凶一郎の婚約者さん
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仕事を終えたあきらの元に電話がかかったきた、相手は二刃である。
「もしもし?二刃?」
『あきら少々まずいことになったから今すぐにウチに来てくれ』
詳細は後で、と二刃が言うと即座に電話が切れあきらは眉間に皺を寄せた。
これはただならぬ事が起こったな、と思いあきらはスマホをポケットに入れてその場を立ち去った。
夜桜家に着いて二刃から事の経緯を聞いたあきらはますます眉間の皺を深くした。
フラワー郵便により六美が誘拐された。
通常他の兄妹で手が出されないところだが、太陽が人質に取られた事で状況が変わった。
太陽を解放させる為に六美はあえて敵の懐の元へと向かう作戦をとった。
不覚にも太陽と結婚してしまった事で起きてしまった事件とも言える。
「太陽は?」
「まだ寝てるよ」
あきらはそう、と答えた。
彼は目覚めた後自分の無力さに嘆くだろう。
自分が捕まらなければ起きなかった事件なのだから。
元々一般人な彼には辛いだろうが夜桜家当主を守ると決めた以上厳しい闘いが待っていることだろう。
「幸い六美の受け渡しにはまだ三日はある
悠長はしてられないけどね」
「凶一郎は?」
「太陽を見張ってるよ
起き次第作戦開始だってさ」
「了解」
凶一郎の婚約者として何をするのが最善か。
あきらは凶一郎の元には向かわず作戦内容に目を通した。
(六美が居ないことで凶一郎がバグらなければいいんだけど……
救助第一だし、家族が連れ去られてる時に私語なんてしてる場合じゃないしね)
三日後、太陽が助けた少女が偶然六美とすれ違っていたことにより場所が分かった二刃達は六美が輸送されているトラックの頭上に待機していた。
四怨特性ドローンによって浮いている五人だがその中にあきらはいない。
「あれ?あきら姉ーちゃんいなくね?」
「あーなんか走ってくるってさ、気持ち落ち着かせるついでにとかなんとか」
「あきらは直接関係ないのにねぇ
全くあきらの悪い癖だよ」
二刃はさて……と真下を見据えた。
フラワー郵便が抱えるわたげ便と二十人小隊五編成護衛サービス五つ葉便が待ち構えている。
「一人一隊だね」
と二刃が言うと臆病な性格な辛三が泣き言を言ったがいつものことなので気にせずトラックにぶちこむと後ろから風のような音が聞こえた。
それぞれの夜桜兄妹により既に四つのトラックを沈められ残りの一隊が車を走らせる。
「くそっ、俺達だけでも……!」
「おい、何か後ろから走ってきてないか?
車か何かか?」
「いや俺達以外の車は奴らによって消えたはずじゃ……」
四怨の誘導により人払い状態の今フラワー郵便以外の車はないはずだ。
すると後方を確認していた部下の一人が悲鳴を上げた。
「人だ!!!女がこっちに向かって走ってきてる!」
「はあ!?こっちは時速何キロで走ってると思ってんだ!?!?
人が出せるスピードじゃねぇぞ!!」
「隊長!追いつかれます!」
あの夜桜家長男の婚約者をしてるとだけあって夜桜家同等人間離れした身体能力を持っているようだ。
くそっ、と運転手は更にトラックのギアを上げたがもう遅い。
あきらは追いつくのと同時に刀を抜いてそのまま地面を滑りトラックを切断した。
タイヤと分断され一瞬の無重力の後最後の一隊はどしゃっと地面に落ちる。
下部分とは言うとタイヤにも切り込みを入れていたのか十メートル先の壁と激突に黙々と煙を上げていた。
刀を鞘に納めたあきらは本命のトラックに攻めこんだはずの二刃に近づいた。
乗り込んだものの狭いトラック内では身動きがとりづらく追い出されてしまったようだ。
「追いかけようか?」
「いや、やめときな
あれは運転が停止したら自動爆発するタイプだからあんたがやったら六美毎巻き込まれちまう
大丈夫さ、最凶の兄と婿が助けてくれるよ」
太陽の活躍により無事に六美は救助された。
わいわいと賑わう中、あきらは離れた位置にいる凶一郎の隣に立った。
「なんだそのにやけ面は」
「聞こえたよ、義弟、だって?」
凶一郎はぴくりと眉を動かした。
今回の一件で少しは見込みを見いだしたのか太陽を弟と認めたようだ。
「ふん、まだまだ未熟だがな
……まぁ根性だけは評価してやらなくもないが」
「厳しいね、凶一郎は」
当たり前だ、と返す凶一郎だったがその口は僅かに緩んでいた。
夢主プロフィール
金級スパイ
小さい頃に凶一郎と許嫁になる
とある事情から夜桜の血を引いておりその身体能力は夜桜家と引きをとらない
愛用武器は刀、どんな固い物でも一刀両断する
凶一郎にべた惚れしていて頼み事をされると断れない(例外はあるが)
ちなみに凶一郎本人からは好意を持たれていないと思いこんでいる(約束は言葉の綾で信頼はされているとは思っている)
「もしもし?二刃?」
『あきら少々まずいことになったから今すぐにウチに来てくれ』
詳細は後で、と二刃が言うと即座に電話が切れあきらは眉間に皺を寄せた。
これはただならぬ事が起こったな、と思いあきらはスマホをポケットに入れてその場を立ち去った。
夜桜家に着いて二刃から事の経緯を聞いたあきらはますます眉間の皺を深くした。
フラワー郵便により六美が誘拐された。
通常他の兄妹で手が出されないところだが、太陽が人質に取られた事で状況が変わった。
太陽を解放させる為に六美はあえて敵の懐の元へと向かう作戦をとった。
不覚にも太陽と結婚してしまった事で起きてしまった事件とも言える。
「太陽は?」
「まだ寝てるよ」
あきらはそう、と答えた。
彼は目覚めた後自分の無力さに嘆くだろう。
自分が捕まらなければ起きなかった事件なのだから。
元々一般人な彼には辛いだろうが夜桜家当主を守ると決めた以上厳しい闘いが待っていることだろう。
「幸い六美の受け渡しにはまだ三日はある
悠長はしてられないけどね」
「凶一郎は?」
「太陽を見張ってるよ
起き次第作戦開始だってさ」
「了解」
凶一郎の婚約者として何をするのが最善か。
あきらは凶一郎の元には向かわず作戦内容に目を通した。
(六美が居ないことで凶一郎がバグらなければいいんだけど……
救助第一だし、家族が連れ去られてる時に私語なんてしてる場合じゃないしね)
三日後、太陽が助けた少女が偶然六美とすれ違っていたことにより場所が分かった二刃達は六美が輸送されているトラックの頭上に待機していた。
四怨特性ドローンによって浮いている五人だがその中にあきらはいない。
「あれ?あきら姉ーちゃんいなくね?」
「あーなんか走ってくるってさ、気持ち落ち着かせるついでにとかなんとか」
「あきらは直接関係ないのにねぇ
全くあきらの悪い癖だよ」
二刃はさて……と真下を見据えた。
フラワー郵便が抱えるわたげ便と二十人小隊五編成護衛サービス五つ葉便が待ち構えている。
「一人一隊だね」
と二刃が言うと臆病な性格な辛三が泣き言を言ったがいつものことなので気にせずトラックにぶちこむと後ろから風のような音が聞こえた。
それぞれの夜桜兄妹により既に四つのトラックを沈められ残りの一隊が車を走らせる。
「くそっ、俺達だけでも……!」
「おい、何か後ろから走ってきてないか?
車か何かか?」
「いや俺達以外の車は奴らによって消えたはずじゃ……」
四怨の誘導により人払い状態の今フラワー郵便以外の車はないはずだ。
すると後方を確認していた部下の一人が悲鳴を上げた。
「人だ!!!女がこっちに向かって走ってきてる!」
「はあ!?こっちは時速何キロで走ってると思ってんだ!?!?
人が出せるスピードじゃねぇぞ!!」
「隊長!追いつかれます!」
あの夜桜家長男の婚約者をしてるとだけあって夜桜家同等人間離れした身体能力を持っているようだ。
くそっ、と運転手は更にトラックのギアを上げたがもう遅い。
あきらは追いつくのと同時に刀を抜いてそのまま地面を滑りトラックを切断した。
タイヤと分断され一瞬の無重力の後最後の一隊はどしゃっと地面に落ちる。
下部分とは言うとタイヤにも切り込みを入れていたのか十メートル先の壁と激突に黙々と煙を上げていた。
刀を鞘に納めたあきらは本命のトラックに攻めこんだはずの二刃に近づいた。
乗り込んだものの狭いトラック内では身動きがとりづらく追い出されてしまったようだ。
「追いかけようか?」
「いや、やめときな
あれは運転が停止したら自動爆発するタイプだからあんたがやったら六美毎巻き込まれちまう
大丈夫さ、最凶の兄と婿が助けてくれるよ」
太陽の活躍により無事に六美は救助された。
わいわいと賑わう中、あきらは離れた位置にいる凶一郎の隣に立った。
「なんだそのにやけ面は」
「聞こえたよ、義弟、だって?」
凶一郎はぴくりと眉を動かした。
今回の一件で少しは見込みを見いだしたのか太陽を弟と認めたようだ。
「ふん、まだまだ未熟だがな
……まぁ根性だけは評価してやらなくもないが」
「厳しいね、凶一郎は」
当たり前だ、と返す凶一郎だったがその口は僅かに緩んでいた。
夢主プロフィール
金級スパイ
小さい頃に凶一郎と許嫁になる
とある事情から夜桜の血を引いておりその身体能力は夜桜家と引きをとらない
愛用武器は刀、どんな固い物でも一刀両断する
凶一郎にべた惚れしていて頼み事をされると断れない(例外はあるが)
ちなみに凶一郎本人からは好意を持たれていないと思いこんでいる(約束は言葉の綾で信頼はされているとは思っている)