本編
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8月8日。
今日は練習は休みなのだが青学レギュラーメンバーは部室に集まりテレビに映ったとある中継を見ていた。
その中継とはABCオープン決勝でいつも元気な菊丸が今日は何割かましにテンションが上がっている。
それもそうである、世界中のトッププロの選手が日本に集まるときいてテンションが上がらない奴はいない。
テレビを占拠してたことにより桃城が文句を言っているが正直離れて見るなんてナイナイ。
でもどうせ見るなら生で見たかったなーーと菊丸は呟いた。
この試合競争率が激しくチケットは即完売だったので夢のまた夢だったが……
同じくテレビを見ていた越前は辺りを見回し一人居なくなってることに気づいた。
「あれ?そーいえば海堂先輩は?」
海堂はくしゃみをした。
誰か噂でもしているのだろうか……と思っていると待ち合わせいた人物がちょうど現れた。
「海堂、お待たせ、待った?」
「い、いや、全然待ってねぇ……」
嘘である、そわそわして30分前に着いていた。
「そろそろ入場だよね?行こっか」
「ああ」
今日は8月8日。
海堂とあきらはABCオープン男子決勝の試合を観にきていた。
振り返ることしばらく前。
何とかチケットを取れないか父に頼んだところ運がよいことにチケットをとれたらしい。
しかし父から渡されたチケットは二人分だった。
「薫、あきらさんと二人で観に行ってきたらどうだ?」
それは父なりの後押しだったのだろう。
少々気恥ずかしかったが海堂は父の好意を受けとることにした。
何かしらアクションを起こすのには何か理由がないと動けないのが思春期男子である。
そうして電話で一緒に行かないかと誘ったのだ。
「海堂本当ありがとうね!
プロのプレイなんか滅多に見れないから嬉しい」
と言ったあきらに海堂は頬を緩めた。
指定先の座席に座り試合が始まるのをいまかいまかと待っていると後ろから中学生らしき集団が話しているのが聞こえてきた。
それは立海に関する内容だった。
要はあの立海が負けたという事だったのか言い方が悪く正直聴くに耐えない。
なんというかすごくバカにしてる感じがする。
腹立つなーと思っているとその中学生達は立海の部長の病気について触れ始めた。
話している内容を聞いてあきらは絶句する。
悪化すれば、いいって……?
なんとも言いがたい感情が沸々と沸き上がる。
何てやつだ、と振り返ると。
何と海堂がその中学生を殴っていた。
「えっっ!?」
思わず殴ってしまった海堂はやってしまったと自分の手のひらを見るが既に遅い。
しかし相手側は海堂を立海の生徒だと勘違いしていた。
最早一触即発の雰囲気だ。
更に刺激をすれば大事になりかねない。
けど相手側はまた海堂を触発し……再び海堂は手を出そうとしたがかえって壁に叩きつけられてしまった。
「ああ、もう!!」
叩きつけられた海堂を見たあきらは考えるよりも先に席をたった。
「大丈夫!?怪我してない!?」
海堂に駆け寄ると海堂は痛そうに胸を押さえている。
血……出血はなさそうだ、とホッとしていると後ろからぐいっと腕を掴まれた。
「お嬢ちゃんこいつの連れか何かか?」
「は、離して!」
しかし相手の中学生はニヤニヤして離そうとしない。
「は~~~なるほどなあデートか何かかあ?
けっ、負組の分際でよくこんな呑気でいられるもんだなあ!!!」
「なあーーこんな負組なんかじゃなくて俺らとデートしねぇ?」
「っ!」
先ほどの言動、壁に叩きつけられた怒り、そしてあきらに言い寄って乱暴しようとしている事から海堂の怒りが上がっていく。
そいつに手を出すんじゃねぇ!!!とぶちギレる寸前一人の男が制止した。
「やめたまえ!!キミ達っ!」
そこに現れたのは立海大附属の柳生比呂士だった。
今日は練習は休みなのだが青学レギュラーメンバーは部室に集まりテレビに映ったとある中継を見ていた。
その中継とはABCオープン決勝でいつも元気な菊丸が今日は何割かましにテンションが上がっている。
それもそうである、世界中のトッププロの選手が日本に集まるときいてテンションが上がらない奴はいない。
テレビを占拠してたことにより桃城が文句を言っているが正直離れて見るなんてナイナイ。
でもどうせ見るなら生で見たかったなーーと菊丸は呟いた。
この試合競争率が激しくチケットは即完売だったので夢のまた夢だったが……
同じくテレビを見ていた越前は辺りを見回し一人居なくなってることに気づいた。
「あれ?そーいえば海堂先輩は?」
海堂はくしゃみをした。
誰か噂でもしているのだろうか……と思っていると待ち合わせいた人物がちょうど現れた。
「海堂、お待たせ、待った?」
「い、いや、全然待ってねぇ……」
嘘である、そわそわして30分前に着いていた。
「そろそろ入場だよね?行こっか」
「ああ」
今日は8月8日。
海堂とあきらはABCオープン男子決勝の試合を観にきていた。
振り返ることしばらく前。
何とかチケットを取れないか父に頼んだところ運がよいことにチケットをとれたらしい。
しかし父から渡されたチケットは二人分だった。
「薫、あきらさんと二人で観に行ってきたらどうだ?」
それは父なりの後押しだったのだろう。
少々気恥ずかしかったが海堂は父の好意を受けとることにした。
何かしらアクションを起こすのには何か理由がないと動けないのが思春期男子である。
そうして電話で一緒に行かないかと誘ったのだ。
「海堂本当ありがとうね!
プロのプレイなんか滅多に見れないから嬉しい」
と言ったあきらに海堂は頬を緩めた。
指定先の座席に座り試合が始まるのをいまかいまかと待っていると後ろから中学生らしき集団が話しているのが聞こえてきた。
それは立海に関する内容だった。
要はあの立海が負けたという事だったのか言い方が悪く正直聴くに耐えない。
なんというかすごくバカにしてる感じがする。
腹立つなーと思っているとその中学生達は立海の部長の病気について触れ始めた。
話している内容を聞いてあきらは絶句する。
悪化すれば、いいって……?
なんとも言いがたい感情が沸々と沸き上がる。
何てやつだ、と振り返ると。
何と海堂がその中学生を殴っていた。
「えっっ!?」
思わず殴ってしまった海堂はやってしまったと自分の手のひらを見るが既に遅い。
しかし相手側は海堂を立海の生徒だと勘違いしていた。
最早一触即発の雰囲気だ。
更に刺激をすれば大事になりかねない。
けど相手側はまた海堂を触発し……再び海堂は手を出そうとしたがかえって壁に叩きつけられてしまった。
「ああ、もう!!」
叩きつけられた海堂を見たあきらは考えるよりも先に席をたった。
「大丈夫!?怪我してない!?」
海堂に駆け寄ると海堂は痛そうに胸を押さえている。
血……出血はなさそうだ、とホッとしていると後ろからぐいっと腕を掴まれた。
「お嬢ちゃんこいつの連れか何かか?」
「は、離して!」
しかし相手の中学生はニヤニヤして離そうとしない。
「は~~~なるほどなあデートか何かかあ?
けっ、負組の分際でよくこんな呑気でいられるもんだなあ!!!」
「なあーーこんな負組なんかじゃなくて俺らとデートしねぇ?」
「っ!」
先ほどの言動、壁に叩きつけられた怒り、そしてあきらに言い寄って乱暴しようとしている事から海堂の怒りが上がっていく。
そいつに手を出すんじゃねぇ!!!とぶちギレる寸前一人の男が制止した。
「やめたまえ!!キミ達っ!」
そこに現れたのは立海大附属の柳生比呂士だった。