乾貞治はデータのためなら!?
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「突然なんだが、五十嵐
胸を揉ませてくれないだろうか」
「は????」
乾の突拍子もない要求にあきらは唖然とした。
振り返ること数分前のことだ。
青春学園高等部一年に属する名前はテニス部のマネージャーである。
そして乾貞治はテニス部の部員なのだが……
とにかくこの男。
データに関することに逐一うるさい……というか徹底的に追求しデータの収集ともあらば手段も選ばないという。
噂では中学の頃女子の水泳を撮影し騒動になったこともあるとかーー。
そんな男、乾が今日部室で何やらノートを眺めて困った顔をしていたので。
あきらは気を使い自分に出来ることがあるなら相談に乗ると提案したところ、これだ。
思わず話しかけるんじゃなかった、と思ったが既に遅い。
乾にずい、と詰め寄られあきらはごくりと唾を飲み込んだ。
「いや、なんで胸!?」
「ああ、それか、データの為だ」
「テニス関係ないでしょ!?!?」
「もちろん、関係ないと承知の上だ」
以前焼肉大会の時にシャトーブリアンを食べた経験がない状態でいかにも知ってるかのようにべらべらと喋った結果大恥を晒した乾の事を知らないあきらは気味悪がった。
後ずさるがその度に乾が迫ってくるのでいつの間にか壁にまで追いやられてしまう。
もう逃げる場所は、ない。
「てかなんで私なのさ……」
「他に頼める女子が五十嵐しかいないからな
他のクラスメイトに話したら晒し上げられる確率100%……」
それが分かってるなら何故私に頼むのか……
あきらは頭が痛くなってきた。
「はあ……そんな事されるんだったら乾汁飲む方がまし……」
「ふむ」
くいっと眼鏡を上げた乾は自分の鞄をがさごそと探りだした。
思わず口に出してしまったあきらはまた余計な事を言ってしまったと青ざめた。
「ちょうど良かった、新作が出来たところだ」
「うっっ」
コップに並々と注がれた乾汁を見てあきらはますます顔を青くする。
どうみても人が飲む用の色をしていない。
これを栄養ドリンクといい張る乾を神経は一体どうなっているのかーー
「さあ、どっち?」
「………………」
あきらは覚悟を決め乾が差し出したコップを受け取り一気に中身を飲み干した。
「おお、いい飲みっぷりだ」
「……はあ」
「で、味はどうかな??」
「…………まっずい……」
やっぱり乾の味覚はどうかと思う……と言おうとしたあきらは自分の意識が薄れていくのを感じた。
微かに乾が自分の名前を呼んだ気がした。
うっすらと目を開けるとそこは保健室だった。
「起きたか、気分はどうだ?」
「最悪…………」
「意識がはっきりとしてるだけましだな」
誰のせいだ……と乾を睨む。
「どうして保健室にいるのか……と思っている確率90%
理由は俺が運んできた、部室に寝かせるわけにもいかないからな」
「……ありがとう」
「いやいや」
いやいや、って元凶あんたなんだけど。
「……もしかしてずっと保健室にいたの?」
「ん?ああ」
一応心配してくれていたのか……とあきらはふと気づいた。
ずっと傍に居たってことは……??
何かしらされてもおかしくないのでは??
「何もしてないよね……??」
「失礼だな、確かに容易だが寝込みを襲うなんて流石にしないよ」
「ご、ごめん」
「ところで一つ頼みを聞いてくれないか?」
もう胸問題は解決したと思っていたのだがまだあるのか。
「何?」
「二の腕なら触れてもいいだろうか」
「……まぁ、いいけど……」
乾は助かると言うとあきらの二の腕をむにむにと揉みだした。
一体何をしているのか。
「一説によると胸と二の腕は感触が似ているらしい……が……なるほど……」
乾は構造がどうたら、とぶつくさ言いながらペタペタ二の腕を触っている。
こうも間近で触れられると恥ずかしくなったあきらは俯いた。
「うん、もう大丈夫だ、データはとれた
五十嵐ありがとう」
「え、あ、どういたしまして?」
やけにあっさり引き下がるな……と思いつつあきらは疑問を浮かべた。
「でもそれってあくまでも噂でしょ?
実際に比べてみないと同じかどうか分からないんじゃない?」
というと乾はまた考え始めた。
あれ、これまた私は余計な事を言ってしまったのでは??
「ありがとう五十嵐確かにそうだな
ところで……」
「な、何??」
「その実証につきあってほしいんだが」
「ぜっっっったいに嫌!!!!」
胸を揉ませてくれないだろうか」
「は????」
乾の突拍子もない要求にあきらは唖然とした。
振り返ること数分前のことだ。
青春学園高等部一年に属する名前はテニス部のマネージャーである。
そして乾貞治はテニス部の部員なのだが……
とにかくこの男。
データに関することに逐一うるさい……というか徹底的に追求しデータの収集ともあらば手段も選ばないという。
噂では中学の頃女子の水泳を撮影し騒動になったこともあるとかーー。
そんな男、乾が今日部室で何やらノートを眺めて困った顔をしていたので。
あきらは気を使い自分に出来ることがあるなら相談に乗ると提案したところ、これだ。
思わず話しかけるんじゃなかった、と思ったが既に遅い。
乾にずい、と詰め寄られあきらはごくりと唾を飲み込んだ。
「いや、なんで胸!?」
「ああ、それか、データの為だ」
「テニス関係ないでしょ!?!?」
「もちろん、関係ないと承知の上だ」
以前焼肉大会の時にシャトーブリアンを食べた経験がない状態でいかにも知ってるかのようにべらべらと喋った結果大恥を晒した乾の事を知らないあきらは気味悪がった。
後ずさるがその度に乾が迫ってくるのでいつの間にか壁にまで追いやられてしまう。
もう逃げる場所は、ない。
「てかなんで私なのさ……」
「他に頼める女子が五十嵐しかいないからな
他のクラスメイトに話したら晒し上げられる確率100%……」
それが分かってるなら何故私に頼むのか……
あきらは頭が痛くなってきた。
「はあ……そんな事されるんだったら乾汁飲む方がまし……」
「ふむ」
くいっと眼鏡を上げた乾は自分の鞄をがさごそと探りだした。
思わず口に出してしまったあきらはまた余計な事を言ってしまったと青ざめた。
「ちょうど良かった、新作が出来たところだ」
「うっっ」
コップに並々と注がれた乾汁を見てあきらはますます顔を青くする。
どうみても人が飲む用の色をしていない。
これを栄養ドリンクといい張る乾を神経は一体どうなっているのかーー
「さあ、どっち?」
「………………」
あきらは覚悟を決め乾が差し出したコップを受け取り一気に中身を飲み干した。
「おお、いい飲みっぷりだ」
「……はあ」
「で、味はどうかな??」
「…………まっずい……」
やっぱり乾の味覚はどうかと思う……と言おうとしたあきらは自分の意識が薄れていくのを感じた。
微かに乾が自分の名前を呼んだ気がした。
うっすらと目を開けるとそこは保健室だった。
「起きたか、気分はどうだ?」
「最悪…………」
「意識がはっきりとしてるだけましだな」
誰のせいだ……と乾を睨む。
「どうして保健室にいるのか……と思っている確率90%
理由は俺が運んできた、部室に寝かせるわけにもいかないからな」
「……ありがとう」
「いやいや」
いやいや、って元凶あんたなんだけど。
「……もしかしてずっと保健室にいたの?」
「ん?ああ」
一応心配してくれていたのか……とあきらはふと気づいた。
ずっと傍に居たってことは……??
何かしらされてもおかしくないのでは??
「何もしてないよね……??」
「失礼だな、確かに容易だが寝込みを襲うなんて流石にしないよ」
「ご、ごめん」
「ところで一つ頼みを聞いてくれないか?」
もう胸問題は解決したと思っていたのだがまだあるのか。
「何?」
「二の腕なら触れてもいいだろうか」
「……まぁ、いいけど……」
乾は助かると言うとあきらの二の腕をむにむにと揉みだした。
一体何をしているのか。
「一説によると胸と二の腕は感触が似ているらしい……が……なるほど……」
乾は構造がどうたら、とぶつくさ言いながらペタペタ二の腕を触っている。
こうも間近で触れられると恥ずかしくなったあきらは俯いた。
「うん、もう大丈夫だ、データはとれた
五十嵐ありがとう」
「え、あ、どういたしまして?」
やけにあっさり引き下がるな……と思いつつあきらは疑問を浮かべた。
「でもそれってあくまでも噂でしょ?
実際に比べてみないと同じかどうか分からないんじゃない?」
というと乾はまた考え始めた。
あれ、これまた私は余計な事を言ってしまったのでは??
「ありがとう五十嵐確かにそうだな
ところで……」
「な、何??」
「その実証につきあってほしいんだが」
「ぜっっっったいに嫌!!!!」
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