凶一郎の婚約者さん
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チュンチュン、と鳥の鳴き声が聞こえる。
目を開けむくりと起きると外からは光が差し空が明るくなっている。
近くに置いてある時計を手に取り時間を確認しようとして思ったより時計までの距離が空いている事に特に違和感を感じなかった。
もぞもぞと体を動かし時計を見つめカチコチと動く時計の針を眺める。
その針が0分を指すとあきらは時計を置きいつも着替える服が置いてあるクローゼットを開けたがいつも着るはずの服が置いていない。
「??????」
ない、どこにもない。
やたらとでかい服があるだけで自分の服がない。
混乱したあきらはぺちぺちと歩き服を引きずっている事にも気づかないまま零の部屋を開けて不在な事に不安を抱いた。
キョロキョロと辺りを見回し昨日の屋敷と違う様子に不安が大きくなる中、次に浮かんだのはニ刃だった。
二刃の部屋のドアをキイイ、と開くと少しだけ様子が違うような気がするが変わらぬニ刃の姿が見えてあきらはほっと安堵した。
「二刃………………」
「なんだい?あきら…………えっ!?!?」
背丈に合わない服を引きずってこちらを見ているあきらは明らかに幼児化しており、僅かに瞳に不安が過っていた。
そう、あきらもまた凶一郎と同じく年齢が若返っていたのである。
小さい時の服は捨ててはいなかった。
ただ置く場所が異なっており、それで発見することが出来なくなっていたのであろう。
「わあ〜〜〜〜あきら姉ちゃんちっっっちゃい!!!!
かわいい!!!!!」
むぎゅうとミニあきらを抱きしめる六美は頬にすり寄った。
あきらといえばひたすら無言で抱きしめられている。
今のあきらと結びつかないくらい表情は固く無に近いミニあきらに太陽は少し驚いていた。
「それにしても昔はこんなに大人しかったんですね
心なしか口数も少ないような……」
「昔はこんなもんだったよ、あんたらかしたらびっくりするだろうけど……
あきらどうしてこうなったか覚えているかい?」
二刃に聞かれてあきらは首を横にふるる、と振る。
記憶も幼少期に戻る以上原因をここで追求するのは難しそうだ。
それは元に戻った時に聞くとして…………二刃はドアの向こう側から覗いている不審者に声をかけた。
「いい加減出てきたらどうだい?この変質者」
「変質者とは失礼だな、二刃、いいかあきらが六美に抱きしめられている光景をじっっっくりとこの目で収めてから話しかけようと思っていてな」
「キモい、お兄ちゃん」
妹にキモいと言われて凶一郎の心に突き刺さる。
しばし苦痛に耐えていた凶一郎は深呼吸をしてミニあきらに近寄った。
「あきら………………凶一郎だ…………分かるか……?」
怪しい笑みで近寄る凶一郎は本当に不審者のようだった。
顔はニヤつき、口調も仕草も犯罪者そのものである。
主に妹達のドンびく視線を感じつつ手をわきわきとさせているとあきらは凶一郎の顔を見て二刃の背中に隠れてしまった。
「ほらーーーお兄ちゃんが怖がらせるからあきら姉ちゃん隠れちゃったじゃん、ごめんね?二度と近寄らせないから」
「嘘だっ!!!!あきらに限って俺を拒否することなどない!!!!!」
「ちょっとあんたら黙ってな、うるさくてあきらの声が聞こえないよ、……で、…………ふんふん……え?」
二刃はゴニョゴニョと二刃の背中に隠れて呟くミニあきらに耳を傾けてその口から出た言葉に思わず耳を疑った。
いやまぁ、あきらの性格を考慮すれば自然なことだがこれを凶一郎にそのまま言うべきか疑ったが避けられたと勘違いしている凶一郎は床に転がってダメージを負っている為言うべきだろう。
「凶一郎」
「…………なんだ、どうせ俺が怖いとかだろう」
「逆だよ、カッコいいから恥ずかしくて見れないってさ」
「………………………………」
よくよく見ればミニあきらはもじもじと恥ずかしそうに頬を赤らめいた。しばし硬直する凶一郎、そして。
「げっっっっっごん゙じよ゙ぅ゙!!!!!!!
今日は!!!!一緒に寝るぞ!!!!お風呂もいっしょに入ろう!!!!!」
そう言いながら凶一郎はずりずりと床を這いミニあきらに近寄ろうとするのを太陽に止められた。
「何故だっっ!!!!何で止める!!!!」
「いやぁ、六美からそういう空気感じたので……」
「………………ほう、後で痛いほど訓練をされたいと」
「いやっ、これはそういうことではなく!!!!!」
太陽に止められ凶一郎はぎゃーぎゃーと床で暴れ回る。
この絵面をスパイデーに撮られたら夜桜は終わりに違いない。
「うるさい!!!!俺は婚約者だぞ!!!!
婚約者同士が寝食を共にして何が悪い!!!!!」
「絵面がヤバイに決まってるだろ、この変態」
「何故だっ!!!!当然の権利だろう!!!!
あきらも俺がいいに決まっている!!!!!」
変質者の兄を二刃はバシッと叩く。
「じゃあ、次の日あきらは恐らく全裸になっているけどあんたはその責任をとるって言うんならいいよ」
「……………………………………二刃任せた」
すくっと立ち上がり、ここで投げ出すか、とヘタレな兄に二刃は拳をいれてため息をついた。
「ということで、今日はあたしと寝るけどいいかい?」
ミニあきらはコクリと頷く。
「じゃあ…………ゴニョゴニョ……」
耳打ちするとミニあきらは恥ずかしそうに頬を染めてしなきゃ駄目?と聞いたが二刃の視線に凶一郎を見上げた。
何か言いたそうなミニあきらに凶一郎は膝をつく。
「どうした?俺と添い寝したくなったか?」
「それは……いい(恥ずかしいから)」
「そうか……で、何だ?」
するとミニあきらは凶一郎の頬に近寄りキスをした。
「おやすみ、なさい…………」
林檎のようになったミニあきらはててて……と小走りに去っていく。
また暴れるんじゃ…………と不安に思って太陽だったが静かな凶一郎に違和感を感じると凶一郎は真っ白になって気絶していたのだった。
ちなみに翌日元に戻ったあきらに自分が添い寝したいだの風呂に一緒に入りたいだの他妹弟の口から滑りそうになる度に凶一郎が慌てて止めようとしたのは言うまでもない。
目を開けむくりと起きると外からは光が差し空が明るくなっている。
近くに置いてある時計を手に取り時間を確認しようとして思ったより時計までの距離が空いている事に特に違和感を感じなかった。
もぞもぞと体を動かし時計を見つめカチコチと動く時計の針を眺める。
その針が0分を指すとあきらは時計を置きいつも着替える服が置いてあるクローゼットを開けたがいつも着るはずの服が置いていない。
「??????」
ない、どこにもない。
やたらとでかい服があるだけで自分の服がない。
混乱したあきらはぺちぺちと歩き服を引きずっている事にも気づかないまま零の部屋を開けて不在な事に不安を抱いた。
キョロキョロと辺りを見回し昨日の屋敷と違う様子に不安が大きくなる中、次に浮かんだのはニ刃だった。
二刃の部屋のドアをキイイ、と開くと少しだけ様子が違うような気がするが変わらぬニ刃の姿が見えてあきらはほっと安堵した。
「二刃………………」
「なんだい?あきら…………えっ!?!?」
背丈に合わない服を引きずってこちらを見ているあきらは明らかに幼児化しており、僅かに瞳に不安が過っていた。
そう、あきらもまた凶一郎と同じく年齢が若返っていたのである。
小さい時の服は捨ててはいなかった。
ただ置く場所が異なっており、それで発見することが出来なくなっていたのであろう。
「わあ〜〜〜〜あきら姉ちゃんちっっっちゃい!!!!
かわいい!!!!!」
むぎゅうとミニあきらを抱きしめる六美は頬にすり寄った。
あきらといえばひたすら無言で抱きしめられている。
今のあきらと結びつかないくらい表情は固く無に近いミニあきらに太陽は少し驚いていた。
「それにしても昔はこんなに大人しかったんですね
心なしか口数も少ないような……」
「昔はこんなもんだったよ、あんたらかしたらびっくりするだろうけど……
あきらどうしてこうなったか覚えているかい?」
二刃に聞かれてあきらは首を横にふるる、と振る。
記憶も幼少期に戻る以上原因をここで追求するのは難しそうだ。
それは元に戻った時に聞くとして…………二刃はドアの向こう側から覗いている不審者に声をかけた。
「いい加減出てきたらどうだい?この変質者」
「変質者とは失礼だな、二刃、いいかあきらが六美に抱きしめられている光景をじっっっくりとこの目で収めてから話しかけようと思っていてな」
「キモい、お兄ちゃん」
妹にキモいと言われて凶一郎の心に突き刺さる。
しばし苦痛に耐えていた凶一郎は深呼吸をしてミニあきらに近寄った。
「あきら………………凶一郎だ…………分かるか……?」
怪しい笑みで近寄る凶一郎は本当に不審者のようだった。
顔はニヤつき、口調も仕草も犯罪者そのものである。
主に妹達のドンびく視線を感じつつ手をわきわきとさせているとあきらは凶一郎の顔を見て二刃の背中に隠れてしまった。
「ほらーーーお兄ちゃんが怖がらせるからあきら姉ちゃん隠れちゃったじゃん、ごめんね?二度と近寄らせないから」
「嘘だっ!!!!あきらに限って俺を拒否することなどない!!!!!」
「ちょっとあんたら黙ってな、うるさくてあきらの声が聞こえないよ、……で、…………ふんふん……え?」
二刃はゴニョゴニョと二刃の背中に隠れて呟くミニあきらに耳を傾けてその口から出た言葉に思わず耳を疑った。
いやまぁ、あきらの性格を考慮すれば自然なことだがこれを凶一郎にそのまま言うべきか疑ったが避けられたと勘違いしている凶一郎は床に転がってダメージを負っている為言うべきだろう。
「凶一郎」
「…………なんだ、どうせ俺が怖いとかだろう」
「逆だよ、カッコいいから恥ずかしくて見れないってさ」
「………………………………」
よくよく見ればミニあきらはもじもじと恥ずかしそうに頬を赤らめいた。しばし硬直する凶一郎、そして。
「げっっっっっごん゙じよ゙ぅ゙!!!!!!!
今日は!!!!一緒に寝るぞ!!!!お風呂もいっしょに入ろう!!!!!」
そう言いながら凶一郎はずりずりと床を這いミニあきらに近寄ろうとするのを太陽に止められた。
「何故だっっ!!!!何で止める!!!!」
「いやぁ、六美からそういう空気感じたので……」
「………………ほう、後で痛いほど訓練をされたいと」
「いやっ、これはそういうことではなく!!!!!」
太陽に止められ凶一郎はぎゃーぎゃーと床で暴れ回る。
この絵面をスパイデーに撮られたら夜桜は終わりに違いない。
「うるさい!!!!俺は婚約者だぞ!!!!
婚約者同士が寝食を共にして何が悪い!!!!!」
「絵面がヤバイに決まってるだろ、この変態」
「何故だっ!!!!当然の権利だろう!!!!
あきらも俺がいいに決まっている!!!!!」
変質者の兄を二刃はバシッと叩く。
「じゃあ、次の日あきらは恐らく全裸になっているけどあんたはその責任をとるって言うんならいいよ」
「……………………………………二刃任せた」
すくっと立ち上がり、ここで投げ出すか、とヘタレな兄に二刃は拳をいれてため息をついた。
「ということで、今日はあたしと寝るけどいいかい?」
ミニあきらはコクリと頷く。
「じゃあ…………ゴニョゴニョ……」
耳打ちするとミニあきらは恥ずかしそうに頬を染めてしなきゃ駄目?と聞いたが二刃の視線に凶一郎を見上げた。
何か言いたそうなミニあきらに凶一郎は膝をつく。
「どうした?俺と添い寝したくなったか?」
「それは……いい(恥ずかしいから)」
「そうか……で、何だ?」
するとミニあきらは凶一郎の頬に近寄りキスをした。
「おやすみ、なさい…………」
林檎のようになったミニあきらはててて……と小走りに去っていく。
また暴れるんじゃ…………と不安に思って太陽だったが静かな凶一郎に違和感を感じると凶一郎は真っ白になって気絶していたのだった。
ちなみに翌日元に戻ったあきらに自分が添い寝したいだの風呂に一緒に入りたいだの他妹弟の口から滑りそうになる度に凶一郎が慌てて止めようとしたのは言うまでもない。
