凶一郎の婚約者さん
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ふわりと桜が舞う。
明日皮下逮捕に向けあきら達は桜の下でお花見をしていた。
夜桜邸の庭に植わる天桜、その木は僅かにソメイニンを循環する不思議な木である。
その木の近くにいると体調が自然と整えられることから大事な任務の前には家族全員が集いここで英気を養うのがお決まりだ。
「あきら、ちゃんと食べてるかしら?」
「はい、京子おばあちゃん、だし巻き玉子美味しいです」
「京子のだし巻き玉子は最高だからなぁ!!あきらも酒飲むか??」
「じいちゃんどさくさに紛れて飲ませようとしないでくれ、あきらが寝てしまうだろう」
小言を言う凶一郎に万はばん!ばん!と肩を大げさに叩く。
「ったく、いつまでも婚約でいるつもりだ??
この際だ、寝込みをおそっ…………」
「あなた、ストップ」
万の口を京子が塞ぐ。
「あきら姉ちゃんは確かりんさんと一緒に行動するんだよね?」
「うん、だから本来は今日もあっちと行動するのが良いんだけど……ごめんね参加しちゃって」
「それくらい気にしなくていいのに…………」
楽しい宴会は続いていく。
四怨も七悪がデュエットしたり、辛三がメタルバンド的な事をしたり…………
明日の詳しい予定を確認し後は明日に向けて体を休めるのみだ、と思った時太陽と凶一郎の姿がないことに気づいた。
……何か大切な事を話しているのだろうか。
凶一郎はいつも大事なことを話してくれない。
その秘密の共有が太陽に明かすということは凶一郎なりに彼を信用しているということでもあり、喜ばしく思う反面力になれなくて悲しい面もあった。
さて、後を追い話を聞くべきか、ここで待っているべきか…………
「じいちゃん面倒な事を…………」
万が二刃に酒を飲ませて相撲に巻きこれた凶一郎はやっとのこさ抜け出せた。
宴会に戻ると何とあきらがすやすやと地面に寝っ転がって寝ていた。
頬の明るみから見て万に酒を飲まされたに違いない……
引っ掻き回す万に頭を悩ませつつ仕方なく両手で抱えるとあきらが寝言で凶一郎の名を呼んだ。
幸せそうな寝顔にどきりとしていると背後から嫌五が囃し立てる。
「きーす!きーす!!!」
「そうだ!!そうだ!!なんならその先もいいぞ!」
「嫌五、じいちゃん、頼むから黙っててくれ」
眉間の皺を増やす凶一郎に四怨がぼやく。
「冗談じゃねぇ、何が悲しくてシスコン兄貴のキスシーンなんか見なきゃいけねーんだ、太陽と六美ならともかく」
「四怨姉ちゃん!?/四怨姉さん!?」
凶一郎のこめかみにびきりと青筋が浮かび上がる。
四怨の辛辣さは今に始まったことではないのでいいとして(それはそれとして傷つくが)よりによって婿と比較されたことに腹がたった。
「…………なぜこいつはいいのに俺がダメなんだ」
「そりゃそうだろ、クソ兄貴の濡れ場なんか見ても誰も特しねーよ」
「まっ、確かにな!!」
さっきまで囃し立ていた嫌五が嘘のように四怨に賛同する。
「…………もういい、俺はあきらを寝かせてくる」
ぷんぷん、と凶一郎は怒り宴会を後にした。
以前としてすやすや眠るあきらをベッドに移してさらりと髪を撫でる。
「はあ…………各々好きに言いまくって……」
……あまりここに長居するのもよくない。
あきらが寝ている以上必ずしも理性が勝つとは限らないからだ。
寝込みを遅いたくはないが万が一ということもある。
なら、早くここから去ろうとした時凶一郎のスーツの袖をあきらが掴む。
「…………!」
ばっと振り返ると無意識にか眠ったまま自分の服の裾を掴んでいた。
「お前な…………」
ため息をついて服から手を優しく離そうとするとごろんと寝返りをうってまるで手にすり寄ってくるように見えた。
そして再度寝言で、凶一郎…………とぽつりと呟いた。
煽る行動に凶一郎は頭が痛くなる。
好き好んで我慢しているわけではないのだ、凶一郎にだって欲望はある。
ただ一線を越えてしまったらもう止められない気がして必死に自分を押し留めているだけに過ぎない。
だが相手は寝ている上に凶一郎が我慢しているかも知らないので文句を言っても仕方ないのだが。
それはそれとして何かしたくなってくる。
凶一郎はあきらの首元のボタンを開けて口づけて力強く吸った。
離せば首元には赤い花という名の跡が残る。
…………これくらいしても許されるだろう、と凶一郎は部屋から立ち去った。
翌日、りんと合流したあきらは首元が赤いぞと指摘されて首を傾げた。
「昨日またお酒飲んじゃったから虫にでも刺されたかな?痛みはないけど……」
うーーん?と不思議がるあきらにりんはいまいち意図が読めなかったが翠に耳打ちされてへーーとニヤニヤと笑ったのだった。
明日皮下逮捕に向けあきら達は桜の下でお花見をしていた。
夜桜邸の庭に植わる天桜、その木は僅かにソメイニンを循環する不思議な木である。
その木の近くにいると体調が自然と整えられることから大事な任務の前には家族全員が集いここで英気を養うのがお決まりだ。
「あきら、ちゃんと食べてるかしら?」
「はい、京子おばあちゃん、だし巻き玉子美味しいです」
「京子のだし巻き玉子は最高だからなぁ!!あきらも酒飲むか??」
「じいちゃんどさくさに紛れて飲ませようとしないでくれ、あきらが寝てしまうだろう」
小言を言う凶一郎に万はばん!ばん!と肩を大げさに叩く。
「ったく、いつまでも婚約でいるつもりだ??
この際だ、寝込みをおそっ…………」
「あなた、ストップ」
万の口を京子が塞ぐ。
「あきら姉ちゃんは確かりんさんと一緒に行動するんだよね?」
「うん、だから本来は今日もあっちと行動するのが良いんだけど……ごめんね参加しちゃって」
「それくらい気にしなくていいのに…………」
楽しい宴会は続いていく。
四怨も七悪がデュエットしたり、辛三がメタルバンド的な事をしたり…………
明日の詳しい予定を確認し後は明日に向けて体を休めるのみだ、と思った時太陽と凶一郎の姿がないことに気づいた。
……何か大切な事を話しているのだろうか。
凶一郎はいつも大事なことを話してくれない。
その秘密の共有が太陽に明かすということは凶一郎なりに彼を信用しているということでもあり、喜ばしく思う反面力になれなくて悲しい面もあった。
さて、後を追い話を聞くべきか、ここで待っているべきか…………
「じいちゃん面倒な事を…………」
万が二刃に酒を飲ませて相撲に巻きこれた凶一郎はやっとのこさ抜け出せた。
宴会に戻ると何とあきらがすやすやと地面に寝っ転がって寝ていた。
頬の明るみから見て万に酒を飲まされたに違いない……
引っ掻き回す万に頭を悩ませつつ仕方なく両手で抱えるとあきらが寝言で凶一郎の名を呼んだ。
幸せそうな寝顔にどきりとしていると背後から嫌五が囃し立てる。
「きーす!きーす!!!」
「そうだ!!そうだ!!なんならその先もいいぞ!」
「嫌五、じいちゃん、頼むから黙っててくれ」
眉間の皺を増やす凶一郎に四怨がぼやく。
「冗談じゃねぇ、何が悲しくてシスコン兄貴のキスシーンなんか見なきゃいけねーんだ、太陽と六美ならともかく」
「四怨姉ちゃん!?/四怨姉さん!?」
凶一郎のこめかみにびきりと青筋が浮かび上がる。
四怨の辛辣さは今に始まったことではないのでいいとして(それはそれとして傷つくが)よりによって婿と比較されたことに腹がたった。
「…………なぜこいつはいいのに俺がダメなんだ」
「そりゃそうだろ、クソ兄貴の濡れ場なんか見ても誰も特しねーよ」
「まっ、確かにな!!」
さっきまで囃し立ていた嫌五が嘘のように四怨に賛同する。
「…………もういい、俺はあきらを寝かせてくる」
ぷんぷん、と凶一郎は怒り宴会を後にした。
以前としてすやすや眠るあきらをベッドに移してさらりと髪を撫でる。
「はあ…………各々好きに言いまくって……」
……あまりここに長居するのもよくない。
あきらが寝ている以上必ずしも理性が勝つとは限らないからだ。
寝込みを遅いたくはないが万が一ということもある。
なら、早くここから去ろうとした時凶一郎のスーツの袖をあきらが掴む。
「…………!」
ばっと振り返ると無意識にか眠ったまま自分の服の裾を掴んでいた。
「お前な…………」
ため息をついて服から手を優しく離そうとするとごろんと寝返りをうってまるで手にすり寄ってくるように見えた。
そして再度寝言で、凶一郎…………とぽつりと呟いた。
煽る行動に凶一郎は頭が痛くなる。
好き好んで我慢しているわけではないのだ、凶一郎にだって欲望はある。
ただ一線を越えてしまったらもう止められない気がして必死に自分を押し留めているだけに過ぎない。
だが相手は寝ている上に凶一郎が我慢しているかも知らないので文句を言っても仕方ないのだが。
それはそれとして何かしたくなってくる。
凶一郎はあきらの首元のボタンを開けて口づけて力強く吸った。
離せば首元には赤い花という名の跡が残る。
…………これくらいしても許されるだろう、と凶一郎は部屋から立ち去った。
翌日、りんと合流したあきらは首元が赤いぞと指摘されて首を傾げた。
「昨日またお酒飲んじゃったから虫にでも刺されたかな?痛みはないけど……」
うーーん?と不思議がるあきらにりんはいまいち意図が読めなかったが翠に耳打ちされてへーーとニヤニヤと笑ったのだった。
