその日の夜の事、今度こそ!絶対に間違えないぞ!と気合を(?)入れてお風呂から上がってすぐ、机に向かい凶一郎に断りを入れてから凶一郎アクスタを裏にではなく、外してパタンと倒して……(勿論裏を向けてある)
証拠にスマホで写真を撮れば完璧だ、これも自分の安眠!の為!と言い訳をしてベッドに入る。ああこれで……何事も…………
「………………え?」
摩訶不思議な事象に目を擦る、なんとまたしてもアクスタがこちらに表を向けてある状態で立っていた。慌てて自分のスマホをみると…………確かに証拠が残っている。これは……………………
相談するべくあきらは六美にこっそりと昨日今日の出来事を話した。信じられない現象に六美も困惑気味である。
「ゆ、幽霊……?の仕業?」
「しー!二刃に聞こえちゃう……!」
「で、でも……ちゃんと裏とか倒してから寝たんだよね?」
「う、うん…………でも幽霊じゃないとおかしいよ、それか…………私が寝てから無意識に表に向けた……?とか?」
「でも見られてると思うと寝れないんだよね?」
そう問うとあきらはうんうん、と肯定した。ならばあきらの仕業とは思いにくい。後は他の兄弟の悪戯となるが……六美は、これ言っていいのかな?やるなら例の人物しかいなさそうと思ったものの……確信はなく今日は何事もないといいね、とあきらを宥めたのだった。
翌朝の事。ぱちりと目を覚ましたあきらの目に映ったのは。倉庫にしまったはずの凶一郎クッションだった。
それからと言うものの、毎朝になると部屋に現れている凶一郎グッズを倉庫に戻しては…………翌朝になると更に量が増えているという摩訶不思議な現象に襲われあきらはこのところ睡眠不足が続いていた。
兄弟は絶対にあれのせいだ、とうっすら分かっていたが本人は何もいわないしあきらが信じなさそうなのでとりあえず安眠出来るようにハーブティーを淹れたりなど寝不足でも動けるようにマッサージを受けたらどうかと話を進めたりなど……改善に努めていた。
ちなみに凶一郎は何故かこのところずっと不機嫌である。
「あきら」
「…………あ、凶一郎………………」
「…………そんなに嫌か」
「え……?」
むにゃむにゃと瞼を擦るあきらは怪訝そうに首を傾げる。問いの意図が分からず考えようとしていまいち思考が纏まらずしばしばと目を瞬かせる。そんなあきらの仕草に凶一郎は眉間に皺を寄せた。
「分かってる、お前が置きたくない理由も、すまない俺のせいだ」
「………………え、あれ凶一郎のせいだったの?」
「だって…………置いてほしいじゃないか」
凶一郎は拗ねた子供のように顔を背ける、そんなしょうもない理由にあきらは怒らず凶一郎に寄り添った。
「ありがとう、凶一郎、色々と私にくれて…………うん、今度からは、ちゃんと……全部大切にするね?」
「すまん、その……無理はしなくていいからな」
「うん…………でも……やっぱり……凶一郎自身がいいなぁ……だっておしゃべり……できない…………」
「そうか…………すまなかったな、これからはやらな……ん?」
寄りかかったあきらの頭を撫でようとして凶一郎はあきらがもたれかかったまま寝ている事に気づいた。
流石に眠さの限度を超えてしまったらしい、いやこれも俺のせいか……と自嘲しつつ凶一郎はそっと彼女の体を抱きかかえる。
置いてくれないのは寂しいが安眠の為だ、と自身に言い聞かせて凶一郎は彼女の部屋へと向かった―――
如何せん各々の兄弟の置物が多くこれでは捜索どころではないとこれを機に大掃除が始まった。
どの兄弟も捨てるに捨てれない物が多く捨てる、捨てない、と議論が交わされる中――あきらもまたそのうちの一人であった。
「皆いろんな物溜め込んでるねぇ――」
「って他人行儀で眺めてるけどお姉ちゃんも対象だからね?お兄ちゃんに貰った物とか全部置いてるでしょ?」
「で、でも…………」
「でもじゃない!!小さい頃の服とか置いてどうするの!!!着れないでしょ!!!」
明らかに着れない小学生サイズの服もあきらは大層大事に抱えて捨てようとしない、流石に破れてしまったのは捨てているようだがここまで後生大事に保存しているとは……とはいえ凶一郎も六美に関する物は捨てれないのだが。六美に見つかるとまずい……とこそこそと隠そうとしたがあっさりと見つかり抱き枕を没収されそうになる。いや抱き枕だけではない諸々のグッズを押収もといゴミ行きに行かされそうになり凶一郎は大号泣した…………
ほどなくして六美も凶一郎の血筋なのか太陽の推しグッズを大量に作成していたことが判明し、様々なアイテムが発掘された。
流石は兄妹というべきか、向ける矢印の行き先は別ではあるが共通点に驚く中、あきらはグッズを物珍しいそうに眺めていた。
「へぇ〜〜〜こんなのあるんだ」
「…………あれ?その言い方……もしかしてお姉ちゃんグッズ……作ったことないの?」
「?うん」
そもそもこういうのを見るのも初めてと言わんばかりの新鮮な目に他の兄弟は皆意外だと驚いていた。
それもそのはず、凶一郎は六美、六美は太陽……ととてつもない愛を向け、あきらも凶一郎に巨大な愛を抱いている。ならばあきらもどこか似たようなものだろうと凶一郎も思っていたのだが。あきらはそもそも作るという発想も持っていなかったらしい。あきらはこんなの作れるんだねーーとのほほんと微笑んでいる。
「お姉ちゃんも作ってみない?グッズ」
「…………え、凶一郎の……?」
「逆にそれ以外選択肢ある???」
そう問われたあきらだが一言で頷くかと思いきやまたもや首を傾げていた。
「でもそれって本人の許可なしに作っていいの………………?」
「ぐぅっ!!!!!!✕2」
真っ当な意見に凶一郎と六美が思わずうめき声を上げて胸を抑えた。ふっつーーに許可なしに作っていた本人達にダメージがいったらしい。
「そ、そこは!!!ね!!!お兄ちゃんいいよね!!!許可あったら大丈夫だから!!!」
「あ、ああ、大丈夫だ、ということでお兄ちゃんが六美のグッズを作っても何の問題は…………」
「それは駄目」
どさくさに許可を貰おうとした凶一郎はあっさりと望みを砕かれショボンと項垂れる。これであきらが凶一郎のグッズを作ることには何の問題ないはず……だがあきらはうーーーん…………と思案し…………
「私はいいかな、作るのは」
「え!?!?!?、な、な、なんで??!?!?」
「え、な、何でって言われても……特に作る理由がないし……」
「お姉ちゃんはグッズ!!!ほしくないの!?!?いいよ!!!」
六美は作る過程が楽しいと説いたがあまりあきらには伝わっていなかったようで………………
「え、あ〜〜〜〜その…………すごく良いっていう熱意は分かった」
「…………!じゃあ!」
「凶一郎や六美が楽しそうにしているのはいいと思うんだけど……なんか……特に必要性がないなって、あっ、凶一郎が大切じゃないとかじゃないよ!むしろ……ここにいる凶一郎が大切で……傍にいたり会話するだけで嬉しいから」
「…………………………!」
と微笑むあきらに凶一郎は黙ったかと思いきや当然あきらを引っ張ってどこかに連れ出そうとする。ぐんぐんと引っ張られどこに連れられてきたと思えばとある会社だった。
「こ、ここどこ……?」
「ここで俺のアクスタを作る、1個持っていけ」
「え!?私作らないっていったのに!?」
彼は私の話を聞いていたのだろうか!?とあきらは目を白黒させる、凶一郎はあきらの話を聞かず淡々と注文書を書き連ねていた。
「俺が、俺用の、グッズを作る、お裾分けだ」
「お、お裾分け…………」
「それともなんだ?お前は俺からのプレゼントを受け取らないのか?」
「う、受け取る!嬉しい!」
彼からの好意は種類がなんであれ拒否することなど出来やしない。と、とんとんと話が進みあれよあれよとあきらは体力の凶一郎グッズを受け取ることになってしまった。
とりあえずは倉庫に置くとして…………(大掃除したばかりなのに申し訳なさがすごい)せっかく作ってくれたのだから一つでも飾るか……と机の上に凶一郎のアクリルスタンドをとん、と置いた。
……………彼はなんで急に自分のグッズを作る気になったんだろう…………いやでももしかしたら元から作ってたのかも?と首を捻ったが今理由を考えても仕方ない。
そして数時間後、さあ寝ようと灯りを消そうとしたところで…………あきらはスイッチを手元に机の上の彼のアクスタを横目見る。
「………………」
なんだか、作り物とはいえ凶一郎に見られているみたいで恥ずかしいな…………寝れるかな…………と頭に過ぎり…………
あきらはごめんね、と凶一郎に詫びを入れながらアクスタを後ろに向けた。これで多少は気にならないはず!と安心したあきらは就寝した――――
翌朝。はぁ、思いっきり寝れた、さてと昨日後ろに向けた凶一郎アクスタを表に返さなきゃ……とベッドから起き上がり机に向かうと――
「………………あれ?」
裏に向けたはずの凶一郎アクスタが真正面に向いている、おかしい確かに私は昨夜裏を向けてから寝たはず…………何度見ても表に向いておりますますこんがらがった。
「………………もしかしてそういう夢でも見てたのかな……?」
あまり考えると気味が悪いのであれは夢、だと思うことにして頭からシャットアウトさせた――――
そしてその日の夜の事、今度こそ!絶対に間違えないぞ!と気合を(?)入れてお風呂から上がってすぐ、机に向かい凶一郎に断りを入れてから凶一郎アクスタを裏にではなく、外してパタンと倒して……(勿論裏を向けてある)
証拠にスマホで写真を撮れば完璧だ、これも自分の安眠!の為!と言い訳をしてベッドに入る。ああこれで……何事も…………
「………………え?」
摩訶不思議な事象に目を擦る、なんとまたしてもアクスタがこちらに表を向けてある状態で立っていた。慌てて自分のスマホをみると…………確かに証拠が残っている。これは……………………
相談するべくあきらは六美にこっそりと昨日今日の出来事を話した。信じられない現象に六美も困惑気味である。
「ゆ、幽霊……?の仕業?」
「しー!二刃に聞こえちゃう……!」
「で、でも……ちゃんと裏とか倒してから寝たんだよね?」
「う、うん…………でも幽霊じゃないとおかしいよ、それか…………私が寝てから無意識に表に向けた……?とか?」
「でも見られてると思うと寝れないんだよね?」
そう問うとあきらはうんうん、と肯定した。ならばあきらの仕業とは思いにくい。後は他の兄弟の悪戯となるが……六美は、これ言っていいのかな?やるなら例の人物しかいなさそうと思ったものの……確信はなく今日は何事もないといいね、とあきらを宥めたのだった。
翌朝の事。ぱちりと目を覚ましたあきらの目に映ったのは。倉庫にしまったはずの凶一郎クッションだった。
それからと言うものの、毎朝になると部屋に現れている凶一郎グッズを倉庫に戻しては…………翌朝になると更に量が増えているという摩訶不思議な現象に襲われあきらはこのところ睡眠不足が続いていた。
兄弟は絶対にあれのせいだ、とうっすら分かっていたが本人は何もいわないしあきらが信じなさそうなのでとりあえず安眠出来るようにハーブティーを淹れたりなど寝不足でも動けるようにマッサージを受けたらどうかと話を進めたりなど……改善に努めていた。
ちなみに凶一郎は何故かこのところずっと不機嫌である。
「あきら」
「…………あ、凶一郎………………」
「…………そんなに嫌か」
「え……?」
むにゃむにゃと瞼を擦るあきらは怪訝そうに首を傾げる。問いの意図が分からず考えようとしていまいち思考が纏まらずしばしばと目を瞬かせる。そんなあきらの仕草に凶一郎は眉間に皺を寄せた。
「分かってる、お前が置きたくない理由も、すまない俺のせいだ」
「………………え、あれ凶一郎のせいだったの?」
「だって…………置いてほしいじゃないか」
凶一郎は拗ねた子供のように顔を背ける、そんなしょうもない理由にあきらは怒らず凶一郎に寄り添った。
「ありがとう、凶一郎、色々と私にくれて…………うん、今度からは、ちゃんと……全部大切にするね?」
「すまん、その……無理はしなくていいからな」
「うん…………でも……やっぱり……凶一郎自身がいいなぁ……だっておしゃべり……できない…………」
「そうか…………すまなかったな、これからはやらな……ん?」
寄りかかったあきらの頭を撫でようとして凶一郎はあきらがもたれかかったまま寝ている事に気づいた。
流石に眠さの限度を超えてしまったらしい、いやこれも俺のせいか……と自嘲しつつ凶一郎はそっと彼女の体を抱きかかえる。
置いてくれないのは寂しいが安眠の為だ、と自身に言い聞かせて凶一郎は彼女の部屋へと向かった―――
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