乾貞治はデータのためなら!?
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「ねぇねぇ、今日お祭りやってるみたいだよーーーー最後に花火もやるみたい!
皆で行かない?浴衣着てさ!!」
「いいね」
「英二、祭りに行くのはいいが浴衣って急にな……」
部活終わり制服に着替えていると菊丸が突然お祭りに行こうと言い出した。
どうやら神社でやっているらしい。
浴衣なんて急に用意出来ないぞと大石が言うのを聞いた乾は眼鏡を押さえた。
「それならレンタルという手もあるぞ
着付けも店の人がやってくれるし
調べたらちょうど人数分予約取れたぞ」
「乾はやーーい!!!じゃ、決まりね!」
「しょうがないな」
ぞろぞろと部室から出るとちょうど用具を片付け終わったあきらがいた。
「五十嵐、祭りだ」
「は??」
突然祭りだと言われ困惑するあきらに大石はまた言葉が足りないぞ……と解説に回った。
「へっへーーどう?」
「ああ、似合ってるじゃないか?英二」
「皆着替え終わったみたいだね」
「後は五十嵐か」
それから少し待つと浴衣姿に身を包んだあきらがやってきた。
「ごめん、遅くなった」
髪を結い上げたあきらを見て乾はぽかんと口を半開きにしている。
「ヒュ~!マネージャー浴衣姿似合うね」
「ああ、そうだな」
「女の子の浴衣っていいね、ね、乾」
「あ、ああ……」
誉められたあきらはぷいっと首を背け照れている。
「別に私まで呼ばなくていいのに……」
「呼ばないわけにはいかないじゃん
マネージャーだって仲間だかんね!
ほら早くいかないと混んじゃうよ」
神社ではたくさんの出店が出ており両手にいっぱい持っている菊丸、その菊丸を持ちすぎだ!と注意する大石とそれを後ろから眺めている不二。
そして祭りの様子をデータに取っている乾。
各々好きな食べ物を食べ回った。(時折喉が渇かないか?と乾が乾汁を勧めてきたが全て断った)
初めに気づいたのは菊丸だった。
「あれ?マネージャーは?」
「ほんとだ、さっきまで居たのに」
「出ない……」
乾が電話をかけるも通じなかった。
「皆はとりあえず待っててくれ、探してくる」
「完全にはぐれちゃった……」
しかしこの混雑だ。
とりあえず分かりやすい場所に移動しようとなんとか混雑から外れ連絡しようと手提げ袋に伸ばすがなんと携帯がない。
どこかで落としたかと思った矢先ぶちっと音がしてあきらは派手に転んでしまった。
よろよろと立ち上がり人気の少ないところに座り込む。
足元をみると鼻緒が切れていた。
しかも右足を軽く捻挫までしている。
携帯はないわ足を挫くわ今日はとことんついてない。
あまりにも惨めで泣きそうになっていると上から声がした。
「やっと見つけた……」
「乾……」
「何でここにという確率100%
迷子になってるだろうから探しにきた、はい携帯」
乾の手にはあきらが落とした携帯があった。
「ん?鼻緒が切れてるじゃないか
足も捻挫してるな……痛いか?」
「……若干」
若干というのは嘘だ、段々痛みが増してきて頭ズキズキ痛む。
「これでは歩いて帰れないな
もう少しで花火も始まるし、困ったな……」
「乾私は何とか歩いて帰るから皆のとこ行ってて
花火は皆で見るのがいいしさ」
「しかし……」
「いいから行ってきなよ」
が、乾は顎に手を当て妙案が思い付いたと言いあきらに背を向けた。
「ほら五十嵐、俺の背中に乗れ」
「えっ」
それは所謂おんぶというやつでは。
あきらが断ると乾は何故かあきらの隣に座り込んだ。
「なら花火が始まるまでここで待つとしよう」
「ちょっ」
「五十嵐を一人にするなんて出来ないしな、皆には悪いが
で?俺と二人で花火を見るのでいいかい?」
「~~~~っ、おんぶでお願いします……」
「了解」
乾におぶられテニス部の皆が待つ集合場所へと向かう。
おぶられながらあきらは乾に聞いた。
「重くない……?」
「全然、むしろ軽いよ
五十嵐ちゃんと食べてるのか?」
「食べてるよ」
「食べててこの体重か、……」
「人の体重計算しようとしないで」
と言うと乾は黙った。
あきらはやれやれと乾の首に頭を埋める。
「乾の頭チクチクする、ウニみたい」
「ウニって」
ハハハと乾が笑う。
「よかった、無事だったみたいだ……
ど、どうしたんだ!?」
「鼻緒が切れて足を挫いてしまったみたいだから背負ってきた」
「そ、そうか
まぁともあれ皆で花火見れるな」
ちょうど花火が始まった。
「綺麗だな」
「……う、うん」
花火を眺める乾におぶられながらあきらは花火を見る振りをして乾を盗み見る。
何とかこの鼓動をごまかしたくて。
色んな言い訳をしたけれど乾の声を聞いていると更に鼓動が速くなる。
もう、誤魔化しきれない。
(私……乾の事、好きだ)
花火が打ちあがる中思いに気づいたあきらの顔が赤く染まった。
(あ)
花火を撮ろうとしていた不二はもう1つ被写体がいる事に気づいた。
こっそり写真に納める。
(うん、いい写真が取れた)
皆で行かない?浴衣着てさ!!」
「いいね」
「英二、祭りに行くのはいいが浴衣って急にな……」
部活終わり制服に着替えていると菊丸が突然お祭りに行こうと言い出した。
どうやら神社でやっているらしい。
浴衣なんて急に用意出来ないぞと大石が言うのを聞いた乾は眼鏡を押さえた。
「それならレンタルという手もあるぞ
着付けも店の人がやってくれるし
調べたらちょうど人数分予約取れたぞ」
「乾はやーーい!!!じゃ、決まりね!」
「しょうがないな」
ぞろぞろと部室から出るとちょうど用具を片付け終わったあきらがいた。
「五十嵐、祭りだ」
「は??」
突然祭りだと言われ困惑するあきらに大石はまた言葉が足りないぞ……と解説に回った。
「へっへーーどう?」
「ああ、似合ってるじゃないか?英二」
「皆着替え終わったみたいだね」
「後は五十嵐か」
それから少し待つと浴衣姿に身を包んだあきらがやってきた。
「ごめん、遅くなった」
髪を結い上げたあきらを見て乾はぽかんと口を半開きにしている。
「ヒュ~!マネージャー浴衣姿似合うね」
「ああ、そうだな」
「女の子の浴衣っていいね、ね、乾」
「あ、ああ……」
誉められたあきらはぷいっと首を背け照れている。
「別に私まで呼ばなくていいのに……」
「呼ばないわけにはいかないじゃん
マネージャーだって仲間だかんね!
ほら早くいかないと混んじゃうよ」
神社ではたくさんの出店が出ており両手にいっぱい持っている菊丸、その菊丸を持ちすぎだ!と注意する大石とそれを後ろから眺めている不二。
そして祭りの様子をデータに取っている乾。
各々好きな食べ物を食べ回った。(時折喉が渇かないか?と乾が乾汁を勧めてきたが全て断った)
初めに気づいたのは菊丸だった。
「あれ?マネージャーは?」
「ほんとだ、さっきまで居たのに」
「出ない……」
乾が電話をかけるも通じなかった。
「皆はとりあえず待っててくれ、探してくる」
「完全にはぐれちゃった……」
しかしこの混雑だ。
とりあえず分かりやすい場所に移動しようとなんとか混雑から外れ連絡しようと手提げ袋に伸ばすがなんと携帯がない。
どこかで落としたかと思った矢先ぶちっと音がしてあきらは派手に転んでしまった。
よろよろと立ち上がり人気の少ないところに座り込む。
足元をみると鼻緒が切れていた。
しかも右足を軽く捻挫までしている。
携帯はないわ足を挫くわ今日はとことんついてない。
あまりにも惨めで泣きそうになっていると上から声がした。
「やっと見つけた……」
「乾……」
「何でここにという確率100%
迷子になってるだろうから探しにきた、はい携帯」
乾の手にはあきらが落とした携帯があった。
「ん?鼻緒が切れてるじゃないか
足も捻挫してるな……痛いか?」
「……若干」
若干というのは嘘だ、段々痛みが増してきて頭ズキズキ痛む。
「これでは歩いて帰れないな
もう少しで花火も始まるし、困ったな……」
「乾私は何とか歩いて帰るから皆のとこ行ってて
花火は皆で見るのがいいしさ」
「しかし……」
「いいから行ってきなよ」
が、乾は顎に手を当て妙案が思い付いたと言いあきらに背を向けた。
「ほら五十嵐、俺の背中に乗れ」
「えっ」
それは所謂おんぶというやつでは。
あきらが断ると乾は何故かあきらの隣に座り込んだ。
「なら花火が始まるまでここで待つとしよう」
「ちょっ」
「五十嵐を一人にするなんて出来ないしな、皆には悪いが
で?俺と二人で花火を見るのでいいかい?」
「~~~~っ、おんぶでお願いします……」
「了解」
乾におぶられテニス部の皆が待つ集合場所へと向かう。
おぶられながらあきらは乾に聞いた。
「重くない……?」
「全然、むしろ軽いよ
五十嵐ちゃんと食べてるのか?」
「食べてるよ」
「食べててこの体重か、……」
「人の体重計算しようとしないで」
と言うと乾は黙った。
あきらはやれやれと乾の首に頭を埋める。
「乾の頭チクチクする、ウニみたい」
「ウニって」
ハハハと乾が笑う。
「よかった、無事だったみたいだ……
ど、どうしたんだ!?」
「鼻緒が切れて足を挫いてしまったみたいだから背負ってきた」
「そ、そうか
まぁともあれ皆で花火見れるな」
ちょうど花火が始まった。
「綺麗だな」
「……う、うん」
花火を眺める乾におぶられながらあきらは花火を見る振りをして乾を盗み見る。
何とかこの鼓動をごまかしたくて。
色んな言い訳をしたけれど乾の声を聞いていると更に鼓動が速くなる。
もう、誤魔化しきれない。
(私……乾の事、好きだ)
花火が打ちあがる中思いに気づいたあきらの顔が赤く染まった。
(あ)
花火を撮ろうとしていた不二はもう1つ被写体がいる事に気づいた。
こっそり写真に納める。
(うん、いい写真が取れた)