乾貞治はデータのためなら!?
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「いやいや、なんでデート!?」
突拍子もない乾の発言にあきらは仰天した。
デートってあのデートだよね?と脳内がパニックだ。
あきらの疑問に乾は答える。
「いざという時のデータを取りたくてね」
「ああ、そういう事……予行演習ならそう言ってよ……」
びっくりしたとあきらは胸を撫で下ろす。
そういう流れかと思ってた面白がっていた菊丸はなんだーと反対に面白くなさそうだ。
「てことは乾デートする予定でもあるの?」
「ん?いや、そういった予定はないが」
単純にデータが目的らしい。
まだ納得は若干していないがとにかく放課後乾とデートすることになってしまった。
放課後。
「で、具体的には何するの?」
「全体の流れは教えられないな
まずはゲーセンだ」
眼鏡をくいっと上げ乾はニヤリと笑った。
乾の隣を歩こうとしたのだが乾の歩くスピードが若干早い。
あきらが乾の方に合わせ息が上がっているのに気づいた乾は足を止めた。
「そうか、男子と女子とでは歩くスピードが違うからどちらかが合わせなければいけないな……
総合的に判断すると俺が合わせるのが最適だな
五十嵐の歩くスピードは……」
乾はぶつぶつとつぶやき実際に歩いてみて微調整している。
「となると、最適スピードは」
「数字言わなくていいから
合わせてくれてありがとう」
「いや、礼を言うのはこちらの方だ」
ゲーセンに着いたのでとりあえず目についた太鼓型の音ゲーを一緒にやろうと誘ったのだが。
「乾って音ゲー苦手だったんだね」
「理屈じゃない……
そういう五十嵐は得意のようだな」
「こういうのは感覚でやらないと」
乾は感覚……と呟き再度挑戦するもののてんで駄目だった。
「データを捨てても駄目か……」
気を取り直して乾お得意のデータを生かしクレーンゲームでぬいぐるみをとってくれたのだが生憎あきらは興味がなかった。(てっきり喜ぶと予想していたのか乾は眉をへの字に曲げている)
ここまで露骨に落ち込まれると申し訳ないのでぬいぐるみは受け取ることにした。
それから書店に行って本を見てたり、(明らかに健康とは縁のなそうな本を手に取ってたのでまた部内で悲鳴が聞こえそうだ)クレープを食べたりした。
「今日は中々有意義な1日だったな
協力してくれて感謝する五十嵐」
「いいよ、誕生日だからね」
「しかし予想していた反応とは色々違ったな……
データを更新しなくては」
とぶつぶつ言う乾だがあきらはとある点に気づいた。
「思ったんだけどデータとるって言ってもあくまでも私の場合ってわけで人によって違うから応用とか出来ないんじゃない?」
「……確かに
色々と付き合わせて貰ったのにすまない」
「いいってば、楽しかったし」
「ああ、俺も楽しかった
そういえば五十嵐は好きな奴はいないのか?」
突然の質問にあきらは驚く。
「きゅ、急になに」
「いや、もし居たら今日の一連のは迷惑かと思ってな」
「いないよ、いたら断ってるの」
なら、よかった、と乾が言うのであきらは同じ質問を返した。
「今はいないな」
「じゃあ乾は恋したことあるの」
「あるよ、だいぶ昔だけど」
えっ、とあきらは驚いた。
そんな事とは無縁の男だと思っていたからだ。
「といっても4.2秒で早くも崩れ落ちてしまったがな……
初恋は書店の店員さんだったんだが指輪をしていてね…
ここ数年はテニスに忙しくて」
まさかの一目惚れ系とは……
これも理屈ではないのだろう。
「五十嵐は?」
「あーーいや、ちょっと分かんないな……」
と考えているとあきらは勢いよく引っ張られいつの間にか乾に抱きよせられていた。
あきらのすぐ横を自転車が通り去っていった。
「危ないな……五十嵐怪我はないか??」
「へ、平気っ!!!」
ぐいぐいと乾の胸板を手のひらで押して距離を作る。
じゃないと……真っ赤になったのがバレてしまう。
よかった、夕陽のおかけで赤面しているのはバレていなかったらしい、とあきらは安堵した。
「じゃあな五十嵐、また明日」
「……うんまた明日」
乾に家まで送ってもらったあきらは帰ってすぐベッドにたおれこんだ。
まだ体の熱が引かない。
「別に好き、とかじゃないし……」
これはあくまでもそういう経験がないからだ……と己に諭した。
突拍子もない乾の発言にあきらは仰天した。
デートってあのデートだよね?と脳内がパニックだ。
あきらの疑問に乾は答える。
「いざという時のデータを取りたくてね」
「ああ、そういう事……予行演習ならそう言ってよ……」
びっくりしたとあきらは胸を撫で下ろす。
そういう流れかと思ってた面白がっていた菊丸はなんだーと反対に面白くなさそうだ。
「てことは乾デートする予定でもあるの?」
「ん?いや、そういった予定はないが」
単純にデータが目的らしい。
まだ納得は若干していないがとにかく放課後乾とデートすることになってしまった。
放課後。
「で、具体的には何するの?」
「全体の流れは教えられないな
まずはゲーセンだ」
眼鏡をくいっと上げ乾はニヤリと笑った。
乾の隣を歩こうとしたのだが乾の歩くスピードが若干早い。
あきらが乾の方に合わせ息が上がっているのに気づいた乾は足を止めた。
「そうか、男子と女子とでは歩くスピードが違うからどちらかが合わせなければいけないな……
総合的に判断すると俺が合わせるのが最適だな
五十嵐の歩くスピードは……」
乾はぶつぶつとつぶやき実際に歩いてみて微調整している。
「となると、最適スピードは」
「数字言わなくていいから
合わせてくれてありがとう」
「いや、礼を言うのはこちらの方だ」
ゲーセンに着いたのでとりあえず目についた太鼓型の音ゲーを一緒にやろうと誘ったのだが。
「乾って音ゲー苦手だったんだね」
「理屈じゃない……
そういう五十嵐は得意のようだな」
「こういうのは感覚でやらないと」
乾は感覚……と呟き再度挑戦するもののてんで駄目だった。
「データを捨てても駄目か……」
気を取り直して乾お得意のデータを生かしクレーンゲームでぬいぐるみをとってくれたのだが生憎あきらは興味がなかった。(てっきり喜ぶと予想していたのか乾は眉をへの字に曲げている)
ここまで露骨に落ち込まれると申し訳ないのでぬいぐるみは受け取ることにした。
それから書店に行って本を見てたり、(明らかに健康とは縁のなそうな本を手に取ってたのでまた部内で悲鳴が聞こえそうだ)クレープを食べたりした。
「今日は中々有意義な1日だったな
協力してくれて感謝する五十嵐」
「いいよ、誕生日だからね」
「しかし予想していた反応とは色々違ったな……
データを更新しなくては」
とぶつぶつ言う乾だがあきらはとある点に気づいた。
「思ったんだけどデータとるって言ってもあくまでも私の場合ってわけで人によって違うから応用とか出来ないんじゃない?」
「……確かに
色々と付き合わせて貰ったのにすまない」
「いいってば、楽しかったし」
「ああ、俺も楽しかった
そういえば五十嵐は好きな奴はいないのか?」
突然の質問にあきらは驚く。
「きゅ、急になに」
「いや、もし居たら今日の一連のは迷惑かと思ってな」
「いないよ、いたら断ってるの」
なら、よかった、と乾が言うのであきらは同じ質問を返した。
「今はいないな」
「じゃあ乾は恋したことあるの」
「あるよ、だいぶ昔だけど」
えっ、とあきらは驚いた。
そんな事とは無縁の男だと思っていたからだ。
「といっても4.2秒で早くも崩れ落ちてしまったがな……
初恋は書店の店員さんだったんだが指輪をしていてね…
ここ数年はテニスに忙しくて」
まさかの一目惚れ系とは……
これも理屈ではないのだろう。
「五十嵐は?」
「あーーいや、ちょっと分かんないな……」
と考えているとあきらは勢いよく引っ張られいつの間にか乾に抱きよせられていた。
あきらのすぐ横を自転車が通り去っていった。
「危ないな……五十嵐怪我はないか??」
「へ、平気っ!!!」
ぐいぐいと乾の胸板を手のひらで押して距離を作る。
じゃないと……真っ赤になったのがバレてしまう。
よかった、夕陽のおかけで赤面しているのはバレていなかったらしい、とあきらは安堵した。
「じゃあな五十嵐、また明日」
「……うんまた明日」
乾に家まで送ってもらったあきらは帰ってすぐベッドにたおれこんだ。
まだ体の熱が引かない。
「別に好き、とかじゃないし……」
これはあくまでもそういう経験がないからだ……と己に諭した。