番外編
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季節が巡り春を向かえた青春学園男子テニス部にも待望の新入生が入ってきた。
憧れのテニス部に入部し心踊らせていた一年生三人組は思ったより練習がきつくて愚痴を募らせていた。
「あーーーきっつ」
「俺こんな練習がきついなんて聞いてねぇよ」
「しかも球拾いやら雑用ばっかだもんなー
早くラケット振りてぇー」
しかも練習がきつい上に部長の海堂先輩が怖くてたまらないのだ。
少しでもサボっていると怒声が聞こえてくるし罰としてグラウンド周回がついてくるし……(ここは例年同じらしいけど)
「そういや俺こないだ昼休みに見かけたんだけどさ」
海堂がいないことを確認した三人のうち一人がこんな話をし始めた。
「偶然見かけたんだけど海堂部長昼休みにわざわざ一目につかないところで女子と話してたぞ」
「えっ!?!嘘だろ、想像できねぇって」
ほんとだってと言うも信じてくれない同級生にどう証言したものか……いっそ隠れてみて貰うか?と考えてた矢先後ろから声をかけられた。
「その話ちょっと待て」
「ほ、堀尾先輩!!」
後ろに立っていたのは二年の堀尾という先輩だった。
もしかして聞かれた?部長に告げ口される?と青ざめた一年だったが。
「その話……俺が詳しく教えてやるよ!」
「い、いいんですか!」
「おうよ、テニス歴三年の堀尾様に任せとけ!」
そこはテニス歴は関係ないのでは……と思った一年生だった。
「つまりだな……
海堂部長と話してたっていう人物は女子テニス部の部長ってわけよ」
「へーー道理で見たことあると思ってました」
「先輩その人は海堂部長の彼女なんですか!?」
堀尾はちっちっちと人差し指を横に振る。
「そこがな、なんとその人彼女じゃないんだよ」
「えーーー!!?」
「なんど聞いても彼女じゃないって言い張るんだよ」
「で、でもわざわざ時間を作って会ってるんですよね?」
「それもなー
同じ部長同士で意見交換してるだけって言ってるけどどっからみても恋人同士なのにな!
テニス部の皆も噂にしてるぜ!あれはどう見ても……?ん?お前らどうかしたか?そんなに震えてー」
「おい」
背後から聞き覚えのある声に嫌な予感が走った堀尾はゆっくりと後ろを振り返るとそこにいたのは。
話のネタにしていた海堂だった。
「ぎゃーーーー!!!!!」
「何がぎゃーー!だ!!!堀尾!!!!」
「すんません!!マジですんません!!」
と謝罪するも海堂の怒りが収まるはずがなく一緒にいた一年生も巻き添えでグラウンド20周が決まったのだった。
「おーおーこえーな、こえーよ
んな怒ることか?」
チッと舌打ちした海堂だったが更に機嫌が悪くなるような人物がきたとピリピリムードに周囲の部員は肩をすくませた。
「事実無根の事をぺらぺらと喋られちゃこっちが困るんだよ」
「でもそれは海堂が間違えられるようなことをしてるからだろ?
それとも何だ?やっぱ彼女なのか?
校内ランキング戦を控えてる中会いたくてわざわざ行くなんて少し気が緩んでるんじゃねーのか?」
頼むからこれ以上刺激しないでくれ!!!!!と周りは心の中で懇願したが海堂は付き合ってはないと否定しただけでそれ以上桃城に突っかかることはしなかった。
「五十嵐先輩って海堂先輩とこっそり校内デートしてるってほんとですか?」
「んっ!?!?」
休憩中突拍子もないことを言われたあきらは驚きのあまりむせた。
「どっっ……どっからそんな話が……?」
「えーーテニス部の中で話が持ちきりですよー」
「いつの間に……いやデートじゃないよ
お互い部長だからお昼の合間にどうやったらいい具合に部員を引っ張っていけるのか話し合ってるだけ」
部活動中に相談するのもあれだし部長になって以来忙しくなった為空き時間が昼休みくらいしかないのだ。
「へーー真面目ですねぇ
でも……ほんとにそれだけですか?」
「へ……?」
「ほんとのほんとに、テニスの向上だけなんですかぁ?」
「そ、それは……」
あきらは頬を染めゴニョゴニョと呟いた。
三年に上がって何とあきらと海堂は別々のクラスに分かれてしまった。
今までは同じクラス同士で話す機会があったが別々となるとわざわざ向こうのクラスに行かねばならない。
しかし面と向かって会いにいくと噂になってしまうので中々話すタイミングがなくそれで相談という体でお昼に話さないかと海堂に持ちかけたのだ。
「ちょ……ちょっとだけ……
ほんのちょっとだけ会って話したいっていうのはある……けど」
「ほら、やっぱりーー!!」
「で、でもテニス優先ってのは本当だから!」
それは本当に真実なのである。
けれど……一割くらいは恋心は入っているのかも。
(海堂も私と同じ……なのかな
同じだったら……いいな)
憧れのテニス部に入部し心踊らせていた一年生三人組は思ったより練習がきつくて愚痴を募らせていた。
「あーーーきっつ」
「俺こんな練習がきついなんて聞いてねぇよ」
「しかも球拾いやら雑用ばっかだもんなー
早くラケット振りてぇー」
しかも練習がきつい上に部長の海堂先輩が怖くてたまらないのだ。
少しでもサボっていると怒声が聞こえてくるし罰としてグラウンド周回がついてくるし……(ここは例年同じらしいけど)
「そういや俺こないだ昼休みに見かけたんだけどさ」
海堂がいないことを確認した三人のうち一人がこんな話をし始めた。
「偶然見かけたんだけど海堂部長昼休みにわざわざ一目につかないところで女子と話してたぞ」
「えっ!?!嘘だろ、想像できねぇって」
ほんとだってと言うも信じてくれない同級生にどう証言したものか……いっそ隠れてみて貰うか?と考えてた矢先後ろから声をかけられた。
「その話ちょっと待て」
「ほ、堀尾先輩!!」
後ろに立っていたのは二年の堀尾という先輩だった。
もしかして聞かれた?部長に告げ口される?と青ざめた一年だったが。
「その話……俺が詳しく教えてやるよ!」
「い、いいんですか!」
「おうよ、テニス歴三年の堀尾様に任せとけ!」
そこはテニス歴は関係ないのでは……と思った一年生だった。
「つまりだな……
海堂部長と話してたっていう人物は女子テニス部の部長ってわけよ」
「へーー道理で見たことあると思ってました」
「先輩その人は海堂部長の彼女なんですか!?」
堀尾はちっちっちと人差し指を横に振る。
「そこがな、なんとその人彼女じゃないんだよ」
「えーーー!!?」
「なんど聞いても彼女じゃないって言い張るんだよ」
「で、でもわざわざ時間を作って会ってるんですよね?」
「それもなー
同じ部長同士で意見交換してるだけって言ってるけどどっからみても恋人同士なのにな!
テニス部の皆も噂にしてるぜ!あれはどう見ても……?ん?お前らどうかしたか?そんなに震えてー」
「おい」
背後から聞き覚えのある声に嫌な予感が走った堀尾はゆっくりと後ろを振り返るとそこにいたのは。
話のネタにしていた海堂だった。
「ぎゃーーーー!!!!!」
「何がぎゃーー!だ!!!堀尾!!!!」
「すんません!!マジですんません!!」
と謝罪するも海堂の怒りが収まるはずがなく一緒にいた一年生も巻き添えでグラウンド20周が決まったのだった。
「おーおーこえーな、こえーよ
んな怒ることか?」
チッと舌打ちした海堂だったが更に機嫌が悪くなるような人物がきたとピリピリムードに周囲の部員は肩をすくませた。
「事実無根の事をぺらぺらと喋られちゃこっちが困るんだよ」
「でもそれは海堂が間違えられるようなことをしてるからだろ?
それとも何だ?やっぱ彼女なのか?
校内ランキング戦を控えてる中会いたくてわざわざ行くなんて少し気が緩んでるんじゃねーのか?」
頼むからこれ以上刺激しないでくれ!!!!!と周りは心の中で懇願したが海堂は付き合ってはないと否定しただけでそれ以上桃城に突っかかることはしなかった。
「五十嵐先輩って海堂先輩とこっそり校内デートしてるってほんとですか?」
「んっ!?!?」
休憩中突拍子もないことを言われたあきらは驚きのあまりむせた。
「どっっ……どっからそんな話が……?」
「えーーテニス部の中で話が持ちきりですよー」
「いつの間に……いやデートじゃないよ
お互い部長だからお昼の合間にどうやったらいい具合に部員を引っ張っていけるのか話し合ってるだけ」
部活動中に相談するのもあれだし部長になって以来忙しくなった為空き時間が昼休みくらいしかないのだ。
「へーー真面目ですねぇ
でも……ほんとにそれだけですか?」
「へ……?」
「ほんとのほんとに、テニスの向上だけなんですかぁ?」
「そ、それは……」
あきらは頬を染めゴニョゴニョと呟いた。
三年に上がって何とあきらと海堂は別々のクラスに分かれてしまった。
今までは同じクラス同士で話す機会があったが別々となるとわざわざ向こうのクラスに行かねばならない。
しかし面と向かって会いにいくと噂になってしまうので中々話すタイミングがなくそれで相談という体でお昼に話さないかと海堂に持ちかけたのだ。
「ちょ……ちょっとだけ……
ほんのちょっとだけ会って話したいっていうのはある……けど」
「ほら、やっぱりーー!!」
「で、でもテニス優先ってのは本当だから!」
それは本当に真実なのである。
けれど……一割くらいは恋心は入っているのかも。
(海堂も私と同じ……なのかな
同じだったら……いいな)