凶一郎の婚約者さん
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銀級に昇格してから数日経った頃、ぐーすかと寝ていた太陽の頬を誰かがぺちぺちと叩く。
その感覚で目が覚めた太陽の視界に映ったものは……。
「兄ちゃんが六美と結婚した太陽って人か、おはよ!」
天真爛漫の少年が笑いかけてきて太陽は衝撃のあまり絶叫した。
あまりの声のでかさに思わず何事かと六美が部屋に入ってきたのだがまたしても謎の少年を目にして太陽と同じく叫んだのだった。
どこから見ても凶一郎を幼くした少年は凶一郎本人である。
少年が言うには目が覚めると同じ見た目の薬瓶が二つ机の上に置いてあって、一つは普通の栄養剤。
そしてもう一つが特殊な効能をしており、治療の副作用で一時的に心体が退行します……と書いてあったとミニ凶一郎が言う。
幼少期であっても聡明さは変わらないのか周りの状況からどうしてこうなったかを推察したミニ凶一郎は……。
「つまり大人の僕が間違って薬を飲み昔の僕に戻ったということ!」
あまりにも物分かりの良すぎるミニ凶一郎に驚いた太陽と六美にミニ凶一郎は優しく微笑む。
21歳から15歳若返り6歳に戻った彼は現状の二人を素直に祝福する。
赤ちゃんだった六美がやがて大きくなりこんな素敵な淑女に成長し結婚もして幸せに暮らしているという未来にミニ凶一郎はこんなに嬉しい事はないよ、と今の彼からは想像出来ない言葉に六美は思わず抱きしめて号泣した。
あまりにもかけ離れた姿に太陽は今の姿と乖離してしまって引いていると二刃がやってくる。
全然姿が変わらない二刃にぱあああ!と喜ぶミニ凶一郎を見てやはり二刃も困惑した。
二人から話を聞いてもさっぱり分からないし理解が追いつかなかった。
15年経っても変わらない二刃にミニ凶一郎は手を握り以下に二刃がすごいかを力説した結果、二刃は普段とは思いつかないほど顔がニヤけていた。
普段辛辣な二刃がデレるほどミニ凶一郎の褒めは凄まじいものだった。
それからミニ凶一郎は他の妹弟に会うぞー!!!と部屋を飛び出してその効果を発揮していった。
皆反応は各々なものの素直すぎるミニ凶一郎の破壊力に褒められすぎて疲弊したり号泣したり……なとしていた。
そんな中六美から連絡を貰ったあきらが慌てて任務から直行で帰ってきた。
「凶一郎がちっちゃくなった……って聞いたんだけど……
ほ、ほんとだ!!!!!」
昔のアルバムの姿にそっくり…………!とあきらはミニ凶一郎を見て口元を押さえた。
ミニ凶一郎はあきらを見てポカンと口を開けていた。
その周りをあきらはくるくると周り、かわいい……かわいい……と呟いている。
が、ミニ凶一郎が固まっている事に気づきもしかして成長した姿とは思われていないのでは!?!?とあきらはわたわたしながら膝をついて説明した。
「ご、ごめんね!あのね、昔の私からは想像出来ないかもしれないけど…………私、」
「ううん、分かるよ、あきらちゃんだよね?
確かに今の僕の知ってるあきらちゃんからはかけ離れてるけどすぐ分かったよ
……でも、あまりにも綺麗な女性になってたから僕……見とれちゃってたみたい、恥ずかしいな」
「き、きれ、い………………」
あきらは予想にもしない言葉に真っ赤になったのを見てミニ凶一郎は優しく微笑んで手を握る。
「すぐ照れて真っ赤になっちゃうところは変わらないんだね、前から照れ屋さんだったけどかわいいな……
こんな綺麗でかわいい人が僕の奥さんになってくれるなんて……なんて将来の僕は幸せ者なんだろう……
あ!そういえば左手に指輪してないけど確か……18歳になったら結婚する約束だったけど……まだしてないの?
………………あきらちゃん?おーい、聞こえてる?」
手のひらを目の前で振るがあきらの反応はない。
どうやら目を開けたまま気絶してしまったようだ。
恐らくキャパオーバーを超えてしまったのだろう。
普段から許容量を越えると失神してしまう彼女からすると無理もない。
ミニ凶一郎はこういう所も変わらないなぁ、と微笑んだ。
翌日、元の年齢に戻った凶一郎は目を覚ましたら裸になっているわ、寝相が悪い太陽に足蹴にされているわで状況を理解?した凶一郎は太陽を壁ごと吹っ飛ばした。
ちゃんと栄養剤としての効能はあったのかまる1日分の記憶はない代わりに体はすこぶる良好で回復したらしいが、凶一郎の機嫌は非常に悪かった。
「凶一郎、間違って別の薬飲んじゃったって聞いたけどそんなに疲れてたの?もう大丈夫?」
「ああ、問題はない…………昔の俺変なことは言ってないよな???」
「えっ!?!?」
あきらはミニ凶一郎に言われた言葉が脳内をよぎってしまいみるみるうちに頬を赤くした。
…………これは間違いなく何かあった。
「いえ、俺に何を言われた」
「べ、別に、大したことじゃ……」
「大したことじゃないだろう、その顔が証拠だ」
あきらはささっと本で顔を隠すが、耳までは隠れていないと言うとうう……とあきらは困ったように目をそらす。
「言え」
「で、でも…………わ、分かった……怒らないでね?」
あきらから聞いた凶一郎はますます眉間の皺を増やした。
やっぱり逆効果ー!と身構えたあきらだったが凶一郎がポツリと呟く。
「……そんなに昔の俺がいいのか」
「え?」
「お前もあいつらも素直な俺が良いんだろう、さぞ嬉しかったんだろう?素直に褒められて」
ずもももももも……とドス黒いオーラを放つ凶一郎にあきらは優しく微笑んで手を握った。
「そんなことないよ」
「…………嘘をつけ、実際お前も気絶するくらい嬉しかったんだろう」
「そ、それは私の耐性がないだけで…………!
私は昔の凶一郎も今の凶一郎もどっちも好きだよ
どっちが上とか下とかないの、同じくらい好きなんだから……皆もきっとそうだよ」
真っ直ぐに見つめられて凶一郎は鼓動が跳ね上がり目をそらす。
苦しいくらい胸が痛い。
「………………そうか」
そうそう、と柔らかく微笑むあきらをちらりと見る。
もし昔の俺ならきっと素直に俺もお前が好きだと言えたのだろうか………………
この時ばかりは今だけ昔に戻れたらなんて思った。
でも結局視線をそらしたままで。
もどかしい思いのまま凶一郎はあきらの手を握り返した。
その感覚で目が覚めた太陽の視界に映ったものは……。
「兄ちゃんが六美と結婚した太陽って人か、おはよ!」
天真爛漫の少年が笑いかけてきて太陽は衝撃のあまり絶叫した。
あまりの声のでかさに思わず何事かと六美が部屋に入ってきたのだがまたしても謎の少年を目にして太陽と同じく叫んだのだった。
どこから見ても凶一郎を幼くした少年は凶一郎本人である。
少年が言うには目が覚めると同じ見た目の薬瓶が二つ机の上に置いてあって、一つは普通の栄養剤。
そしてもう一つが特殊な効能をしており、治療の副作用で一時的に心体が退行します……と書いてあったとミニ凶一郎が言う。
幼少期であっても聡明さは変わらないのか周りの状況からどうしてこうなったかを推察したミニ凶一郎は……。
「つまり大人の僕が間違って薬を飲み昔の僕に戻ったということ!」
あまりにも物分かりの良すぎるミニ凶一郎に驚いた太陽と六美にミニ凶一郎は優しく微笑む。
21歳から15歳若返り6歳に戻った彼は現状の二人を素直に祝福する。
赤ちゃんだった六美がやがて大きくなりこんな素敵な淑女に成長し結婚もして幸せに暮らしているという未来にミニ凶一郎はこんなに嬉しい事はないよ、と今の彼からは想像出来ない言葉に六美は思わず抱きしめて号泣した。
あまりにもかけ離れた姿に太陽は今の姿と乖離してしまって引いていると二刃がやってくる。
全然姿が変わらない二刃にぱあああ!と喜ぶミニ凶一郎を見てやはり二刃も困惑した。
二人から話を聞いてもさっぱり分からないし理解が追いつかなかった。
15年経っても変わらない二刃にミニ凶一郎は手を握り以下に二刃がすごいかを力説した結果、二刃は普段とは思いつかないほど顔がニヤけていた。
普段辛辣な二刃がデレるほどミニ凶一郎の褒めは凄まじいものだった。
それからミニ凶一郎は他の妹弟に会うぞー!!!と部屋を飛び出してその効果を発揮していった。
皆反応は各々なものの素直すぎるミニ凶一郎の破壊力に褒められすぎて疲弊したり号泣したり……なとしていた。
そんな中六美から連絡を貰ったあきらが慌てて任務から直行で帰ってきた。
「凶一郎がちっちゃくなった……って聞いたんだけど……
ほ、ほんとだ!!!!!」
昔のアルバムの姿にそっくり…………!とあきらはミニ凶一郎を見て口元を押さえた。
ミニ凶一郎はあきらを見てポカンと口を開けていた。
その周りをあきらはくるくると周り、かわいい……かわいい……と呟いている。
が、ミニ凶一郎が固まっている事に気づきもしかして成長した姿とは思われていないのでは!?!?とあきらはわたわたしながら膝をついて説明した。
「ご、ごめんね!あのね、昔の私からは想像出来ないかもしれないけど…………私、」
「ううん、分かるよ、あきらちゃんだよね?
確かに今の僕の知ってるあきらちゃんからはかけ離れてるけどすぐ分かったよ
……でも、あまりにも綺麗な女性になってたから僕……見とれちゃってたみたい、恥ずかしいな」
「き、きれ、い………………」
あきらは予想にもしない言葉に真っ赤になったのを見てミニ凶一郎は優しく微笑んで手を握る。
「すぐ照れて真っ赤になっちゃうところは変わらないんだね、前から照れ屋さんだったけどかわいいな……
こんな綺麗でかわいい人が僕の奥さんになってくれるなんて……なんて将来の僕は幸せ者なんだろう……
あ!そういえば左手に指輪してないけど確か……18歳になったら結婚する約束だったけど……まだしてないの?
………………あきらちゃん?おーい、聞こえてる?」
手のひらを目の前で振るがあきらの反応はない。
どうやら目を開けたまま気絶してしまったようだ。
恐らくキャパオーバーを超えてしまったのだろう。
普段から許容量を越えると失神してしまう彼女からすると無理もない。
ミニ凶一郎はこういう所も変わらないなぁ、と微笑んだ。
翌日、元の年齢に戻った凶一郎は目を覚ましたら裸になっているわ、寝相が悪い太陽に足蹴にされているわで状況を理解?した凶一郎は太陽を壁ごと吹っ飛ばした。
ちゃんと栄養剤としての効能はあったのかまる1日分の記憶はない代わりに体はすこぶる良好で回復したらしいが、凶一郎の機嫌は非常に悪かった。
「凶一郎、間違って別の薬飲んじゃったって聞いたけどそんなに疲れてたの?もう大丈夫?」
「ああ、問題はない…………昔の俺変なことは言ってないよな???」
「えっ!?!?」
あきらはミニ凶一郎に言われた言葉が脳内をよぎってしまいみるみるうちに頬を赤くした。
…………これは間違いなく何かあった。
「いえ、俺に何を言われた」
「べ、別に、大したことじゃ……」
「大したことじゃないだろう、その顔が証拠だ」
あきらはささっと本で顔を隠すが、耳までは隠れていないと言うとうう……とあきらは困ったように目をそらす。
「言え」
「で、でも…………わ、分かった……怒らないでね?」
あきらから聞いた凶一郎はますます眉間の皺を増やした。
やっぱり逆効果ー!と身構えたあきらだったが凶一郎がポツリと呟く。
「……そんなに昔の俺がいいのか」
「え?」
「お前もあいつらも素直な俺が良いんだろう、さぞ嬉しかったんだろう?素直に褒められて」
ずもももももも……とドス黒いオーラを放つ凶一郎にあきらは優しく微笑んで手を握った。
「そんなことないよ」
「…………嘘をつけ、実際お前も気絶するくらい嬉しかったんだろう」
「そ、それは私の耐性がないだけで…………!
私は昔の凶一郎も今の凶一郎もどっちも好きだよ
どっちが上とか下とかないの、同じくらい好きなんだから……皆もきっとそうだよ」
真っ直ぐに見つめられて凶一郎は鼓動が跳ね上がり目をそらす。
苦しいくらい胸が痛い。
「………………そうか」
そうそう、と柔らかく微笑むあきらをちらりと見る。
もし昔の俺ならきっと素直に俺もお前が好きだと言えたのだろうか………………
この時ばかりは今だけ昔に戻れたらなんて思った。
でも結局視線をそらしたままで。
もどかしい思いのまま凶一郎はあきらの手を握り返した。