凶一郎の婚約者さん
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いよいよ太陽が皮下と面会する時がやってきた。
念の為兄弟達が上で待機する中太陽は一人でエレベーターに乗り最下層へ下りていく。
ゴウン、とエレベーターが止まり扉が開くと厳重に分厚いガラス板で閉じ込められた皮下が太陽を見て笑った。
ふわり、と施設内に桜が舞う。
締め切れたはずの室内に風が通り職員が首を傾げるのと同時に凶一郎達は異変に気づき皮下の元へと直行した。
太陽がつぼみを滅ぼす為皮下と話を進めようとした時百が音もなく現れる。
何の為か、太陽を気づかっているのかそれとも敵が強くなるのを阻止する為かどちらかは分からないが邪魔者は排除するに限る。
太陽が百に銃を向けたが百はいとも容易く攻撃を受け止める。
けれど太陽は今一人ではない。
背中を預けられる兄弟達がいるのだ。
「どうか、お引き取りください」
太陽の言葉と同じくして凶一郎達が現れ二刃が春一番を使い自分達もろとも百を吹き飛ばした。
「こちらで時間を稼ぐ、お前の尋問を続けろ」
兄を信頼し太陽は了解、と返答した。
ぱらぱら、と道路の舗装が剥がれる中凶一郎達は百と対面する。
辺り一帯の人払いを済ませ好き放題に暴れても支障はなくなったが…………
「さてどの程度止められるだろうな」
「そうだねぇ……『健在』ならもって『5分』ってとこかね」
「せめて太陽がゆっくり話せるくらいは稼ぎたいところだけど………」
各々に緊張が走る中百は凶一郎達、そしていずれ娘となるあきらを見て感涙した。
子供達の成長を純粋に喜ぶ百の様子は明らかに異常だった。
愛しい子供達、ああ、父は再会出来て嬉しいよと言わんばかりの感情を露わにする百に凶一郎は冷たく言い放った。
「茶番はやめよう、父さん
来るのは分かっていた、 皮下が真実を語るのを防ぐために
そう……父さん母さん、そして六美が失踪したあの日
父さんは二人を手にかけていた」
凶一郎の口から出た言葉にあきらの瞳孔が開く。
百さんが零さんを…………?手にかけた??
そして娘である六美も…………??
あまりにも受け難い事実に心がざわついた。
「……六美は知っているのか?」
「今知ったよ、指輪を通じてな」
凶一郎が鋼蜘蛛を構えるのを見てあきらはどよめく心を静めて刀を引抜いた。
「あの日俺たちの両親は死んだ
今更後悔も懺悔も必要ない
思い出の中に還ってくれ、父さん」
拒絶ともとれる言葉に百は落胆するどころか喜んでいた。
「強く美しく成長した子供達が父さんと呼んでくれている…………嬉しさと愛おしさでどうにかなってしまいそうだ……」
両手で顔を覆った百は不敵な笑みを浮かべた。
兄弟達が百の足止めをする中太陽は驚くべき事実を知る。
数年前皮下の元に百は自分の妻と娘を引き連れて訪れた。
とても人と思えない行動に驚いているとつぼみは更に信じられない台詞をはいた。
私の子、と。
しかしつぼみは第二当主以外の子供を出産した記録はない。
しかし皮下の体に通るつぼみの血がそれが事実であると告げる。
そう、百はつぼみのクローンであることを。
いつから百は存在していて、どうなって夜桜家に婿入りすることになったのかそれはもう祖父母しか知らない。
ただ一つ言えるのは百はもう一人のつぼみだという事だ。
百は静まり返った街でにこやかに微笑む。
周りには無惨に崩壊した街と百に打ちのめされぼろぼろになった凶一郎達がいた。
凶一郎達、そしてあきらの大勢でかかっても百に傷一つつけることさえできない。
あきらの刀から放たれた衝撃波が百の体を真っ二つにし、続いて二刃と辛三の合わせ技「水神」をもってしても百の体はさらさらと桜が舞うだけでダメージが入らない。
「素早く鋭く、重く固く、多く強く
流石だ、あきら、二刃、辛三」
最早人とは言えない体をしている百の状態を皮下は説明する。
夜桜の血のソメイニンが細胞を活性化させるのが「開花」なら、つぼみの血は細胞そのものをソメイニンの結晶とさせる。
体全てが高ソメイニン結晶体となる、それすなわち「万花繚乱」。
体を人のまま強化する開花とは違って万花繚乱は体そのものを作り変える。
とても普通の人では太刀打ちできる物ではない上に万花繚乱は自分ではコントロールが出来ない。
つぼみの協力がなければ使いこなすことさえできないだろう……皮下は話す。
使いこなすにはただ一つ、つぼみに近づくこと。
そう、ソメイニンの結晶と化しつつある俺を吸収するとかな。
そうすることで万花繚乱を使いこなせるかもしれない、どうする?と問う皮下に太陽の答えは決まっていた。
家族の為、手段は選んでられないと太陽は皮下の手をとった。
家族の為と言い張る太陽に皮下は元々太陽の家族を殺した張本人と手を組もうなんて思うお前はやはり人とは言い難いよ、と言い放った。
遠くの方で皮下が太陽に吸収されようとするのを感じ取った百が向かおうとすると凶一郎が止める。
「父さん、もう十分だろう、終わりにしよう」
「お前たちが強くなって嬉しい
だがまだ途上だ、また会おう
お前たちが花開いたその時に」
百は強烈な一撃を放ち太陽の元へと急いだが、間に合わなかったか……と心の中でつぶやく。
既に吸収は完了しており、皮下の体がぽろぽろと欠けていきやがて跡形も残らず消え去ってしまった。
皮下が残した写真を見つめていると百はお前を見守っていると伝えた後、再び消え去っていった。
「太陽!!一応、無事……かどうかは分からないけど!良かった!」
「とりあえずその花について色々と調べねーとな、あのクソ親父もだし……」
「とりあえず皆帰ろう?」
ともあれこれで一件落着……と太陽はとりあえず笑みを浮かべたがあきらと目が合い、皮下と吸収する前聞いた話を思い出した。
『そういや白骨島の時お前もいたっけな、気になるか?
だよな、まぁ俺も詳しいわけじゃないし片耳に挟んだだけなんだが……
俺が夜桜の血を戦争に利用しようと研究していた頃、人工的に夜桜の遺伝子を発現させる研究が行われていたらしい
にしてもそのやり方がなー俺もまぁ非人道的ではあるが……あの研究で一体何人の母子が死んだのやら
例の長男の婚約者だっけ?あれの血筋が関わっていると聞いたが』
『母子…………?でも聞いた話では娘さんが嫁に出されてって……』
『あーそりゃ逆だ、あの時……協力してた夜桜の出来損ないは…………男だった、あいつらも一族の汚点は消したかっただろうしな』
「……………………」
「太陽?どうしたの?」
皮下から聞いた百の話、そして別の実験の話……どう伝えたらいいのか迷った太陽は何でもない、と笑って誤魔化した。
念の為兄弟達が上で待機する中太陽は一人でエレベーターに乗り最下層へ下りていく。
ゴウン、とエレベーターが止まり扉が開くと厳重に分厚いガラス板で閉じ込められた皮下が太陽を見て笑った。
ふわり、と施設内に桜が舞う。
締め切れたはずの室内に風が通り職員が首を傾げるのと同時に凶一郎達は異変に気づき皮下の元へと直行した。
太陽がつぼみを滅ぼす為皮下と話を進めようとした時百が音もなく現れる。
何の為か、太陽を気づかっているのかそれとも敵が強くなるのを阻止する為かどちらかは分からないが邪魔者は排除するに限る。
太陽が百に銃を向けたが百はいとも容易く攻撃を受け止める。
けれど太陽は今一人ではない。
背中を預けられる兄弟達がいるのだ。
「どうか、お引き取りください」
太陽の言葉と同じくして凶一郎達が現れ二刃が春一番を使い自分達もろとも百を吹き飛ばした。
「こちらで時間を稼ぐ、お前の尋問を続けろ」
兄を信頼し太陽は了解、と返答した。
ぱらぱら、と道路の舗装が剥がれる中凶一郎達は百と対面する。
辺り一帯の人払いを済ませ好き放題に暴れても支障はなくなったが…………
「さてどの程度止められるだろうな」
「そうだねぇ……『健在』ならもって『5分』ってとこかね」
「せめて太陽がゆっくり話せるくらいは稼ぎたいところだけど………」
各々に緊張が走る中百は凶一郎達、そしていずれ娘となるあきらを見て感涙した。
子供達の成長を純粋に喜ぶ百の様子は明らかに異常だった。
愛しい子供達、ああ、父は再会出来て嬉しいよと言わんばかりの感情を露わにする百に凶一郎は冷たく言い放った。
「茶番はやめよう、父さん
来るのは分かっていた、 皮下が真実を語るのを防ぐために
そう……父さん母さん、そして六美が失踪したあの日
父さんは二人を手にかけていた」
凶一郎の口から出た言葉にあきらの瞳孔が開く。
百さんが零さんを…………?手にかけた??
そして娘である六美も…………??
あまりにも受け難い事実に心がざわついた。
「……六美は知っているのか?」
「今知ったよ、指輪を通じてな」
凶一郎が鋼蜘蛛を構えるのを見てあきらはどよめく心を静めて刀を引抜いた。
「あの日俺たちの両親は死んだ
今更後悔も懺悔も必要ない
思い出の中に還ってくれ、父さん」
拒絶ともとれる言葉に百は落胆するどころか喜んでいた。
「強く美しく成長した子供達が父さんと呼んでくれている…………嬉しさと愛おしさでどうにかなってしまいそうだ……」
両手で顔を覆った百は不敵な笑みを浮かべた。
兄弟達が百の足止めをする中太陽は驚くべき事実を知る。
数年前皮下の元に百は自分の妻と娘を引き連れて訪れた。
とても人と思えない行動に驚いているとつぼみは更に信じられない台詞をはいた。
私の子、と。
しかしつぼみは第二当主以外の子供を出産した記録はない。
しかし皮下の体に通るつぼみの血がそれが事実であると告げる。
そう、百はつぼみのクローンであることを。
いつから百は存在していて、どうなって夜桜家に婿入りすることになったのかそれはもう祖父母しか知らない。
ただ一つ言えるのは百はもう一人のつぼみだという事だ。
百は静まり返った街でにこやかに微笑む。
周りには無惨に崩壊した街と百に打ちのめされぼろぼろになった凶一郎達がいた。
凶一郎達、そしてあきらの大勢でかかっても百に傷一つつけることさえできない。
あきらの刀から放たれた衝撃波が百の体を真っ二つにし、続いて二刃と辛三の合わせ技「水神」をもってしても百の体はさらさらと桜が舞うだけでダメージが入らない。
「素早く鋭く、重く固く、多く強く
流石だ、あきら、二刃、辛三」
最早人とは言えない体をしている百の状態を皮下は説明する。
夜桜の血のソメイニンが細胞を活性化させるのが「開花」なら、つぼみの血は細胞そのものをソメイニンの結晶とさせる。
体全てが高ソメイニン結晶体となる、それすなわち「万花繚乱」。
体を人のまま強化する開花とは違って万花繚乱は体そのものを作り変える。
とても普通の人では太刀打ちできる物ではない上に万花繚乱は自分ではコントロールが出来ない。
つぼみの協力がなければ使いこなすことさえできないだろう……皮下は話す。
使いこなすにはただ一つ、つぼみに近づくこと。
そう、ソメイニンの結晶と化しつつある俺を吸収するとかな。
そうすることで万花繚乱を使いこなせるかもしれない、どうする?と問う皮下に太陽の答えは決まっていた。
家族の為、手段は選んでられないと太陽は皮下の手をとった。
家族の為と言い張る太陽に皮下は元々太陽の家族を殺した張本人と手を組もうなんて思うお前はやはり人とは言い難いよ、と言い放った。
遠くの方で皮下が太陽に吸収されようとするのを感じ取った百が向かおうとすると凶一郎が止める。
「父さん、もう十分だろう、終わりにしよう」
「お前たちが強くなって嬉しい
だがまだ途上だ、また会おう
お前たちが花開いたその時に」
百は強烈な一撃を放ち太陽の元へと急いだが、間に合わなかったか……と心の中でつぶやく。
既に吸収は完了しており、皮下の体がぽろぽろと欠けていきやがて跡形も残らず消え去ってしまった。
皮下が残した写真を見つめていると百はお前を見守っていると伝えた後、再び消え去っていった。
「太陽!!一応、無事……かどうかは分からないけど!良かった!」
「とりあえずその花について色々と調べねーとな、あのクソ親父もだし……」
「とりあえず皆帰ろう?」
ともあれこれで一件落着……と太陽はとりあえず笑みを浮かべたがあきらと目が合い、皮下と吸収する前聞いた話を思い出した。
『そういや白骨島の時お前もいたっけな、気になるか?
だよな、まぁ俺も詳しいわけじゃないし片耳に挟んだだけなんだが……
俺が夜桜の血を戦争に利用しようと研究していた頃、人工的に夜桜の遺伝子を発現させる研究が行われていたらしい
にしてもそのやり方がなー俺もまぁ非人道的ではあるが……あの研究で一体何人の母子が死んだのやら
例の長男の婚約者だっけ?あれの血筋が関わっていると聞いたが』
『母子…………?でも聞いた話では娘さんが嫁に出されてって……』
『あーそりゃ逆だ、あの時……協力してた夜桜の出来損ないは…………男だった、あいつらも一族の汚点は消したかっただろうしな』
「……………………」
「太陽?どうしたの?」
皮下から聞いた百の話、そして別の実験の話……どう伝えたらいいのか迷った太陽は何でもない、と笑って誤魔化した。
