凶一郎の婚約者さん
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「はあ……疲れた……」
度重なる任務の連続によりくたくたに疲れ果てた太陽は机に突っ伏していると、とんとマグカップが置かれた。
「お疲れ様、太陽」
「ありがとう六美……
昨日の疲れが抜けなくてな……幸い今日は何もないしゆっくり……」
休もうかな、と言おうとしたところ急に居間のドアがバン!と開いてあきらが入ってきた。
「ちょっと待った!」
「あきら姉さん!?」
「太陽、今日1日ゆっくりする気?」
「え、まぁ……はい」
あきらはチッチッチ、と指を振った。
「それじゃあ駄目」
「え、なんでですか!?普通疲れた日は休むのがいいって……」
「別に体を休めるのはいいよ?でも少しは動かさないと急に元の反射神経とかは戻らないからね」
と言われ太陽はあーーなるほど……と思った。
確かに今まで過酷な任務を経験してきたが力を全部抜いてしまったらすぐにはあんな風に動けなさそうだ。
「それもそうですね……
じゃあ軽い運動とかすればいいんですか?」
「まぁストレッチとか無理に疲れない程度にしといた方がいいかな
ちょうど私もリフレッシュしに公園行こうと思ってたけど太陽も行く?
私がいつもやってるのであれば教えるけど」
「せっかくだから一緒に行ってきたら?太陽
あきら姉ちゃんと仲深めるついでに」
そういえば最初に会って以来じっくりと会話をしたことはなかったな……と太陽は思った。
「じゃあそうするかな、六美ちょっと出かけてくる」
「はーい、いってらっしゃい太陽」
「あ、そういえばリフレッシュって何をするんですか?」
「ん?ジョギングだよ」
「………………はい?」
それはリフレッシュとは言わないのでは………?と内心思った太陽だった。
「ジョギングって言ってもね
走るスピードはゆっくりでいいの、ウォーキングと同じくらいのスピードって言ったらいいのかな?」
「なるほど、それならいい気分転換になりそうです」
「で、ある程度運動したら公園内のベンチで小休憩して帰るって感じかな」
「了解です」
これなら大丈夫そう、と思った太陽だったが次の瞬間。
「じゃあ走ろっか」
「はい、ってええええええ!?!?!?」
太陽はあきらの走るスピードがあまりにも速く絶叫した。
どこがゆっくり!?!?!?と思いながら太陽は必死にあきらの走る姿にくらいつく。
「いい風だねー」
「っはあっ、ぜぇっ、ね、姉さん……!」
ストップと言ったものの聞こえていないのかあきらの走るスピードは変わらなかった。
「ごめんね、太陽
全然気づかなくて……大丈夫?」
「あ……はい、なん、とか……」
と言ったものの疲れた体で全力疾走したからかぜーぜーと肩で息をするくらい疲れてしまった。
「太陽が普通の人間っていうの忘れてたよ……
ついいつもの感覚で走っちゃってた」
これでも周りの人に不審に思われないようセーブしてるんだけどな……というあきらの呟きが聞こえて太陽はあれで加減してのスピード!?と驚いた。
あれでは何かのスポーツマンと勘違いされてそうだな……と思いつつ起き上がる。
「ふう、じゃあ再開しましょうか」
「だ、大丈夫?無理しなくていいからね?」
と心配されたがこのくらいでへばっていては六美を守れないと太陽ははい、と返事をした。
「じゃあ、今度は太陽のスピードに合わせるからね」
「分かりました」
トットット、と公園の歩道を周りの歩く人と変わらないスピードで走る。
「太陽、平気?」
「はい、このくらいだったら大丈夫です
それにしてもこんなにゆっくりでいいんですか?」
「んー、疲れてる時はこのくらいがちょうどいいんだよ、私はもうちょっと早くてもいいけど……まぁその辺は人によるしね」
最初の爆走を思いだし太陽はハハ……と苦笑いした。
定期的に公園で走っていると聞いたがあれではスポーツマンかと思われてそうだ。
しばらく十何分ほど走った後はベンチで休憩していたのだがその時に太陽は踏んではならない所を踏んでしまった。
仲を深める……何を聞こうと思ったのか休憩中、ふと太陽はあきらに凶一郎のどこを好きになったのか、と聞いてしまった。
するとあきらはピタリと静止してしまい質問するべきではなかったか?と思った矢先あきらが口を開いた。
「よくぞ……」
「?」
「よくぞっっ!!!!聞いてくれたね!!!
聞いてくれる!?!?聞きたい!?」
「は、はい……」
ぐいっと詰め寄られ若干引きつつ太陽は頷いた。
……ここで引き返すべきだったかもしれない、と彼は後日思う。
「まずね、なんといってもかっこよさだよね……
凶一郎は普段からスーツ、いやスーツしか着てないけどやっぱりあのスーツが一番!だと思うんだよね
それと凶一郎はめちゃくちゃ強くてね……それも昔からなんだけど」
「は、はあ……」
「あとはなんといっても愛の深さだよね、六美だけじゃなくて凶一郎は皆の事全員大切に思ってて、本人は六美以外はあんまり表面上には出さない皮肉れてるところも好きで……性格が悪いところも好きだし
あとそれと……」
それから日が暮れるまで凶一郎のどこが好きかと延々と話されたのだった。
「あきらに凶一郎のどこが好きかを聞いた?
教えなかったあたしらも悪いけど聞いたのが不味かったね
聞いたら最後、凶一郎が六美の事を喋ると同じくらい聞かされるよ」
あきらが何故凶一郎の婚約者を続けていられるのか身を持って体験した太陽だった。
度重なる任務の連続によりくたくたに疲れ果てた太陽は机に突っ伏していると、とんとマグカップが置かれた。
「お疲れ様、太陽」
「ありがとう六美……
昨日の疲れが抜けなくてな……幸い今日は何もないしゆっくり……」
休もうかな、と言おうとしたところ急に居間のドアがバン!と開いてあきらが入ってきた。
「ちょっと待った!」
「あきら姉さん!?」
「太陽、今日1日ゆっくりする気?」
「え、まぁ……はい」
あきらはチッチッチ、と指を振った。
「それじゃあ駄目」
「え、なんでですか!?普通疲れた日は休むのがいいって……」
「別に体を休めるのはいいよ?でも少しは動かさないと急に元の反射神経とかは戻らないからね」
と言われ太陽はあーーなるほど……と思った。
確かに今まで過酷な任務を経験してきたが力を全部抜いてしまったらすぐにはあんな風に動けなさそうだ。
「それもそうですね……
じゃあ軽い運動とかすればいいんですか?」
「まぁストレッチとか無理に疲れない程度にしといた方がいいかな
ちょうど私もリフレッシュしに公園行こうと思ってたけど太陽も行く?
私がいつもやってるのであれば教えるけど」
「せっかくだから一緒に行ってきたら?太陽
あきら姉ちゃんと仲深めるついでに」
そういえば最初に会って以来じっくりと会話をしたことはなかったな……と太陽は思った。
「じゃあそうするかな、六美ちょっと出かけてくる」
「はーい、いってらっしゃい太陽」
「あ、そういえばリフレッシュって何をするんですか?」
「ん?ジョギングだよ」
「………………はい?」
それはリフレッシュとは言わないのでは………?と内心思った太陽だった。
「ジョギングって言ってもね
走るスピードはゆっくりでいいの、ウォーキングと同じくらいのスピードって言ったらいいのかな?」
「なるほど、それならいい気分転換になりそうです」
「で、ある程度運動したら公園内のベンチで小休憩して帰るって感じかな」
「了解です」
これなら大丈夫そう、と思った太陽だったが次の瞬間。
「じゃあ走ろっか」
「はい、ってええええええ!?!?!?」
太陽はあきらの走るスピードがあまりにも速く絶叫した。
どこがゆっくり!?!?!?と思いながら太陽は必死にあきらの走る姿にくらいつく。
「いい風だねー」
「っはあっ、ぜぇっ、ね、姉さん……!」
ストップと言ったものの聞こえていないのかあきらの走るスピードは変わらなかった。
「ごめんね、太陽
全然気づかなくて……大丈夫?」
「あ……はい、なん、とか……」
と言ったものの疲れた体で全力疾走したからかぜーぜーと肩で息をするくらい疲れてしまった。
「太陽が普通の人間っていうの忘れてたよ……
ついいつもの感覚で走っちゃってた」
これでも周りの人に不審に思われないようセーブしてるんだけどな……というあきらの呟きが聞こえて太陽はあれで加減してのスピード!?と驚いた。
あれでは何かのスポーツマンと勘違いされてそうだな……と思いつつ起き上がる。
「ふう、じゃあ再開しましょうか」
「だ、大丈夫?無理しなくていいからね?」
と心配されたがこのくらいでへばっていては六美を守れないと太陽ははい、と返事をした。
「じゃあ、今度は太陽のスピードに合わせるからね」
「分かりました」
トットット、と公園の歩道を周りの歩く人と変わらないスピードで走る。
「太陽、平気?」
「はい、このくらいだったら大丈夫です
それにしてもこんなにゆっくりでいいんですか?」
「んー、疲れてる時はこのくらいがちょうどいいんだよ、私はもうちょっと早くてもいいけど……まぁその辺は人によるしね」
最初の爆走を思いだし太陽はハハ……と苦笑いした。
定期的に公園で走っていると聞いたがあれではスポーツマンかと思われてそうだ。
しばらく十何分ほど走った後はベンチで休憩していたのだがその時に太陽は踏んではならない所を踏んでしまった。
仲を深める……何を聞こうと思ったのか休憩中、ふと太陽はあきらに凶一郎のどこを好きになったのか、と聞いてしまった。
するとあきらはピタリと静止してしまい質問するべきではなかったか?と思った矢先あきらが口を開いた。
「よくぞ……」
「?」
「よくぞっっ!!!!聞いてくれたね!!!
聞いてくれる!?!?聞きたい!?」
「は、はい……」
ぐいっと詰め寄られ若干引きつつ太陽は頷いた。
……ここで引き返すべきだったかもしれない、と彼は後日思う。
「まずね、なんといってもかっこよさだよね……
凶一郎は普段からスーツ、いやスーツしか着てないけどやっぱりあのスーツが一番!だと思うんだよね
それと凶一郎はめちゃくちゃ強くてね……それも昔からなんだけど」
「は、はあ……」
「あとはなんといっても愛の深さだよね、六美だけじゃなくて凶一郎は皆の事全員大切に思ってて、本人は六美以外はあんまり表面上には出さない皮肉れてるところも好きで……性格が悪いところも好きだし
あとそれと……」
それから日が暮れるまで凶一郎のどこが好きかと延々と話されたのだった。
「あきらに凶一郎のどこが好きかを聞いた?
教えなかったあたしらも悪いけど聞いたのが不味かったね
聞いたら最後、凶一郎が六美の事を喋ると同じくらい聞かされるよ」
あきらが何故凶一郎の婚約者を続けていられるのか身を持って体験した太陽だった。