乾貞治はデータのためなら!?
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五十嵐あきらは現在、絶体絶命のピンチに晒されていた。
「一緒の班か、よろしく頼む」
エプロンを纏い三角布巾を被った乾が言う。
そしてあきらだけではなく同じ班の他の二人も顔を真っ青にしていた。
今日の3、4時間目は家庭科かつ調理実習なのだ……
(よりによって乾と同じ班になるなんて……!)
乾は鼻歌を歌いながらご機嫌にレシピに目を通している。
正直仮病でもいいから休みたいのは山々なのだが…………
と思っていると同じ班の他の二人がさっと手を上げた。
「すみません、先生……ちょっとお腹が……」
「あの、私も…………」
顔を真っ青にした二人を見た先生は保健室に行くのをOKした。
ということで四人班だったのが乾と二人だけになってしまった。
「すごい偶然だな、同時に二人体調悪くなるなんて」
「はは、そうだね……」
私も仮病すればいいのだが流石に連続して言うのもなんだしあと私はどうしても欠席するわけのはいかないのだ。
理由はあきらはさして食べる量が多くないということだ。
今日の調理実習の内容はカレーライスを作ることだがお昼前に食べるとなると弁当が入らなくなる為弁当は持ってきていない。
調理実習を無視するとあきらは今日弁当なしでのりきらなければいけなくなる。
購買で何かを買えればいいが生憎小遣い前で金欠である。
ということであきらは何としても乾の暴走を止めこの調理実習で無事カレーライスを完成しなければいけない。
カレーライスはさして作るのは簡単だが乾は何をしでかすか分からない以上油断は出来ない。
「さて、二人だけとなると分量は半分で作るか……
五十嵐どう分担しようか」
「乾そのことなんだけど……
乾は出来るだけ何もしないでほしい」
あきらがそう言うと乾はえっ、とショックを受けた。
「一生のお願いだから……!!
っていうかぶっちゃけ何もしない方がまし」
「そんな……そこまで言わなくても……」
乾はしゅん、と落ち込んでいる。
あんまりにも落ち込んでいるのでちょっと言い過ぎたかもとあきらは思った。
「じゃあ、野菜切って」
「了解した」
野菜を切るだけなら特にイレギュラーが起こることもないだろう。
乾が切った野菜と肉を炒め合わせて鍋に移す。
後は水を入れて煮込む……と考えていると乾が鍋に水筒から緑色の液体を注いでいた。
「わーーーー!!!!!」
「びっくりした……いきなり叫ばないでくれ」
「いやいやいや、何入れてるの!?」
「何って乾汁だけど
こういうのは単純に水を入れるだけじゃなくて他の要素も入れるとなお美味しいよ」
ああ、みるみるうちに鍋の中身がえらいことに……
「トマトを入れると水分が出て水いらないっていうだろ」
「それとこれは違うんだけど……」
「大丈夫、今回の乾汁はトマトも入ってるよ」
そういう問題じゃない、じゃない…………
もうおしまいだ……とあきらは頭を抱えた。
カレールーも入れると見た目はましになったが問題は味だ。
あきらは目の前にあるカレーライスを恐る恐る口を運び目を見開いた。
「…………あれ?」
「うん、美味しいな」
普通だ。
てっきりまずいかと予想していたのだが、至って普通のカレーライス。
「なーんだ、美味しいじゃん」
まだ野菜の乾汁だったのが幸いしたのだろうか?
カレーは偉大だな……と感謝しつつあきらはカレーライスを完食した。
「一緒の班か、よろしく頼む」
エプロンを纏い三角布巾を被った乾が言う。
そしてあきらだけではなく同じ班の他の二人も顔を真っ青にしていた。
今日の3、4時間目は家庭科かつ調理実習なのだ……
(よりによって乾と同じ班になるなんて……!)
乾は鼻歌を歌いながらご機嫌にレシピに目を通している。
正直仮病でもいいから休みたいのは山々なのだが…………
と思っていると同じ班の他の二人がさっと手を上げた。
「すみません、先生……ちょっとお腹が……」
「あの、私も…………」
顔を真っ青にした二人を見た先生は保健室に行くのをOKした。
ということで四人班だったのが乾と二人だけになってしまった。
「すごい偶然だな、同時に二人体調悪くなるなんて」
「はは、そうだね……」
私も仮病すればいいのだが流石に連続して言うのもなんだしあと私はどうしても欠席するわけのはいかないのだ。
理由はあきらはさして食べる量が多くないということだ。
今日の調理実習の内容はカレーライスを作ることだがお昼前に食べるとなると弁当が入らなくなる為弁当は持ってきていない。
調理実習を無視するとあきらは今日弁当なしでのりきらなければいけなくなる。
購買で何かを買えればいいが生憎小遣い前で金欠である。
ということであきらは何としても乾の暴走を止めこの調理実習で無事カレーライスを完成しなければいけない。
カレーライスはさして作るのは簡単だが乾は何をしでかすか分からない以上油断は出来ない。
「さて、二人だけとなると分量は半分で作るか……
五十嵐どう分担しようか」
「乾そのことなんだけど……
乾は出来るだけ何もしないでほしい」
あきらがそう言うと乾はえっ、とショックを受けた。
「一生のお願いだから……!!
っていうかぶっちゃけ何もしない方がまし」
「そんな……そこまで言わなくても……」
乾はしゅん、と落ち込んでいる。
あんまりにも落ち込んでいるのでちょっと言い過ぎたかもとあきらは思った。
「じゃあ、野菜切って」
「了解した」
野菜を切るだけなら特にイレギュラーが起こることもないだろう。
乾が切った野菜と肉を炒め合わせて鍋に移す。
後は水を入れて煮込む……と考えていると乾が鍋に水筒から緑色の液体を注いでいた。
「わーーーー!!!!!」
「びっくりした……いきなり叫ばないでくれ」
「いやいやいや、何入れてるの!?」
「何って乾汁だけど
こういうのは単純に水を入れるだけじゃなくて他の要素も入れるとなお美味しいよ」
ああ、みるみるうちに鍋の中身がえらいことに……
「トマトを入れると水分が出て水いらないっていうだろ」
「それとこれは違うんだけど……」
「大丈夫、今回の乾汁はトマトも入ってるよ」
そういう問題じゃない、じゃない…………
もうおしまいだ……とあきらは頭を抱えた。
カレールーも入れると見た目はましになったが問題は味だ。
あきらは目の前にあるカレーライスを恐る恐る口を運び目を見開いた。
「…………あれ?」
「うん、美味しいな」
普通だ。
てっきりまずいかと予想していたのだが、至って普通のカレーライス。
「なーんだ、美味しいじゃん」
まだ野菜の乾汁だったのが幸いしたのだろうか?
カレーは偉大だな……と感謝しつつあきらはカレーライスを完食した。