凶一郎の婚約者さん
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「辛三、ちょっと刀の手入れを頼みたいんだけど……」
ノックをしてから部屋に入ったあきらはげんなりとした様子の辛三に驚いた。
かなりやつれている状態みたいだが……
「どうしたの?そんなやつれて……」
「いや、ちょっと四怨に捕まって……」
はは、と笑う辛三にあきらはあーーなるほどと納得した。
夜桜家四女の四怨は天才ハッカーだ。
ハッキング等が得意でいつも自作ゲームを使いシステムに干渉していたりするのだがこれにゲームを用いるのは単に四怨がゲーム好きな為である。
そんな彼女だがその任務の最中他の兄妹を巻き込むことがしばしばある。
そして辛三は先週四怨に付き合わされて五徹でゲームをした結果倒れてその余波がまだ続いているらしい。
断ればいいのに付き合うところが辛三らしい。
「それで何だっけ、手入れだっけ」
「あーうん、そうなんだけど
まだ万全じゃないなら後回しでもいいよ
予備の刀はあるし」
「分かった、来週以降には仕上げるからね」
正直助かったーとほっと胸を撫で下した辛三にじゃあよろしくね、と言うとあきらは辛三の部屋から出た後屋敷の廊下を歩いていると同じく疲労困憊の太陽とすれちがい太陽の目の下に隈が出来ているのに気づいた。
「……あ、あきら姉さんこんにちわ……」
「こんにちわ、太陽
今度は太陽か、今日は何徹目?」
「二徹目です……」
何のスイッチを押してしまったのか分からないけど四怨姉さんの何かに触れてしまったようで……と太陽は、ははと困ったように笑った。
「そっか、……!」
「おーい、太陽そろそろ戻って続きを……
ん?誰かと話してたか?」
「え、いや誰って……あきら姉さんですよってあれ!?!?」
さっきまで隣にいたはずのあきらは姿を消し居なくなっていたことに太陽は驚いた。
「さっきまで居たんですけど……いつの間に」
「あーーそりゃあたしのせいだな
姉ちゃんゲームに巻き込まれる空気を感じるといつも居なくなるんだよ」
素早いのなんのって、と四怨は言う。
「あきら姉さんってゲーム苦手なんですか?」
「ん?いや逆だよ、プライベートでは時々やるって言ってた」
「えっじゃあなんで……」
と不思議に思う太陽だったが四怨の任務に付き合っているとその理由に気づいた。
その理由とは、そう。
四怨の作る自作ゲームだが……
出てくる敵が全て凶一郎の姿をいるのだ。
鬱憤を晴らす為か倒す際も演出がグロテスクな表現になっており太陽は何となく嫌がる理由が分かった。
いくらゲームの中とはいえ好きな相手をいたぶるのは中々に堪えるだろう、実際この登場うするキャラが六美だとしたら攻撃できないと太陽はあきらの気持ちが分かった。
そんなこんなで太陽は四怨からとりあえず解き放たれた。
「とりあえずこんくらいにしといてやるよ」
「あ、ありがとうございます……」
「まぁ次はhardモードになるから覚悟しろよ?」
太陽はひいいいいいと悲鳴を上げ、四怨とは言うとスティック状のチョコ菓子をぽりぽり貪っていていたがふとその手が止まった。
「四怨姉さん?」
「いやちょっと昔の事思い出してな
昔はあきら姉ちゃんもこうやって一緒にやってくれてたんだよ、普通のゲームだけどな
……まぁ理由はわかってんだけどさ
最近ゲームのゲを聞くだけで居なくなっちゃうことが多くて
任務が関係なくプライベートで一緒にやることが滅多に失くなったからちょっと寂しーつーか……」
と目を伏せた四怨に太陽はその後あきらの部屋を訪れた。
「四怨入るよ」
「おーー、ってあきら姉ちゃん?!」
「ゲーム……しない?」
そう語るあきらの手には携帯ゲーム機が握られていた。
「あっ、ちょ、ちょっと待って!四怨!」
「へっ、待たねーよ隙あり」
yourose、と画面に表示されあきらは四怨は相変わらず強いなあと呟いた。
それから色々なゲームをする中で四怨は画面から目を離さずにあきらに聞いた。
「なー姉ちゃん」
「何?」
「何で急にゲームしよう、なんて思ったんだよ
いっつも避けてただろ?」
うん……とあきらは申し訳なさそうに答えた。
「ごめんね四怨」
「…………」
「こないだ太陽に聞いてさ
私全然四怨の事察せてなかったね、凶一郎倒すの嫌だとかそんなのばっか意識してて肝心の四怨がどう思ってるかなんて考えてもしなかったこれからは今まで避けてた分いっぱい付き合うから、許してくれるかな?四怨」
コントローラを離し向き合うと四怨はふっと笑った。
「……じゃあ、早速とことん付き合ってもらおーか!」
突如画面が切り替わり市販のゲームから四怨作の自作ゲームに切り替わる。
「えっ、待って四怨、私凶一郎は攻撃出来ない……ん?」
と言おうとしたあきらは何か今までと違う点に気づいた。
敵のグラフィックが変わっている、というかこの顔は……。
「わ、私?」
全て凶一郎からあきらのデザインに変わっていた。
「そうそう、クソ長男が駄目ってなら自分ってな」
「まぁ……別にやれなくもないけど……」
自分を倒すのも些かあれだが凶一郎よりはましだろう。
「あきら姉ちゃん専用に作ったんだからな
ほんっと手間がかかったんだぜ?その手間の分い~~~~~っぱい付き合ってくれるんだよな??」
「はい…………いくらでも」
そうして自分で呼んだ不幸とはいえ辛三と同じく数日間徹夜するはめになったあきらだった。
ふああああと欠伸をしながらもぐもぐとパンを頬張るあきらに凶一郎は寝不足か?と聞いた。
「んーちょっと四怨に捕まってて……
流石に5徹は死ぬ……」
「五徹で根を上げるなどお前もまだまだだな」
「いや誰もが凶一郎みたいに寝なくても大丈夫じゃないからね?」
凶一郎は常に脳を半分休めることで睡眠を必要する生活を15の時に卒業して以来ずっと起き続けているという。
「今日は午前中は任務入ってないから楽だけど……
ん、六美と太陽いないと思ったら今日は平日か」
スパイ一家な夜桜家だが学生である身は当然学校に通わねばならないので既に登校中か。
「太陽も大変だね」
そういえば夜に任務入ってるって聞いてたから今日はぶっ続けで学校か、寝ちゃうだろうなあと独り言のように呟きを凶一郎は聞き逃さなかった。
「…………ほう」
この呟きにより凶一郎による更なる過酷な特訓が行われようとすることをしらないあきらだった。
ノックをしてから部屋に入ったあきらはげんなりとした様子の辛三に驚いた。
かなりやつれている状態みたいだが……
「どうしたの?そんなやつれて……」
「いや、ちょっと四怨に捕まって……」
はは、と笑う辛三にあきらはあーーなるほどと納得した。
夜桜家四女の四怨は天才ハッカーだ。
ハッキング等が得意でいつも自作ゲームを使いシステムに干渉していたりするのだがこれにゲームを用いるのは単に四怨がゲーム好きな為である。
そんな彼女だがその任務の最中他の兄妹を巻き込むことがしばしばある。
そして辛三は先週四怨に付き合わされて五徹でゲームをした結果倒れてその余波がまだ続いているらしい。
断ればいいのに付き合うところが辛三らしい。
「それで何だっけ、手入れだっけ」
「あーうん、そうなんだけど
まだ万全じゃないなら後回しでもいいよ
予備の刀はあるし」
「分かった、来週以降には仕上げるからね」
正直助かったーとほっと胸を撫で下した辛三にじゃあよろしくね、と言うとあきらは辛三の部屋から出た後屋敷の廊下を歩いていると同じく疲労困憊の太陽とすれちがい太陽の目の下に隈が出来ているのに気づいた。
「……あ、あきら姉さんこんにちわ……」
「こんにちわ、太陽
今度は太陽か、今日は何徹目?」
「二徹目です……」
何のスイッチを押してしまったのか分からないけど四怨姉さんの何かに触れてしまったようで……と太陽は、ははと困ったように笑った。
「そっか、……!」
「おーい、太陽そろそろ戻って続きを……
ん?誰かと話してたか?」
「え、いや誰って……あきら姉さんですよってあれ!?!?」
さっきまで隣にいたはずのあきらは姿を消し居なくなっていたことに太陽は驚いた。
「さっきまで居たんですけど……いつの間に」
「あーーそりゃあたしのせいだな
姉ちゃんゲームに巻き込まれる空気を感じるといつも居なくなるんだよ」
素早いのなんのって、と四怨は言う。
「あきら姉さんってゲーム苦手なんですか?」
「ん?いや逆だよ、プライベートでは時々やるって言ってた」
「えっじゃあなんで……」
と不思議に思う太陽だったが四怨の任務に付き合っているとその理由に気づいた。
その理由とは、そう。
四怨の作る自作ゲームだが……
出てくる敵が全て凶一郎の姿をいるのだ。
鬱憤を晴らす為か倒す際も演出がグロテスクな表現になっており太陽は何となく嫌がる理由が分かった。
いくらゲームの中とはいえ好きな相手をいたぶるのは中々に堪えるだろう、実際この登場うするキャラが六美だとしたら攻撃できないと太陽はあきらの気持ちが分かった。
そんなこんなで太陽は四怨からとりあえず解き放たれた。
「とりあえずこんくらいにしといてやるよ」
「あ、ありがとうございます……」
「まぁ次はhardモードになるから覚悟しろよ?」
太陽はひいいいいいと悲鳴を上げ、四怨とは言うとスティック状のチョコ菓子をぽりぽり貪っていていたがふとその手が止まった。
「四怨姉さん?」
「いやちょっと昔の事思い出してな
昔はあきら姉ちゃんもこうやって一緒にやってくれてたんだよ、普通のゲームだけどな
……まぁ理由はわかってんだけどさ
最近ゲームのゲを聞くだけで居なくなっちゃうことが多くて
任務が関係なくプライベートで一緒にやることが滅多に失くなったからちょっと寂しーつーか……」
と目を伏せた四怨に太陽はその後あきらの部屋を訪れた。
「四怨入るよ」
「おーー、ってあきら姉ちゃん?!」
「ゲーム……しない?」
そう語るあきらの手には携帯ゲーム機が握られていた。
「あっ、ちょ、ちょっと待って!四怨!」
「へっ、待たねーよ隙あり」
yourose、と画面に表示されあきらは四怨は相変わらず強いなあと呟いた。
それから色々なゲームをする中で四怨は画面から目を離さずにあきらに聞いた。
「なー姉ちゃん」
「何?」
「何で急にゲームしよう、なんて思ったんだよ
いっつも避けてただろ?」
うん……とあきらは申し訳なさそうに答えた。
「ごめんね四怨」
「…………」
「こないだ太陽に聞いてさ
私全然四怨の事察せてなかったね、凶一郎倒すの嫌だとかそんなのばっか意識してて肝心の四怨がどう思ってるかなんて考えてもしなかったこれからは今まで避けてた分いっぱい付き合うから、許してくれるかな?四怨」
コントローラを離し向き合うと四怨はふっと笑った。
「……じゃあ、早速とことん付き合ってもらおーか!」
突如画面が切り替わり市販のゲームから四怨作の自作ゲームに切り替わる。
「えっ、待って四怨、私凶一郎は攻撃出来ない……ん?」
と言おうとしたあきらは何か今までと違う点に気づいた。
敵のグラフィックが変わっている、というかこの顔は……。
「わ、私?」
全て凶一郎からあきらのデザインに変わっていた。
「そうそう、クソ長男が駄目ってなら自分ってな」
「まぁ……別にやれなくもないけど……」
自分を倒すのも些かあれだが凶一郎よりはましだろう。
「あきら姉ちゃん専用に作ったんだからな
ほんっと手間がかかったんだぜ?その手間の分い~~~~~っぱい付き合ってくれるんだよな??」
「はい…………いくらでも」
そうして自分で呼んだ不幸とはいえ辛三と同じく数日間徹夜するはめになったあきらだった。
ふああああと欠伸をしながらもぐもぐとパンを頬張るあきらに凶一郎は寝不足か?と聞いた。
「んーちょっと四怨に捕まってて……
流石に5徹は死ぬ……」
「五徹で根を上げるなどお前もまだまだだな」
「いや誰もが凶一郎みたいに寝なくても大丈夫じゃないからね?」
凶一郎は常に脳を半分休めることで睡眠を必要する生活を15の時に卒業して以来ずっと起き続けているという。
「今日は午前中は任務入ってないから楽だけど……
ん、六美と太陽いないと思ったら今日は平日か」
スパイ一家な夜桜家だが学生である身は当然学校に通わねばならないので既に登校中か。
「太陽も大変だね」
そういえば夜に任務入ってるって聞いてたから今日はぶっ続けで学校か、寝ちゃうだろうなあと独り言のように呟きを凶一郎は聞き逃さなかった。
「…………ほう」
この呟きにより凶一郎による更なる過酷な特訓が行われようとすることをしらないあきらだった。