凶一郎の婚約者さん
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朝、夜桜家の食卓にて今日は全員が揃っていた。
六美はテーブルに並べられた料理から卵焼きが乗った皿を自分側に寄せ箸で卵焼きを一つ掴んで太陽に差し出した。
「太陽、はい、あーん」
「六美!?、っ、あ、あー……」
兄弟が見ている前で恥ずかしいなと思いつつ口を開けるとぱくりと太陽ではなく凶一郎が卵焼きを食べてしまった。
いつも通りな凶一郎に六美は怒らずお兄ちゃん卵焼き美味しい?と珍しく聞く。
「もちろん、美味いに決まっているだろう
六美が作ってくれ…………ん?」
当然凶一郎は素直に感想を述べようとしたが咀嚼していると違和感に気付く。
卵焼きは確かに美味しかった。
けれど六美を愛する凶一郎はこれは六美が焼いてくれたものではないと気付く。
系統は似ている、絶対に違うと確信した。
「……誰だこれを作ったのは」
六美の様子からするとわざと必ず凶一郎の口に入るよう誘導したに違いない。
ぐるりと周囲を見渡すと自分が座っていた席の隣、あきらがそわそわと落ち着かない様子でこちらをチラ見している事に気付く。
目を合わせるとあきらは目を右往左往して視線を合わせようとしなかった。
そして他の兄弟から感じるにやついた視線にこの一連の行動の意図を察した。(太陽はちょっと苦笑してた)
そういえばあきらはここのところ六美に料理を習っていた。
特に味見等は頼まれていないが努力しようとしていた事は知っている。
さて、どうするか…………
無言で席に戻り凶一郎がわざとらしくため息をつくとびくりとあきらがきゅっと口を結んだ。
「料理の練習をするのはいいと思うが騙し討ちするのはどうかと思うが?」
「だ、騙し討ち…………」
「こんな回りくどい方法じゃなくて普通に食べてほしいと言えばいいだろう」
「凶一郎…………」
味見ならいくらでも付き合ってやると言うとあきらが嬉しそうに微笑んだ。
犬がパタパタと尻尾を振るように喜ぶあきらに凶一郎はそっぽを向くと六美と目があった。
で、味はどうなの?と聞かれ凶一郎は及第点はやってもいいと素っ気のない返事をしたのだった。
「凶一郎、どう?」
「…………悪くはない」
時折あきらの料理の練習の味見に付き合うようになった凶一郎は今回も80点の評価を出した。
【勇者】
『勇者よ…………』
「………………だれ…………?」
勇者と呼ばれあきらは目を覚ました。
起き上がり周囲を見渡すと知らない世界が広がっていた。
何故か自分は広大な世界の野原の上で寝っ転がっている。
明らか現実ではない世界にあきらは、あこれ、夢だなと思った。
その証拠に世界の端々に綻びというかよく分からない異空間が広がっている。
ぼんやりと景色を眺めていると先ほど聞こえた声が再度話しかけてきた。
『私はこの世界の女神です
訳あって魔王に捕まってしまいあなたを呼び出しました
あなたには魔王を倒し私を解放してほしいのです』
女神は切実な声で訴えかける。
どうか私をここから出して…と嘆く女神にあきらは協力すると約束した。
『ありがとうございます
魔王城はここから100キロ先にあります
長い旅になると思いますが…………』
「着いたよ」
『ええっ!?もう!?』
夢なのか展開は秒で進み気づけば魔王城が目の前に立っている。
そしてその道中、幹部らしき者を吹っ飛ばしたような気がしたが、あまり気にしないことにする。
だって、夢だもの。
そして、苦労することなくあきらは魔王が待つ部屋の前にたどり着いた。
『魔王はこの先にいます
どうかお気を付けて…………あなたに祝福があらんことを』
女神からの応援を受けてあきらはとてつもなく大きな扉をあける。
ゴゴゴゴ……と大きな音を立てて扉が開くと椅子に魔王が偉そうに座っていた。
「ほう…………お前が勇者とやらか……
お前に俺が倒せるか……?」
不敵に微笑む魔王にあきらは目を見開いて驚き持っていた刀を床に落とした。
その魔王と呼ばれた男の顔は凶一郎に瓜二つだった。
声も何もかも。
「どうした?怖気ついたか?」
「…………なさい」
「ん?」
「ごめんなさいっ!!私この人だけは倒せません……っ!!!」
そう謝罪するあきらにええーーー!!!!と女神(六美)は絶叫したのだった。
「っていう夢を見てね…………」
「へーーそうなんだ、ところでお姉ちゃん
あそこで太陽を虐めようとしてる大魔王を倒して欲しいんだけど」
「それは出来ないなぁ」
やんわりと断ったあきらだった。
六美はテーブルに並べられた料理から卵焼きが乗った皿を自分側に寄せ箸で卵焼きを一つ掴んで太陽に差し出した。
「太陽、はい、あーん」
「六美!?、っ、あ、あー……」
兄弟が見ている前で恥ずかしいなと思いつつ口を開けるとぱくりと太陽ではなく凶一郎が卵焼きを食べてしまった。
いつも通りな凶一郎に六美は怒らずお兄ちゃん卵焼き美味しい?と珍しく聞く。
「もちろん、美味いに決まっているだろう
六美が作ってくれ…………ん?」
当然凶一郎は素直に感想を述べようとしたが咀嚼していると違和感に気付く。
卵焼きは確かに美味しかった。
けれど六美を愛する凶一郎はこれは六美が焼いてくれたものではないと気付く。
系統は似ている、絶対に違うと確信した。
「……誰だこれを作ったのは」
六美の様子からするとわざと必ず凶一郎の口に入るよう誘導したに違いない。
ぐるりと周囲を見渡すと自分が座っていた席の隣、あきらがそわそわと落ち着かない様子でこちらをチラ見している事に気付く。
目を合わせるとあきらは目を右往左往して視線を合わせようとしなかった。
そして他の兄弟から感じるにやついた視線にこの一連の行動の意図を察した。(太陽はちょっと苦笑してた)
そういえばあきらはここのところ六美に料理を習っていた。
特に味見等は頼まれていないが努力しようとしていた事は知っている。
さて、どうするか…………
無言で席に戻り凶一郎がわざとらしくため息をつくとびくりとあきらがきゅっと口を結んだ。
「料理の練習をするのはいいと思うが騙し討ちするのはどうかと思うが?」
「だ、騙し討ち…………」
「こんな回りくどい方法じゃなくて普通に食べてほしいと言えばいいだろう」
「凶一郎…………」
味見ならいくらでも付き合ってやると言うとあきらが嬉しそうに微笑んだ。
犬がパタパタと尻尾を振るように喜ぶあきらに凶一郎はそっぽを向くと六美と目があった。
で、味はどうなの?と聞かれ凶一郎は及第点はやってもいいと素っ気のない返事をしたのだった。
「凶一郎、どう?」
「…………悪くはない」
時折あきらの料理の練習の味見に付き合うようになった凶一郎は今回も80点の評価を出した。
【勇者】
『勇者よ…………』
「………………だれ…………?」
勇者と呼ばれあきらは目を覚ました。
起き上がり周囲を見渡すと知らない世界が広がっていた。
何故か自分は広大な世界の野原の上で寝っ転がっている。
明らか現実ではない世界にあきらは、あこれ、夢だなと思った。
その証拠に世界の端々に綻びというかよく分からない異空間が広がっている。
ぼんやりと景色を眺めていると先ほど聞こえた声が再度話しかけてきた。
『私はこの世界の女神です
訳あって魔王に捕まってしまいあなたを呼び出しました
あなたには魔王を倒し私を解放してほしいのです』
女神は切実な声で訴えかける。
どうか私をここから出して…と嘆く女神にあきらは協力すると約束した。
『ありがとうございます
魔王城はここから100キロ先にあります
長い旅になると思いますが…………』
「着いたよ」
『ええっ!?もう!?』
夢なのか展開は秒で進み気づけば魔王城が目の前に立っている。
そしてその道中、幹部らしき者を吹っ飛ばしたような気がしたが、あまり気にしないことにする。
だって、夢だもの。
そして、苦労することなくあきらは魔王が待つ部屋の前にたどり着いた。
『魔王はこの先にいます
どうかお気を付けて…………あなたに祝福があらんことを』
女神からの応援を受けてあきらはとてつもなく大きな扉をあける。
ゴゴゴゴ……と大きな音を立てて扉が開くと椅子に魔王が偉そうに座っていた。
「ほう…………お前が勇者とやらか……
お前に俺が倒せるか……?」
不敵に微笑む魔王にあきらは目を見開いて驚き持っていた刀を床に落とした。
その魔王と呼ばれた男の顔は凶一郎に瓜二つだった。
声も何もかも。
「どうした?怖気ついたか?」
「…………なさい」
「ん?」
「ごめんなさいっ!!私この人だけは倒せません……っ!!!」
そう謝罪するあきらにええーーー!!!!と女神(六美)は絶叫したのだった。
「っていう夢を見てね…………」
「へーーそうなんだ、ところでお姉ちゃん
あそこで太陽を虐めようとしてる大魔王を倒して欲しいんだけど」
「それは出来ないなぁ」
やんわりと断ったあきらだった。
