第一章
夢小説設定
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「はあ……ついにこの日が来てしまったか……」
仙蔵はそう呟いたが、彼と同じ目をしている者はたくさんいた。
ただ一人七松を除いて、だが。
クラス対抗ということはあの暴君とバレーボールで戦わなくてはならぬ。
同級生たちの目は闇に沈み心底この大会を開いた学園長を恨んでいた。
「何だ、仙蔵、暗いな!!
ほらバレーボールだぞ!!」
一方小平太は試合がいまかいまかとウキウキしている。
こっちはそれどころじゃない、と言いたいが小平太の握力は計り知れない。
機嫌を損ねたら病院送りにされるだろう。
皆体操服に着替えてこれから体育館へと向かう時間だ。
「まぁ、そんなに気落とす事ないんじゃない?運良かったらトーナメントで当たらないって」
一クラスごとではなくクラス内でランダムにチームが組まれてトーナメント式に戦う事になっているので、同じクラス内でも当たる事になるだろう。
というのは置いといて。
「……ふふ、頑張れ」
さっきから我関せずとあきらは満面の笑みを浮かべていた。
「ずるいぞ!!!あきら!!」
「いや、留三郎、私男子じゃないし
そもそも小平太とは当たらないんだよ
いや、残念だね」
健闘を祈ると煽るあきらに小平太除く五人はイラッとした。
女子と男子はそれぞれ違う体育館で行い、かつ女子と男子が試合で戦うわけではない。
したがって女子のあきらは小平太のバレーボールから逃れられたのだ。
「で、バレーボールのチーム分けだが……
お前と一緒とはな」
仙蔵は文次郎を見てやれやれと手を上げた。
「敵ではないのにこした事はないが……」
そもそもあの暴君と相対して生き残れるのか、それが問題だ。
「俺は別に誰と組もうが構わんが……一人足らなくないか……?」
「そういえば」
A組の1チームに分けられたが他のチームを見ると人数が一人足らない。
そういえば男子の人数は11人、必然的に一人足らないのは当たり前だった。
「おいおい、私らのチームだけ足らんのは問題じゃないか」
「っていってもなあ……」
流石に他の組から引っ張ってくるのは駄目だろう。
「はーい、じゃあ点呼取りまーす」
事務員の小松田が各組ごとに点呼を取っていたが。
「あれ、君たちのチーム一人居ないね」
「そうなんです、小松田さん
不公平じゃないですか?」
仙蔵がこれでは試合にならないと訴えかけた。
「ちょっと待って
今連れてくるから」
「は??」
そう言うと小松田はダッシュで体育館から飛び出していってしまった。
「今連れてくる、って言ったか?」
「ああ……」
仙蔵はふとさっきの返答の一部に引っ掛かった。
「足らないじゃなくて……居ない……?」
そう考えているうちに小松田が帰ってきたのだが引き連れてきた人物を見て仙蔵と文次郎は目を点にした。
「もーー駄目だよ
勝手に居なくなるなんて
集合場所でも間違えたの?」
「え、あの、小松田さん
その…………私女子なんですけど……?」
何と小松田に引き連られてきた人物はあきらだった。
仙蔵はそう呟いたが、彼と同じ目をしている者はたくさんいた。
ただ一人七松を除いて、だが。
クラス対抗ということはあの暴君とバレーボールで戦わなくてはならぬ。
同級生たちの目は闇に沈み心底この大会を開いた学園長を恨んでいた。
「何だ、仙蔵、暗いな!!
ほらバレーボールだぞ!!」
一方小平太は試合がいまかいまかとウキウキしている。
こっちはそれどころじゃない、と言いたいが小平太の握力は計り知れない。
機嫌を損ねたら病院送りにされるだろう。
皆体操服に着替えてこれから体育館へと向かう時間だ。
「まぁ、そんなに気落とす事ないんじゃない?運良かったらトーナメントで当たらないって」
一クラスごとではなくクラス内でランダムにチームが組まれてトーナメント式に戦う事になっているので、同じクラス内でも当たる事になるだろう。
というのは置いといて。
「……ふふ、頑張れ」
さっきから我関せずとあきらは満面の笑みを浮かべていた。
「ずるいぞ!!!あきら!!」
「いや、留三郎、私男子じゃないし
そもそも小平太とは当たらないんだよ
いや、残念だね」
健闘を祈ると煽るあきらに小平太除く五人はイラッとした。
女子と男子はそれぞれ違う体育館で行い、かつ女子と男子が試合で戦うわけではない。
したがって女子のあきらは小平太のバレーボールから逃れられたのだ。
「で、バレーボールのチーム分けだが……
お前と一緒とはな」
仙蔵は文次郎を見てやれやれと手を上げた。
「敵ではないのにこした事はないが……」
そもそもあの暴君と相対して生き残れるのか、それが問題だ。
「俺は別に誰と組もうが構わんが……一人足らなくないか……?」
「そういえば」
A組の1チームに分けられたが他のチームを見ると人数が一人足らない。
そういえば男子の人数は11人、必然的に一人足らないのは当たり前だった。
「おいおい、私らのチームだけ足らんのは問題じゃないか」
「っていってもなあ……」
流石に他の組から引っ張ってくるのは駄目だろう。
「はーい、じゃあ点呼取りまーす」
事務員の小松田が各組ごとに点呼を取っていたが。
「あれ、君たちのチーム一人居ないね」
「そうなんです、小松田さん
不公平じゃないですか?」
仙蔵がこれでは試合にならないと訴えかけた。
「ちょっと待って
今連れてくるから」
「は??」
そう言うと小松田はダッシュで体育館から飛び出していってしまった。
「今連れてくる、って言ったか?」
「ああ……」
仙蔵はふとさっきの返答の一部に引っ掛かった。
「足らないじゃなくて……居ない……?」
そう考えているうちに小松田が帰ってきたのだが引き連れてきた人物を見て仙蔵と文次郎は目を点にした。
「もーー駄目だよ
勝手に居なくなるなんて
集合場所でも間違えたの?」
「え、あの、小松田さん
その…………私女子なんですけど……?」
何と小松田に引き連られてきた人物はあきらだった。