とある科学の読心能力
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翌日あきらは一方通行の部屋を訪れていた。
昨日の事件は実験の事は表沙汰にはなっていないようだが第一位が無能力者に負けたという点はどこからか広まったのか既に噂になっている。
というかあのツンツン頭の少年は無能力者だったのか、ますます疑問点が浮かび上がる。
そんなこんなで彼の周りに何か起きていない事と怪我の具合が気になって訪れたもののチャイムを押す勇気がなく押すか押さまいか悩んでいたところふいに後ろから声がした。
「オイ、どけ」
「はい?あっ」
振り向くと後ろにいたのは一方通行だった。
ドアから離れると一方通行は鍵を開けてコンビニに行っていたのか手にはビニール袋がぶらさがっている。
あきらは一方通行の顔をちらりと見た。
やはりまともに手当てしていないのか所々傷をおったままだ。
「あの、アクセラ」
と名前を呼ぶ前に一方通行はドアをバタンと閉めてしまった。
やっぱり話したくないのかな……と思い帰ろうとすると閉じたはずのドアが開き何かをぽいっと投げられた。
それは昨日一方通行にかけたあきらの上着だった。
よくよく見たらちゃんと洗濯されている、もしかしてその為に出かけていたのだろうか?
「要らねぇ余計な世話しやがって」
「ていうかよく私のだって分かったね」
「この夏に長袖着てンのテメーしかいねェだろ」
それはそうだ、ふふとあきらは笑ってふと思った。
そういえばさっきからオイ、とか口調は悪いけど会話はしてくれている。
完全に嫌われているのならば会話すらしないはず……ならせめて……とあきらは再び閉じようとした扉に手を伸ばそうとして指を挟んでしまった。
思わず踞るあきらに一方通行は呆れていた。
「何してンですかァ?」
「っっっ、えっと怪我のて、手当てを……させてほしくて……」
「今現状必要なのはテメェに見えるけどなァ
……まあイイ、好きにしろ」
と許可が下りたので部屋に上がらせてもらうことにした。
無言でソファに座った一方通行の前に膝立ちしてあきらはいつも使っている応急手当セットを開けた。
単純な切り傷の時はジェルを使った手当てをすればいいのだが、しかも顔面となると勝手が違ってくる。
「あ、そうだ、手当てする時は反射切ってね
じゃないと手当て出来ないから」
そう言うと一方通行は舌打ちしたものの反射を解いてくれたようだ。
(一番の懸念は骨に異常がないかだけど……)
万が一骨折していた場合あきらでは対処のしようがない、そうなると医者にかかる必要があるのだが……
(あの一方通行が素直に行ってくれるとは思えない……)
と心配していたが骨折はしてなさそうだ、とほっとする、後は殴られた箇所の消毒等か。
綿に消毒液を含ませて患部に当てると一方通行は痛そうに顔を歪ませた。
「いてェ」
「もうちょっと我慢して」
能力のせいか痛みを感じることがなかった一方通行は痛みというよりも負けたことを連想させるのか唇を噛み締めていた。
一方通行が辛そうにしているのはあまり見たくはない、けれど……
あの実験が終わって良かったとも思う。
負けたことをきっかけに一方通行が何かに気づいてくれたら……と考えつつ手当てを進める。
「これでよし……、いたっ」
応急措置が終わると同時に反射を戻したのか軽く触れた指に痛みが走る。
いや手当てしてる間とは言ったけども……と睨むと一方通行はふん、そっぽを向く。
「じゃ、じゃあ、お大事に……」
と帰ろうとしたあきらの服を一方通行が引っ張り後ろから倒れこむ。
反射をその時だけ切っていたのか痛みはないと思っていると後ろから一方通行に抱き締められた。
「!?あ、一方通行……?」
一方通行はあきらの首元に顔を埋めている。
首筋に一方通行のさらさらとした髪が当たって少しくすぐったい。
「何帰ろうとしてンだ」
「え、えっと……居てもお邪魔かなって……
ほら私勝手に一方通行の記憶見ちゃったし」
「ンなことどうだってイイ、いいンだ
それとも……『何があっても離れない』つったのは嘘なのか」
抱き締める力を少し強めてポツリと呟く一方通行にあきらは気恥ずかしくなった。
寝ていると思っていたがどうやら聞かれていたらしい。
「……嘘じゃないよ」
あきらはただ一方通行の邪魔になってないかとかうっとおしいと思われていないか不安に思っていただけで彼が許してくれるのなら……どこまでも着いていくつもりだ。
例え一方通行が何をしてどこに行こうとも。
昨日の事件は実験の事は表沙汰にはなっていないようだが第一位が無能力者に負けたという点はどこからか広まったのか既に噂になっている。
というかあのツンツン頭の少年は無能力者だったのか、ますます疑問点が浮かび上がる。
そんなこんなで彼の周りに何か起きていない事と怪我の具合が気になって訪れたもののチャイムを押す勇気がなく押すか押さまいか悩んでいたところふいに後ろから声がした。
「オイ、どけ」
「はい?あっ」
振り向くと後ろにいたのは一方通行だった。
ドアから離れると一方通行は鍵を開けてコンビニに行っていたのか手にはビニール袋がぶらさがっている。
あきらは一方通行の顔をちらりと見た。
やはりまともに手当てしていないのか所々傷をおったままだ。
「あの、アクセラ」
と名前を呼ぶ前に一方通行はドアをバタンと閉めてしまった。
やっぱり話したくないのかな……と思い帰ろうとすると閉じたはずのドアが開き何かをぽいっと投げられた。
それは昨日一方通行にかけたあきらの上着だった。
よくよく見たらちゃんと洗濯されている、もしかしてその為に出かけていたのだろうか?
「要らねぇ余計な世話しやがって」
「ていうかよく私のだって分かったね」
「この夏に長袖着てンのテメーしかいねェだろ」
それはそうだ、ふふとあきらは笑ってふと思った。
そういえばさっきからオイ、とか口調は悪いけど会話はしてくれている。
完全に嫌われているのならば会話すらしないはず……ならせめて……とあきらは再び閉じようとした扉に手を伸ばそうとして指を挟んでしまった。
思わず踞るあきらに一方通行は呆れていた。
「何してンですかァ?」
「っっっ、えっと怪我のて、手当てを……させてほしくて……」
「今現状必要なのはテメェに見えるけどなァ
……まあイイ、好きにしろ」
と許可が下りたので部屋に上がらせてもらうことにした。
無言でソファに座った一方通行の前に膝立ちしてあきらはいつも使っている応急手当セットを開けた。
単純な切り傷の時はジェルを使った手当てをすればいいのだが、しかも顔面となると勝手が違ってくる。
「あ、そうだ、手当てする時は反射切ってね
じゃないと手当て出来ないから」
そう言うと一方通行は舌打ちしたものの反射を解いてくれたようだ。
(一番の懸念は骨に異常がないかだけど……)
万が一骨折していた場合あきらでは対処のしようがない、そうなると医者にかかる必要があるのだが……
(あの一方通行が素直に行ってくれるとは思えない……)
と心配していたが骨折はしてなさそうだ、とほっとする、後は殴られた箇所の消毒等か。
綿に消毒液を含ませて患部に当てると一方通行は痛そうに顔を歪ませた。
「いてェ」
「もうちょっと我慢して」
能力のせいか痛みを感じることがなかった一方通行は痛みというよりも負けたことを連想させるのか唇を噛み締めていた。
一方通行が辛そうにしているのはあまり見たくはない、けれど……
あの実験が終わって良かったとも思う。
負けたことをきっかけに一方通行が何かに気づいてくれたら……と考えつつ手当てを進める。
「これでよし……、いたっ」
応急措置が終わると同時に反射を戻したのか軽く触れた指に痛みが走る。
いや手当てしてる間とは言ったけども……と睨むと一方通行はふん、そっぽを向く。
「じゃ、じゃあ、お大事に……」
と帰ろうとしたあきらの服を一方通行が引っ張り後ろから倒れこむ。
反射をその時だけ切っていたのか痛みはないと思っていると後ろから一方通行に抱き締められた。
「!?あ、一方通行……?」
一方通行はあきらの首元に顔を埋めている。
首筋に一方通行のさらさらとした髪が当たって少しくすぐったい。
「何帰ろうとしてンだ」
「え、えっと……居てもお邪魔かなって……
ほら私勝手に一方通行の記憶見ちゃったし」
「ンなことどうだってイイ、いいンだ
それとも……『何があっても離れない』つったのは嘘なのか」
抱き締める力を少し強めてポツリと呟く一方通行にあきらは気恥ずかしくなった。
寝ていると思っていたがどうやら聞かれていたらしい。
「……嘘じゃないよ」
あきらはただ一方通行の邪魔になってないかとかうっとおしいと思われていないか不安に思っていただけで彼が許してくれるのなら……どこまでも着いていくつもりだ。
例え一方通行が何をしてどこに行こうとも。