本編
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11月の上旬。
海堂はひたすらフランクフルトを鉄板の上で焼いていた。
「おいマムシ!いつまで焼いてんだ!
受付のタカさん困ってんだろ!」
「うるせぇ、焼き目つかねぇと大石先輩に何言われるかわかんねぇだろうが!!!」
「ああ、ふ、二人とも落ち着いて……!
ご、ごめんね、供給間に合わなくて
フランクフルトもうちょっとだけ待ってて貰えるかな?」
今日は青学の文化祭である。
海堂が属するテニス部は模擬店でフランクフルトを売っていた。
元々テニス部が女子人気を集めやすい事とフランクフルトは手に持って歩きやすいのが災いとしたのか予想に反してだいぶ繁盛している。
受付をしていると更に人が集まると奥に追いやられた手塚はあまりの忙しさに眉間を押さえた。
来年は絶対、食べ物系はやらないと心に誓いながら。
「おーーい、交代だぞーー
あっ、大石は鉄板に近づいたら駄目だからな」
「分かった、分かった
桃城、海堂休憩行っていいぞ」
二人はうぃーす、と返事をしてテントから出た。
「さーーて、文化祭巡りすっかーー!」
「ふん……呑気に浮かれやがって……」
「へっ、そういう海堂は一緒に回るヤツいねーんだろ??
お願いしてくれたら一緒に回ってもいいぜ?」
「誰がてめぇとなんか行くか!!!!」
けっ、と悪態をつきくるりと反対方向を向いた海堂はずかずか歩いた。
そっぽを向いてずんずん歩いていたせいか人とぶつかってしまう。
「っと、すまねぇ……五十嵐か」
「あ、海堂」
もしかして今休憩中?と聞かれた海堂は頷いた。
「私も今やっと手が空いたとこ
女テニクレープやってるんだけど人が多くて多くて……」
「こっちも似たようなもんだ」
「男テニって何やってたっけ」
「フランクフルトだ
焼いても焼いても列が全然減らねぇ……」
特に男テニは人を集めやすいからさぞ大変だったのだろう。
ふふ、と笑ったあきらは海堂に提案した。
「ねぇ海堂、良かったらなんだけど……」
「なんだ」
「一緒に文化祭回らない?」
海堂はひたすらフランクフルトを鉄板の上で焼いていた。
「おいマムシ!いつまで焼いてんだ!
受付のタカさん困ってんだろ!」
「うるせぇ、焼き目つかねぇと大石先輩に何言われるかわかんねぇだろうが!!!」
「ああ、ふ、二人とも落ち着いて……!
ご、ごめんね、供給間に合わなくて
フランクフルトもうちょっとだけ待ってて貰えるかな?」
今日は青学の文化祭である。
海堂が属するテニス部は模擬店でフランクフルトを売っていた。
元々テニス部が女子人気を集めやすい事とフランクフルトは手に持って歩きやすいのが災いとしたのか予想に反してだいぶ繁盛している。
受付をしていると更に人が集まると奥に追いやられた手塚はあまりの忙しさに眉間を押さえた。
来年は絶対、食べ物系はやらないと心に誓いながら。
「おーーい、交代だぞーー
あっ、大石は鉄板に近づいたら駄目だからな」
「分かった、分かった
桃城、海堂休憩行っていいぞ」
二人はうぃーす、と返事をしてテントから出た。
「さーーて、文化祭巡りすっかーー!」
「ふん……呑気に浮かれやがって……」
「へっ、そういう海堂は一緒に回るヤツいねーんだろ??
お願いしてくれたら一緒に回ってもいいぜ?」
「誰がてめぇとなんか行くか!!!!」
けっ、と悪態をつきくるりと反対方向を向いた海堂はずかずか歩いた。
そっぽを向いてずんずん歩いていたせいか人とぶつかってしまう。
「っと、すまねぇ……五十嵐か」
「あ、海堂」
もしかして今休憩中?と聞かれた海堂は頷いた。
「私も今やっと手が空いたとこ
女テニクレープやってるんだけど人が多くて多くて……」
「こっちも似たようなもんだ」
「男テニって何やってたっけ」
「フランクフルトだ
焼いても焼いても列が全然減らねぇ……」
特に男テニは人を集めやすいからさぞ大変だったのだろう。
ふふ、と笑ったあきらは海堂に提案した。
「ねぇ海堂、良かったらなんだけど……」
「なんだ」
「一緒に文化祭回らない?」