乾貞治はデータのためなら!?
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「「「「全国ベスト8を祝ってーーかんぱーい!」」」」
青学テニス部は全国大会ベスト8のお疲れ会で焼肉を食べに来ていた。
「あーあ、今年はベスト8かあ」
「やはり手塚が抜けた今立海に勝つのは厳しかったな」
「四天と対戦出来なかったのは少し残念かな
去年の借りを返したかったんだけどなあ」
そう青学は立海に負けた。
「やっぱ立海三強は別格だにゃあ」
「まぁそれは来年に向けての課題だな
ともかく皆お疲れ様だ、せっかく焼肉食べに来てるんだから食べないと」
一旦大会に関しての気持ちは置いといて今日はせっかくの焼肉である。
各々が焼肉を味わっていると乾はあきらの箸があまり進んでいないことに気づいた。
「どうした五十嵐、やけに今日は食べる量が少ないな」
「えっっ、そ、そうかな?いつもと同じだと思うけど」
「いや、いつもよりペースが遅い」
じっっっと観察するように見られあきらは目をそらした。
あまり本当のことは言いたくないんだけど……
「な、夏バテかな、ハハハ」
「なら尚更食べないと、ほらどんどん食べた方がいい」
乾はひょいひょいと焼き網から肉を載せてくる。
(あっ、肉がふえて……!!ううこうなったら食べるしかないじゃないか……!)
すると。
「こらー!!!!」
突如大石が怒り始めた。
もしや気遣ってくれて……?と思いきや。
「まだ焼き上がってない肉を上げるな!!
肉をなんだと思ってるんだ!??」
ただの焼肉奉行であった。
「大石焼肉のことになると性格変わって怖いにゃあ……」
「面白いよね、ふふ
あ、それと五十嵐さん夏バテって言ってたけど大丈夫?」
「って言ったけど気のせいだったかも!」
そう言うあきらに乾は怪しい、何か隠していると感じた。
「五十嵐、ちょっと持ち上げるよ」
「え、わっ!」
乾はあきらの後ろに回るとあきらの体を少し持ち上げて下ろした。
そして元の席に座りぶつぶつ呟いてそうか……と納得したようである。
「さては五十嵐ふとっ、ぐふっ!?」
言おうとした瞬間横から目に止まらぬスピードで手刀が脇腹にささり乾は悶絶した。
そこまで言われたくないのか。
この間の夏祭りの時から考えて少し体重が増えていると分かったが、少しだけでも増えたとバレるのがそこまで嫌なのか。
乾はずれかけた眼鏡を直す。
「見た目的にはそこまて変わってる感じはしないけど」
「……そうだとしても駄目」
言わないでと睨まれ乾は肩をすくめた。
「それはそうと乾終わりの方なんだけど何か変じゃなかった?」
「変?」
「んー何か怒ってるっていうか……何て言うか……柳との試合が原因だったりする?」
去年と同じように乾は立海の柳と対戦し……負けた。
去年柳の試合で次対戦したらどうなるか分からないと言ったとおり勝敗は逆転した。
でも悔しいこそすれど次対戦する時までまたデータを磨こうと思った。
「別に蓮二に負けたことは悔しいけど怒ったわけじゃあない、勘違いだと思うよ」
「ん、ならいいんだけど……」
でも実はあきらが言った事に思い当たりがないわけではなかった。
試合が全て終わった後乾は柳とあきらが話しているのをたまたま見かけた。
後から内容を聞くと最近の貞治はどうだーとかでさして気にする要素はなかったのだが。
以前にも二人は顔を合わしたこともあるのに一緒にいて話している、というだけで胸が燻った。
チクチク刺されているような、それかどんよりと雲がかかるような。
黙ってしまった乾をあきらは少し心配そうに見つめている。
動揺を悟られたくなかった乾は無言であきらの皿に更に肉を追加した。
「ちょっ、乾!?」
あきらはさっき言ったじゃない、と怒ったが乾は首を傾げた。
「ダイエット中でも、夏バテでもないんだろ?」
「ぐっ、」
確かにそうじゃない、と言ったのは自分だけど……とむくれたあきらに乾は僅かに頬を緩ませた。
青学テニス部は全国大会ベスト8のお疲れ会で焼肉を食べに来ていた。
「あーあ、今年はベスト8かあ」
「やはり手塚が抜けた今立海に勝つのは厳しかったな」
「四天と対戦出来なかったのは少し残念かな
去年の借りを返したかったんだけどなあ」
そう青学は立海に負けた。
「やっぱ立海三強は別格だにゃあ」
「まぁそれは来年に向けての課題だな
ともかく皆お疲れ様だ、せっかく焼肉食べに来てるんだから食べないと」
一旦大会に関しての気持ちは置いといて今日はせっかくの焼肉である。
各々が焼肉を味わっていると乾はあきらの箸があまり進んでいないことに気づいた。
「どうした五十嵐、やけに今日は食べる量が少ないな」
「えっっ、そ、そうかな?いつもと同じだと思うけど」
「いや、いつもよりペースが遅い」
じっっっと観察するように見られあきらは目をそらした。
あまり本当のことは言いたくないんだけど……
「な、夏バテかな、ハハハ」
「なら尚更食べないと、ほらどんどん食べた方がいい」
乾はひょいひょいと焼き網から肉を載せてくる。
(あっ、肉がふえて……!!ううこうなったら食べるしかないじゃないか……!)
すると。
「こらー!!!!」
突如大石が怒り始めた。
もしや気遣ってくれて……?と思いきや。
「まだ焼き上がってない肉を上げるな!!
肉をなんだと思ってるんだ!??」
ただの焼肉奉行であった。
「大石焼肉のことになると性格変わって怖いにゃあ……」
「面白いよね、ふふ
あ、それと五十嵐さん夏バテって言ってたけど大丈夫?」
「って言ったけど気のせいだったかも!」
そう言うあきらに乾は怪しい、何か隠していると感じた。
「五十嵐、ちょっと持ち上げるよ」
「え、わっ!」
乾はあきらの後ろに回るとあきらの体を少し持ち上げて下ろした。
そして元の席に座りぶつぶつ呟いてそうか……と納得したようである。
「さては五十嵐ふとっ、ぐふっ!?」
言おうとした瞬間横から目に止まらぬスピードで手刀が脇腹にささり乾は悶絶した。
そこまで言われたくないのか。
この間の夏祭りの時から考えて少し体重が増えていると分かったが、少しだけでも増えたとバレるのがそこまで嫌なのか。
乾はずれかけた眼鏡を直す。
「見た目的にはそこまて変わってる感じはしないけど」
「……そうだとしても駄目」
言わないでと睨まれ乾は肩をすくめた。
「それはそうと乾終わりの方なんだけど何か変じゃなかった?」
「変?」
「んー何か怒ってるっていうか……何て言うか……柳との試合が原因だったりする?」
去年と同じように乾は立海の柳と対戦し……負けた。
去年柳の試合で次対戦したらどうなるか分からないと言ったとおり勝敗は逆転した。
でも悔しいこそすれど次対戦する時までまたデータを磨こうと思った。
「別に蓮二に負けたことは悔しいけど怒ったわけじゃあない、勘違いだと思うよ」
「ん、ならいいんだけど……」
でも実はあきらが言った事に思い当たりがないわけではなかった。
試合が全て終わった後乾は柳とあきらが話しているのをたまたま見かけた。
後から内容を聞くと最近の貞治はどうだーとかでさして気にする要素はなかったのだが。
以前にも二人は顔を合わしたこともあるのに一緒にいて話している、というだけで胸が燻った。
チクチク刺されているような、それかどんよりと雲がかかるような。
黙ってしまった乾をあきらは少し心配そうに見つめている。
動揺を悟られたくなかった乾は無言であきらの皿に更に肉を追加した。
「ちょっ、乾!?」
あきらはさっき言ったじゃない、と怒ったが乾は首を傾げた。
「ダイエット中でも、夏バテでもないんだろ?」
「ぐっ、」
確かにそうじゃない、と言ったのは自分だけど……とむくれたあきらに乾は僅かに頬を緩ませた。