本編
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「おい、海堂こないだの文化祭彼女と歩き回ってたらしいじゃねぇか」
話しかけてきたのはテニス部三年のとある先輩だった。
荒井から聞いたぜ、と先輩が話すが海堂は怪訝な表情だ。
「急になんすか……というかあいつは彼女じゃ」
「んなことどうでもいいんだよ
レギュラーとったからって調子乗ってんじゃねーぞ」
調子に乗っている??俺が?
と思うと海堂はフツフツと怒りが沸き上がってくるのを感じた。
「……自分がレギュラー取れなかったからっていちゃもんつけるのやめてください」
「ああ!?なんだとてめぇ!!」
激怒し殴られそうになったその時、部室の戸が開いた。
「何をしているんですか
もうとっくに引退なさったはずでは?」
「て、手塚……」
それは新しく新部長となった手塚だった。
手塚が睨むと三年の先輩はいたたまれなくなりそそくさと部室を出ていった。
「大丈夫か、海堂」
「はい」
「ならよし、校庭10周行ってこい」
ほぼ自分は巻き込まれたのだがここで抗議すると更に増えてしまう。
とばっちりだと思いつつも海堂は大人しくきっちり10周走った。
後で荒井に聞いた話なのだが。
あの三年の先輩はよく女テニのコートに遊びに行っていて自分の試合を見にこないかと誘っていたらしい。
その中の女子の内の一人があきらでそれはもうこっぴどく振られていたらしい。
たまたま海堂の傍にいた女子が自分を振った相手でかつ年下でレギュラー……
要するに単なる当て付けだったのだ。
だからレギュラーになれなかったのではないかと海堂は内心思う。
「ーて、ことがあったんだが」
「あーー……あの先輩ね
あの時はほんとに迷惑だったな」
いつもの練習場所で海堂はこの間起きた事をあきらに話した。
あきらはまぁ、迷惑がってたの私だけじゃないけどね、と苦笑する。
「まぁ基本男テニの試合は見るつもりじゃないから誰が相手でも断ってたけど」
青春学園女子テニス部のチームメイトの中には少々面食いで自分の練習をほっといて男テニの練習等を見に行ってしまう人が少々いる。
今年の大会が関東止まりと相まってあきらはとにかく男子テニスのコートを避けていた。
だから半年ほど経っても同じクラスの海堂がテニス部に所属している事を知らなかった。
「何か結果的に海堂に迷惑かけることになっちゃってごめん」
謝ると海堂はたいして気にしてねぇと言う。
「それにてめえは別に悪くねぇだろ」
「……前から思ってたけど海堂って優しいよね」
「なっ」
みるみる海堂の顔が赤く染まっていく。
「っ、誉めても手加減はしねぇからな!!」
どうやらスイッチを押してしまったようだ。
今日はかなり厳しめになるなと苦笑した。
話しかけてきたのはテニス部三年のとある先輩だった。
荒井から聞いたぜ、と先輩が話すが海堂は怪訝な表情だ。
「急になんすか……というかあいつは彼女じゃ」
「んなことどうでもいいんだよ
レギュラーとったからって調子乗ってんじゃねーぞ」
調子に乗っている??俺が?
と思うと海堂はフツフツと怒りが沸き上がってくるのを感じた。
「……自分がレギュラー取れなかったからっていちゃもんつけるのやめてください」
「ああ!?なんだとてめぇ!!」
激怒し殴られそうになったその時、部室の戸が開いた。
「何をしているんですか
もうとっくに引退なさったはずでは?」
「て、手塚……」
それは新しく新部長となった手塚だった。
手塚が睨むと三年の先輩はいたたまれなくなりそそくさと部室を出ていった。
「大丈夫か、海堂」
「はい」
「ならよし、校庭10周行ってこい」
ほぼ自分は巻き込まれたのだがここで抗議すると更に増えてしまう。
とばっちりだと思いつつも海堂は大人しくきっちり10周走った。
後で荒井に聞いた話なのだが。
あの三年の先輩はよく女テニのコートに遊びに行っていて自分の試合を見にこないかと誘っていたらしい。
その中の女子の内の一人があきらでそれはもうこっぴどく振られていたらしい。
たまたま海堂の傍にいた女子が自分を振った相手でかつ年下でレギュラー……
要するに単なる当て付けだったのだ。
だからレギュラーになれなかったのではないかと海堂は内心思う。
「ーて、ことがあったんだが」
「あーー……あの先輩ね
あの時はほんとに迷惑だったな」
いつもの練習場所で海堂はこの間起きた事をあきらに話した。
あきらはまぁ、迷惑がってたの私だけじゃないけどね、と苦笑する。
「まぁ基本男テニの試合は見るつもりじゃないから誰が相手でも断ってたけど」
青春学園女子テニス部のチームメイトの中には少々面食いで自分の練習をほっといて男テニの練習等を見に行ってしまう人が少々いる。
今年の大会が関東止まりと相まってあきらはとにかく男子テニスのコートを避けていた。
だから半年ほど経っても同じクラスの海堂がテニス部に所属している事を知らなかった。
「何か結果的に海堂に迷惑かけることになっちゃってごめん」
謝ると海堂はたいして気にしてねぇと言う。
「それにてめえは別に悪くねぇだろ」
「……前から思ってたけど海堂って優しいよね」
「なっ」
みるみる海堂の顔が赤く染まっていく。
「っ、誉めても手加減はしねぇからな!!」
どうやらスイッチを押してしまったようだ。
今日はかなり厳しめになるなと苦笑した。