乾貞治はデータのためなら!?
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「あーー夏休みもあっという間にゃ~~
ずっと夏休みだったらいいのになーー……」
机にべったりと寝そべる菊丸に大石が釘を指した。
「こら、英二
まだ課題終わってないだろう、ほら起きた起きた」
「………………あーー!!!
夏休み最後だっていうのにこんな宿題漬けなんて嫌ーー!!!」
わーん、と泣き言を言う英二。
ここは菊丸英二の家である。
学生なので当然夏休みの宿題はある、しかし勉強嫌いの菊丸が優先して進める……なんて事はなくこうして夏休み最終日まで残ってしまったということだ。
そこで菊丸の手助けをする為菊丸の家にテニス部員が集まったということだ。
そんな集いにはマネージャーのあきらも参加していた。
実は乾以外課題を全て終わらせておらずそれも終わらせるのを兼ねて集まっていたのだった。
「でも五十嵐さんも終わってなかったなんて驚いたな
早めに終わらすイメージだったんだけど」
「うん、早めには取りかかる方なんだけど苦手科目に詰まっちゃって……」
それとテニス部のデータまとめに時間を割かれてたのもあるがそれを言うのは少し恥ずかしくてあきらは口にはしなかった。
「けどいいのか?乾」
「なんだ?大石」
「勉強教えてくれるのは助かるんだが忙しくないか?」
大石達の苦手科目は英二を覗いて理数系である。
理数系が得意なのは乾しかいないため他に頼ることが出来ないので乾の負担が大きくなるのでは……と大石は気にしていた。
「構わないよ、それで皆が助かるんならいいさ
それに俺はもう終わってるから手持ち無沙汰でね
気になるなら台所で乾汁の試作でも作ってくるよ」
「乾!乾!!
ピンチだにゃーー!手伝って!!」
乾汁を飲みたくない菊丸はSOSを出し乾はわかった、と菊丸の元へと向かった。
危ない気を反らしてなかったら集団食中毒を起こしていたところだった、とあきらは胸を撫で下ろす。
一方不二は飲んでもよかったんだけどな、と微笑んでいた。
「あーーーやっと終わったーー
もう勉強はこりごり……」
「お疲れさん、英二」
菊丸の課題が終わるのを待っていた4人は暇潰しにトランプをしていたを見て菊丸は文句を言う。
「あ!!四人ともずるい!!
俺が必死に格闘してた横で遊んでるなんて!」
「もう英二終わりかけだったしいいかなって」
「よくない!!不二の馬鹿!!」
「ごめんごめん、英二も加わる?」
菊丸は参加するかと思いきや棚からとある物をもってきた。
「トランプもいいけどさ
やっぱ夏といえばこれでしょ!!」
その手にあったものはよくある花火セットだった。
日中課題に追われていたせいかもう空は暗くなりかけはじめていた。
「こら!英二!!危ないだろ!
火傷したらどうするんだ!!」
「平気平気~~よっと」
花火を複数本持ってはしゃぐ菊丸に大石はぷんすか怒っている。
「フフフ、元気だね」
「そう?私は大石と一緒で心配だけど……」
「英二は体感優れてるからね、大丈夫だよ」
乾とはいえばまたもやデータをとっている。
もはや変わらない日常と化した風景を留めつつあきらは線香花火を持って乾に近づいた。
「乾、ちょっと競争しない?」
「競争?」
「うん、線香花火の火の玉がどっちが先に落ちるか」
「いいよ、負けたら何?」
また罰ゲームするつもりかとあきらは苦笑した。
「まぁ乾汁でも何でもいいよ」
「受けてたとう」
ジジジと線香花火の先が揺れている。
今すぐにも消えそうなその光をあきらは見つめている。
乾は自分の線香花火ではなく花火の明かりに照らされたあきらの顔を魅いられたかのようについ見てしまう。
あまりにも短い時間のはずなのに一秒が長く感じる。
「綺麗だね」
あきらが緩やかに微笑むのと同時に乾の持っていた線香花火が落ちた。
それは単なる物理現象なのかそれとも……。
ずっと夏休みだったらいいのになーー……」
机にべったりと寝そべる菊丸に大石が釘を指した。
「こら、英二
まだ課題終わってないだろう、ほら起きた起きた」
「………………あーー!!!
夏休み最後だっていうのにこんな宿題漬けなんて嫌ーー!!!」
わーん、と泣き言を言う英二。
ここは菊丸英二の家である。
学生なので当然夏休みの宿題はある、しかし勉強嫌いの菊丸が優先して進める……なんて事はなくこうして夏休み最終日まで残ってしまったということだ。
そこで菊丸の手助けをする為菊丸の家にテニス部員が集まったということだ。
そんな集いにはマネージャーのあきらも参加していた。
実は乾以外課題を全て終わらせておらずそれも終わらせるのを兼ねて集まっていたのだった。
「でも五十嵐さんも終わってなかったなんて驚いたな
早めに終わらすイメージだったんだけど」
「うん、早めには取りかかる方なんだけど苦手科目に詰まっちゃって……」
それとテニス部のデータまとめに時間を割かれてたのもあるがそれを言うのは少し恥ずかしくてあきらは口にはしなかった。
「けどいいのか?乾」
「なんだ?大石」
「勉強教えてくれるのは助かるんだが忙しくないか?」
大石達の苦手科目は英二を覗いて理数系である。
理数系が得意なのは乾しかいないため他に頼ることが出来ないので乾の負担が大きくなるのでは……と大石は気にしていた。
「構わないよ、それで皆が助かるんならいいさ
それに俺はもう終わってるから手持ち無沙汰でね
気になるなら台所で乾汁の試作でも作ってくるよ」
「乾!乾!!
ピンチだにゃーー!手伝って!!」
乾汁を飲みたくない菊丸はSOSを出し乾はわかった、と菊丸の元へと向かった。
危ない気を反らしてなかったら集団食中毒を起こしていたところだった、とあきらは胸を撫で下ろす。
一方不二は飲んでもよかったんだけどな、と微笑んでいた。
「あーーーやっと終わったーー
もう勉強はこりごり……」
「お疲れさん、英二」
菊丸の課題が終わるのを待っていた4人は暇潰しにトランプをしていたを見て菊丸は文句を言う。
「あ!!四人ともずるい!!
俺が必死に格闘してた横で遊んでるなんて!」
「もう英二終わりかけだったしいいかなって」
「よくない!!不二の馬鹿!!」
「ごめんごめん、英二も加わる?」
菊丸は参加するかと思いきや棚からとある物をもってきた。
「トランプもいいけどさ
やっぱ夏といえばこれでしょ!!」
その手にあったものはよくある花火セットだった。
日中課題に追われていたせいかもう空は暗くなりかけはじめていた。
「こら!英二!!危ないだろ!
火傷したらどうするんだ!!」
「平気平気~~よっと」
花火を複数本持ってはしゃぐ菊丸に大石はぷんすか怒っている。
「フフフ、元気だね」
「そう?私は大石と一緒で心配だけど……」
「英二は体感優れてるからね、大丈夫だよ」
乾とはいえばまたもやデータをとっている。
もはや変わらない日常と化した風景を留めつつあきらは線香花火を持って乾に近づいた。
「乾、ちょっと競争しない?」
「競争?」
「うん、線香花火の火の玉がどっちが先に落ちるか」
「いいよ、負けたら何?」
また罰ゲームするつもりかとあきらは苦笑した。
「まぁ乾汁でも何でもいいよ」
「受けてたとう」
ジジジと線香花火の先が揺れている。
今すぐにも消えそうなその光をあきらは見つめている。
乾は自分の線香花火ではなく花火の明かりに照らされたあきらの顔を魅いられたかのようについ見てしまう。
あまりにも短い時間のはずなのに一秒が長く感じる。
「綺麗だね」
あきらが緩やかに微笑むのと同時に乾の持っていた線香花火が落ちた。
それは単なる物理現象なのかそれとも……。