とある科学の読心能力
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
7月下旬あきらはプリントとにらめっこしながら頭を悩ませていた。
ああでもないこうでもないと考えていると後ろからにゅっと手が伸びてきてプリントが奪われる。
「ンだこりゃ」
「何って夏休みの宿題だけど」
学生たるもの勉強するのは当たり前である、いくら夏休みに入ったとはいえそれからは逃げられない。
「てか一方通行もあるでしょ」
一方通行の話だと第一位用に作られた特別クラスがあるらしいので一方通行用に課題なり宿題が作られているはずだ。
「あったな、そンなの
面倒せェから初日で終わらしたけどなァ」
「…………」
ベクトル計算を自力でやってるだけあって一方通行の賢さは桁違いだ。
一方通行はあきらの宿題プリントを低レベルと言い張って机に戻した。
一方通行によるとこの課題は低レベルらしい。
まぁ自分以外の人間は全て三下と言い張るくらいなので低レベルと称してもおかしくない。
「いきなりやってくるなり人のやってる宿題を勝手に見て低レベルってひどくない?」
「ア?こンなん簡単だろうが」
一方通行は当たり前のようにさらっと言った。
実力の差を見せつけられてむかついたあきらはプリントに集中するべく一方通行から顔を背ける。
「おい」
「……」
「聞いてンのか」
いくら話しかけられても無視を決め込むあきらに一方通行はチッと舌打ちして部屋を出ていった。
…………少し意地悪しすぎただろうか……?
追いかけて謝るかそれともプリントを進めるかしばし悩む。
書いては消し書いては消してを繰り返しあきらは立ち上がった。
……一方通行を探そう、気になって宿題どころではない。
多分自分のマンションに戻っているはず……と玄関へと向かうとドアが勝手に開いた。
「あれ、一方通行……?」
コンビニで何かを買ったのかビニール袋をぶら下げた一方通行はずんずんと中に入っていく。
「どっか出かける予定でもあったのか」
「いや、その……」
一方通行を探そうと思っていたと言えずに黙っていると一方通行が溜め息をついた。
「オイ、どこで躓いてンだ」
「へ……??」
「だからどこが分かンねェのか、って聞いてんだよ
言われなきゃ教えれねェだろうが」
とそっぽを向いて言う一方通行、どうやら悪気はなかったらしい。
態度はすごく偉そうだけど。
あきらは一方通行の隣に座ってプリントの一部分を指差す。
一方通行は答えを教えずにヒントだけを助言した。
一方通行のアドバイスはすごく分かりやすい、自力で答えにたどり着けるように噛み砕いて教えてくれた。
こうして見ると一方通行は先生とかも向いているのでは……?と内心思って似合なさにくすりと笑う。
「オイ、何他のこと考えてンだ、集中しろ」
「はいはい、わかったって
これやったら何かスイーツでも買ってこようかなー」
脳を使うと糖分が必要になる為自分の好きな物でも買ってこようかと考えていたのだが。
それならもうある、と一方通行が無言で冷蔵庫を指した。
中を見てみると確かにあきらが好きなスイーツが置かれていた。
今日買った覚えはない。
「も、もしかして買ってきてくれたの……?」
「コーヒー買うついでだ」
と言う一方通行だったがもしやご機嫌とりに買ってきてくれたのかな……と内心嬉しくなる。
「何ニヤニヤしてんだ」
「別に、その……ありがとう」
お礼を言うと一方通行はふん、と足を組み替えてのけぞった。
この時僅かに耳が赤かったのに気づいたけれどそれを言うと更に捻れるので内緒だ。
ああでもないこうでもないと考えていると後ろからにゅっと手が伸びてきてプリントが奪われる。
「ンだこりゃ」
「何って夏休みの宿題だけど」
学生たるもの勉強するのは当たり前である、いくら夏休みに入ったとはいえそれからは逃げられない。
「てか一方通行もあるでしょ」
一方通行の話だと第一位用に作られた特別クラスがあるらしいので一方通行用に課題なり宿題が作られているはずだ。
「あったな、そンなの
面倒せェから初日で終わらしたけどなァ」
「…………」
ベクトル計算を自力でやってるだけあって一方通行の賢さは桁違いだ。
一方通行はあきらの宿題プリントを低レベルと言い張って机に戻した。
一方通行によるとこの課題は低レベルらしい。
まぁ自分以外の人間は全て三下と言い張るくらいなので低レベルと称してもおかしくない。
「いきなりやってくるなり人のやってる宿題を勝手に見て低レベルってひどくない?」
「ア?こンなん簡単だろうが」
一方通行は当たり前のようにさらっと言った。
実力の差を見せつけられてむかついたあきらはプリントに集中するべく一方通行から顔を背ける。
「おい」
「……」
「聞いてンのか」
いくら話しかけられても無視を決め込むあきらに一方通行はチッと舌打ちして部屋を出ていった。
…………少し意地悪しすぎただろうか……?
追いかけて謝るかそれともプリントを進めるかしばし悩む。
書いては消し書いては消してを繰り返しあきらは立ち上がった。
……一方通行を探そう、気になって宿題どころではない。
多分自分のマンションに戻っているはず……と玄関へと向かうとドアが勝手に開いた。
「あれ、一方通行……?」
コンビニで何かを買ったのかビニール袋をぶら下げた一方通行はずんずんと中に入っていく。
「どっか出かける予定でもあったのか」
「いや、その……」
一方通行を探そうと思っていたと言えずに黙っていると一方通行が溜め息をついた。
「オイ、どこで躓いてンだ」
「へ……??」
「だからどこが分かンねェのか、って聞いてんだよ
言われなきゃ教えれねェだろうが」
とそっぽを向いて言う一方通行、どうやら悪気はなかったらしい。
態度はすごく偉そうだけど。
あきらは一方通行の隣に座ってプリントの一部分を指差す。
一方通行は答えを教えずにヒントだけを助言した。
一方通行のアドバイスはすごく分かりやすい、自力で答えにたどり着けるように噛み砕いて教えてくれた。
こうして見ると一方通行は先生とかも向いているのでは……?と内心思って似合なさにくすりと笑う。
「オイ、何他のこと考えてンだ、集中しろ」
「はいはい、わかったって
これやったら何かスイーツでも買ってこようかなー」
脳を使うと糖分が必要になる為自分の好きな物でも買ってこようかと考えていたのだが。
それならもうある、と一方通行が無言で冷蔵庫を指した。
中を見てみると確かにあきらが好きなスイーツが置かれていた。
今日買った覚えはない。
「も、もしかして買ってきてくれたの……?」
「コーヒー買うついでだ」
と言う一方通行だったがもしやご機嫌とりに買ってきてくれたのかな……と内心嬉しくなる。
「何ニヤニヤしてんだ」
「別に、その……ありがとう」
お礼を言うと一方通行はふん、と足を組み替えてのけぞった。
この時僅かに耳が赤かったのに気づいたけれどそれを言うと更に捻れるので内緒だ。