凶一郎の婚約者さん
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「10!」
年明けまであと数秒。
今年は家族揃って年明けが出来、嫌五がカウントダウンを始める。
「3……2……1!!!!!」
「ハッピーニューイヤー!!!!!!「誕生日おめでとう凶一郎」
皆が新年を祝う中、あきらのみ凶一郎の誕生日を祝っていた。
ワンテンポ遅れて二刃達も凶一郎の誕生日を言う。
「つーか相変わらずぶれねーな
どんだけ兄貴のこと好きなんだよ、正月だぜ?」
「えっ、1月1日って凶一郎の誕生日以外何か大事な事ってあった?」
「世間一般の認識とズレてる……」
凶一郎>正月なあきらに六美は苦笑いする。
「じゃあ私はそろそろ寝ようかな」
年越しが終わり他の妹弟達は自分の部屋に戻った。
しかし、凶一郎とあきらだけは居間に残っていた。
何故かと言うと前々から決めていた事があるからだ。
「というわけで始めるか」
「うん!実は楽しみだったんだーー
一緒に飲むって決めたから我慢してたんだよ」
凶一郎は戸棚からワインを取り出す。
このワインは凶一郎が生まれた年に作られた物だ。
あきらの方が先に二十歳になったが、自分と飲みたいらしく律儀に飲んでこなかったらしい。
ボトルを開け2つ分のグラスに注ぎいれる。
ワクワクするあきらにグラスを渡し、乾杯する。
「どんな味なんだろう……やっぱり苦いのかな?どう?」
「ふん、まぁこんなものだろう」
悪くない、凶一郎にとっては褒め言葉である。
凶一郎は酒の味を気に入ったらしい。
じゃあ、私も……とあきらはぐいっとワインを一気飲みした。
おい、ワインはそんな一気飲みするものじゃないと言おうとするとあきらの体が傾き自分に寄り添ってきた。
「…………!」
ドクンと心臓が揺れ動く。
あまり積極的ではないあきらの行動に鼓動が早くなる。
あきらは凶一郎の言葉を待っているのか何も言わない。
これは誘っているのか?
「いいか俺達はまだ婚約の身であってな」
あきらは答えない。
「はぁ、と言うかお前は知らないだろうがお前の父親から……」
「ぐう……zzzzz」
「は?」
よくよく顔を見ればすやすやと眠っている。
酒の耐性がなかったのか頬は朱に染まりむにゃむにゃと寝言を言っている。
道理で反応がなかったわけだ、と凶一郎は安堵した。
しかし、これではあきらと晩酌をするという夢は叶わなくなってしまったが、仕方がない。
「おい、起きろ」
ぺちぺち頬を叩くが反応はない。
このまま放置というわけにもいかないのであきらの部屋に運ぶことにする。
ベッドまで運んできたが、以前あきらは起きる気配がない。
不慮の事態とはいえここまで起きないとスパイとしていいのか?と思う。
いついかなる時であっても対応できるようならなければならない。
この情報が流出した時に困らないよう対策はうっておかねばなるまい。
何とかして起きる方法を探さねば。
凶一郎は試しに軽くあきらの頬をつねってみる。
…………反応はなし。
では、足の裏、これも効果なし。
それからできる限り試してみたが、あきらが起きることはなかった。
これだけ起きないと何をしても起きないのでは?と思い始まる。
脳裏に浮かんだ映像を取り払う。
「ダメだろ、ソレは」
が、体は言うことを聞かないようでいつの間にか(名前)に覆いかぶさっていた。
あきらは自分の身に何が起きようかなんて知るわけもなく、眠っている。
頬に手を当てると僅かに熱い。
「……起きないお前が悪いんだからな」
顔を近づけて口づけしようとした時ぴくりとあきらの眉が動き口が開いた。
「お、……母さん」
「!」
驚いて距離を離してみればあきらはうなされていた。
おそらく悪夢を見ているのだろう、表情は苦しく見える。
原因は酒だ。
酒を飲むと睡眠効率が悪くなり悪夢を見やすくなる。
詳しい内容は分からないが……悲しいのか目に涙が浮かんでいる。
その涙を拭い、抱きしめると徐々にこわばっていた体の力が抜け穏やかな寝息に戻った。
あきらの体をベッドに戻し頭を撫でるとこころなしか表情が綻んだ。
何の夢を見ているかは分からないがいい夢には違いない。
凶一郎はふっと笑い、あきらの前髪をかき上げキスをする。
ちゅ、とわざとリップ音を立ててみるとあきらが身じろいだ。
お休みと声をかけて部屋の電気を消す。
あきらの部屋から出る直前、凶一郎は振り返る。
「安心しろ、今はそれ以上はせん、今はな……」
年明けまであと数秒。
今年は家族揃って年明けが出来、嫌五がカウントダウンを始める。
「3……2……1!!!!!」
「ハッピーニューイヤー!!!!!!「誕生日おめでとう凶一郎」
皆が新年を祝う中、あきらのみ凶一郎の誕生日を祝っていた。
ワンテンポ遅れて二刃達も凶一郎の誕生日を言う。
「つーか相変わらずぶれねーな
どんだけ兄貴のこと好きなんだよ、正月だぜ?」
「えっ、1月1日って凶一郎の誕生日以外何か大事な事ってあった?」
「世間一般の認識とズレてる……」
凶一郎>正月なあきらに六美は苦笑いする。
「じゃあ私はそろそろ寝ようかな」
年越しが終わり他の妹弟達は自分の部屋に戻った。
しかし、凶一郎とあきらだけは居間に残っていた。
何故かと言うと前々から決めていた事があるからだ。
「というわけで始めるか」
「うん!実は楽しみだったんだーー
一緒に飲むって決めたから我慢してたんだよ」
凶一郎は戸棚からワインを取り出す。
このワインは凶一郎が生まれた年に作られた物だ。
あきらの方が先に二十歳になったが、自分と飲みたいらしく律儀に飲んでこなかったらしい。
ボトルを開け2つ分のグラスに注ぎいれる。
ワクワクするあきらにグラスを渡し、乾杯する。
「どんな味なんだろう……やっぱり苦いのかな?どう?」
「ふん、まぁこんなものだろう」
悪くない、凶一郎にとっては褒め言葉である。
凶一郎は酒の味を気に入ったらしい。
じゃあ、私も……とあきらはぐいっとワインを一気飲みした。
おい、ワインはそんな一気飲みするものじゃないと言おうとするとあきらの体が傾き自分に寄り添ってきた。
「…………!」
ドクンと心臓が揺れ動く。
あまり積極的ではないあきらの行動に鼓動が早くなる。
あきらは凶一郎の言葉を待っているのか何も言わない。
これは誘っているのか?
「いいか俺達はまだ婚約の身であってな」
あきらは答えない。
「はぁ、と言うかお前は知らないだろうがお前の父親から……」
「ぐう……zzzzz」
「は?」
よくよく顔を見ればすやすやと眠っている。
酒の耐性がなかったのか頬は朱に染まりむにゃむにゃと寝言を言っている。
道理で反応がなかったわけだ、と凶一郎は安堵した。
しかし、これではあきらと晩酌をするという夢は叶わなくなってしまったが、仕方がない。
「おい、起きろ」
ぺちぺち頬を叩くが反応はない。
このまま放置というわけにもいかないのであきらの部屋に運ぶことにする。
ベッドまで運んできたが、以前あきらは起きる気配がない。
不慮の事態とはいえここまで起きないとスパイとしていいのか?と思う。
いついかなる時であっても対応できるようならなければならない。
この情報が流出した時に困らないよう対策はうっておかねばなるまい。
何とかして起きる方法を探さねば。
凶一郎は試しに軽くあきらの頬をつねってみる。
…………反応はなし。
では、足の裏、これも効果なし。
それからできる限り試してみたが、あきらが起きることはなかった。
これだけ起きないと何をしても起きないのでは?と思い始まる。
脳裏に浮かんだ映像を取り払う。
「ダメだろ、ソレは」
が、体は言うことを聞かないようでいつの間にか(名前)に覆いかぶさっていた。
あきらは自分の身に何が起きようかなんて知るわけもなく、眠っている。
頬に手を当てると僅かに熱い。
「……起きないお前が悪いんだからな」
顔を近づけて口づけしようとした時ぴくりとあきらの眉が動き口が開いた。
「お、……母さん」
「!」
驚いて距離を離してみればあきらはうなされていた。
おそらく悪夢を見ているのだろう、表情は苦しく見える。
原因は酒だ。
酒を飲むと睡眠効率が悪くなり悪夢を見やすくなる。
詳しい内容は分からないが……悲しいのか目に涙が浮かんでいる。
その涙を拭い、抱きしめると徐々にこわばっていた体の力が抜け穏やかな寝息に戻った。
あきらの体をベッドに戻し頭を撫でるとこころなしか表情が綻んだ。
何の夢を見ているかは分からないがいい夢には違いない。
凶一郎はふっと笑い、あきらの前髪をかき上げキスをする。
ちゅ、とわざとリップ音を立ててみるとあきらが身じろいだ。
お休みと声をかけて部屋の電気を消す。
あきらの部屋から出る直前、凶一郎は振り返る。
「安心しろ、今はそれ以上はせん、今はな……」