本編
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その日の夜海堂は自主練の為ランニングをしていた。
こないだの新人戦の結果が芳しく海堂としては少しの時間も無駄には出来ない……と思い走るスピードを上げようかと考えていたところ近くから音が聞こえた。
それはよく海堂が聞く音だった。
(テニスしてんのか?)
遠目に見ると誰かが壁に延々とラリーを行っていた。
その人物は海堂に気付かずに黙々とボールを打ち込んでいる。
海堂は近づき、おい五十嵐、と話しかけたがあきらはまるで知らない人が話しかけてきたかのように困惑した。
「??えっとどなたですか??」
「……海堂だ」
今日あったばかりなのに失礼なやつだな、と海堂は眉を上げる。
あきらはかいどう……海堂……と繰り返しようやく思い出したようだ。
「あ、ああ、海堂!ね!
ごめん、バンダナつけてるからか全く気付かなかったよ
テニスとかする時はそれつけてるの?」
「……ああ、一人で練習か」
「うん、ちょっとね、海堂は?」
「ロードワーク中だ」
あきらはへぇと相槌をうちつつ再びラリーへと戻った。
「夜に女一人ってのは危なくねぇのか」
「海堂だって似たようなもんじゃないの」
「俺は男だ」
どちらにしろ中学生が夜うろつくのは危ないような気はするけど……
「……危ないのは分かってるけど……
ちょっとでも練習したいの
こないだの新人戦負けちゃったし……」
と話しているとあきらの携帯が鳴り出した。
「げっ」
あきらは電話に出るのを躊躇ったがしぶしぶ電話に出ると。
『いい加減にしなさい、今何時だと思ってるの!』
「うーー、わかった、帰るってば……」
電話を切り溜め息をついたあきらはこちらを見ている海堂に気づいた。
「帰んのか」
「元々時間オーバーしてたんだよね……」
「家まで送る」
「いいよ、家近くだし
じゃあロードワーク頑張ってね」
と言って帰っていくあきらを海堂は少し眺めた後ランニングに戻っていった。
こないだの新人戦の結果が芳しく海堂としては少しの時間も無駄には出来ない……と思い走るスピードを上げようかと考えていたところ近くから音が聞こえた。
それはよく海堂が聞く音だった。
(テニスしてんのか?)
遠目に見ると誰かが壁に延々とラリーを行っていた。
その人物は海堂に気付かずに黙々とボールを打ち込んでいる。
海堂は近づき、おい五十嵐、と話しかけたがあきらはまるで知らない人が話しかけてきたかのように困惑した。
「??えっとどなたですか??」
「……海堂だ」
今日あったばかりなのに失礼なやつだな、と海堂は眉を上げる。
あきらはかいどう……海堂……と繰り返しようやく思い出したようだ。
「あ、ああ、海堂!ね!
ごめん、バンダナつけてるからか全く気付かなかったよ
テニスとかする時はそれつけてるの?」
「……ああ、一人で練習か」
「うん、ちょっとね、海堂は?」
「ロードワーク中だ」
あきらはへぇと相槌をうちつつ再びラリーへと戻った。
「夜に女一人ってのは危なくねぇのか」
「海堂だって似たようなもんじゃないの」
「俺は男だ」
どちらにしろ中学生が夜うろつくのは危ないような気はするけど……
「……危ないのは分かってるけど……
ちょっとでも練習したいの
こないだの新人戦負けちゃったし……」
と話しているとあきらの携帯が鳴り出した。
「げっ」
あきらは電話に出るのを躊躇ったがしぶしぶ電話に出ると。
『いい加減にしなさい、今何時だと思ってるの!』
「うーー、わかった、帰るってば……」
電話を切り溜め息をついたあきらはこちらを見ている海堂に気づいた。
「帰んのか」
「元々時間オーバーしてたんだよね……」
「家まで送る」
「いいよ、家近くだし
じゃあロードワーク頑張ってね」
と言って帰っていくあきらを海堂は少し眺めた後ランニングに戻っていった。