本編
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その週のいつもの練習日あきらは海堂がやってくるのを待っていた。
もうこの時間帯には既に来ているはずなのだが何故か今日は待ち合わせ時間になっても海堂は姿を見せなかった。
(嫌われちゃったかな)
ラケットをくるくる回しながら考える。
こないだ海堂を心配して手当てしたのは余計なお世話だったのだろうか。
いらない事しちゃったかなと思っているとちょうど海堂が走ってやってきた。
走ってきたからか海堂の息が上がっている。
「すまねぇ、遅れた」
「大丈夫だよ、そんなに待ってないし」
じゃあテニスしようかと言うと海堂は何故か小さな手提げ袋を渡してきた。
「こないだは……ありがとう、ハンカチ洗っておいた」
ありがとう、と礼を言ったのだが海堂は少し腑に落ちない様子だ。
「何かあった?」
「いや、その綺麗に洗って返そうと思ったんだが中々血が落ちなくて」
あきらは袋からハンカチを出した。(きちんと折り畳まれている)
確かにうっすら跡がついている。
でもよーーく確認しないと分からないほどうっすらだ。
「全然跡ついてないじゃん」
「外持っていく用には向かねえだろ
後で代わりのやつ渡す」
「いいって、お気遣いだけで十分」
普段から練習に付き合ってもらっているのにハンカチまで貰ってしまったら申し訳ない。
「……じゃあ始めるか」
「もう膝大丈夫なの?」
「ああ」
念のため膝を見せて貰ったがもう傷は残ってないようだ、良かった。
練習をする為背を向けた海堂にあきらは声をかける。
「海堂!」
海堂が振り返った。
「レギュラー入りおめでとう!」
顔を真っ赤にした海堂はふん、とそっぽを向いた。
「五十嵐もレギュラーなったらしいな」
「海堂のおかげだよ」
「俺は練習に付き合ってるだけだ
それはてめー自身の実力だ」
海堂に誉められあきらも赤面する。
「全国、行こうね」
「ああ」
無事レギュラー入りした二人は決意を胸に大会へと一歩を踏み出した。
もうこの時間帯には既に来ているはずなのだが何故か今日は待ち合わせ時間になっても海堂は姿を見せなかった。
(嫌われちゃったかな)
ラケットをくるくる回しながら考える。
こないだ海堂を心配して手当てしたのは余計なお世話だったのだろうか。
いらない事しちゃったかなと思っているとちょうど海堂が走ってやってきた。
走ってきたからか海堂の息が上がっている。
「すまねぇ、遅れた」
「大丈夫だよ、そんなに待ってないし」
じゃあテニスしようかと言うと海堂は何故か小さな手提げ袋を渡してきた。
「こないだは……ありがとう、ハンカチ洗っておいた」
ありがとう、と礼を言ったのだが海堂は少し腑に落ちない様子だ。
「何かあった?」
「いや、その綺麗に洗って返そうと思ったんだが中々血が落ちなくて」
あきらは袋からハンカチを出した。(きちんと折り畳まれている)
確かにうっすら跡がついている。
でもよーーく確認しないと分からないほどうっすらだ。
「全然跡ついてないじゃん」
「外持っていく用には向かねえだろ
後で代わりのやつ渡す」
「いいって、お気遣いだけで十分」
普段から練習に付き合ってもらっているのにハンカチまで貰ってしまったら申し訳ない。
「……じゃあ始めるか」
「もう膝大丈夫なの?」
「ああ」
念のため膝を見せて貰ったがもう傷は残ってないようだ、良かった。
練習をする為背を向けた海堂にあきらは声をかける。
「海堂!」
海堂が振り返った。
「レギュラー入りおめでとう!」
顔を真っ赤にした海堂はふん、とそっぽを向いた。
「五十嵐もレギュラーなったらしいな」
「海堂のおかげだよ」
「俺は練習に付き合ってるだけだ
それはてめー自身の実力だ」
海堂に誉められあきらも赤面する。
「全国、行こうね」
「ああ」
無事レギュラー入りした二人は決意を胸に大会へと一歩を踏み出した。