第一章
夢小説設定
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「ゲッ…………」
アルバイト2日目、今日来店したお客に出迎えしたのだが、そのお客が下学年の奴らだった。
一番出会いたくないやつがその中にいる。不破雷蔵だ。
「はああああああー!!!
ほ、ほんとにあきら先輩がメイドやってるー!!!」
雷蔵は幸せで死にそうだと悶えた。
中在家先輩が言ってたのは本当だったんだ!!と叫ぶ雷蔵をみてあきらは思わず舌打ちしそうになった。
(しまった、長次に口止めしとけばよかった…………)
その他の4人は普通にメイドを見たくてやってきたようである。
鉢屋は雷蔵が行くなら……と着いてきた可能性もあるが。
「…………ご主人様5人お席にお座りください」
しかし、接客はしなくてならない、テーブルに案内してさっさと奥に引っ込むとしよう。
「可愛いなあ~~~」
うっとりと眺める雷蔵に八左ヱ門は苦笑する。
「あきら先輩すっごい嫌な顔してるけど雷蔵お前はそれでいいのか…………?」
しかし、雷蔵はそんな事全くも気にしていないようだった。
流石鋼メンタル。
「ご主人様、お食事は何になさいますか??」
少し慣れてきたおかげで営業スマイルを出来るようになった。
「えっとじゃあ先輩がいいです!」
「ご主人様私はメニューではありません!」
ピシャリとそんなのは許さん、と睨む。
「……はあ、何しよう……悩むなあ」
しぶしぶメニュー表を通したが不破は迷い癖がありどれにしようか悩んだ。
「あっ、じゃあ俺ケーキセットで」
勘ヱ衛門は甘いものを頼むようだ。
既に三郎と八左ヱ門は頼んだが、雷蔵と兵助は決まらないようだ。
「あの、豆腐のセットとかないですか?」
「いや、ここ定食屋じゃないからね?メイド喫茶だから」
ないと言われ兵助はしょんぼりした。
というか、豆腐が食べたいなら別のとこに行ってくれ……。
しぶしぶ他のメニューにしたが、雷蔵がまだ迷っている。
「うーん、これも良さそうだし……
あーでもこっちもーー」
まだ定食屋みたいにA、Bセット等があれば鉢屋と別々に頼むという事が出来たのだが、あいにくここはメイド喫茶。
メニューの数が多い。
見かねたあきらはアドバイスした。
「……サンドイッチがおすすめだよ
それにしたら?」
「えっ」
まさかおすすめされるとは思っていなかった雷蔵は驚く。
「このまま迷い続けられたら他の人に迷惑だから、勘違いしないでね」
「えっと、じゃあ、サンドイッチで」
全員分の注文を聞き終えたあきらは奥に引っ込んだ。
「それにしてもあきら先輩って時々優しいよな」
基本的に対応が冷たいあきらだがふいに優しくする傾向がある。
「あ、俺こないだお菓子ない~って嘆いてたら飴くれたよ」
大阪のおばちゃんかと三郎は心の中で呟いた。
「とはいえ、誰にでも厳しい…てわけでもなさそうだけどな…」
はは、と八左ヱ門はちらっと雷蔵を見る。
「もしかして…皆先輩の事好きになってなんかしてないよね……?」
雷蔵は同担拒否と言わんばかりに4人を睨む。
「ぜ、全然ないって!だから睨むのやめて、雷蔵!」
「良かった~~!!皆がそう言ってくれてほんと良かったよ」
三郎はもし正反対の事を言っていたらどうなっていただろうか…とふと思った。
ちょうどあきらが料理を運んできたので雷蔵の意識はそっちに向き、それ以上追及される事はなかった。
「あ、先輩、例のあれやってくれますよね?」
雷蔵は既にこの店のサービスを知っているらしい。
やりたくもないが頼まれた以上答えねばならない。
「ラブラブキュンキュン…おいしくなーれー」
(棒読みだ…)
やる気が下がるらしく声はノッていないが、ちゃんとハートマークと笑顔は作っている。
「ぐはあああああ!!!」
突然雷蔵が胸を抑え苦しんだ。
「ら、雷蔵!!しっかりしろおおおおお!!!」
「……幸せすぎて昇天しちゃいそう……可愛い…
先輩が介抱してくれたら楽になりそうなんだけどなあ-!」チラッ
しかし、その戦法はあきらには効かずまたもや奥へと引っ込んでしまった。
「ダメかあ…」
「雷蔵、あの人には効かないだろう…、無理だと思うぞ…」
アルバイト2日目、今日来店したお客に出迎えしたのだが、そのお客が下学年の奴らだった。
一番出会いたくないやつがその中にいる。不破雷蔵だ。
「はああああああー!!!
ほ、ほんとにあきら先輩がメイドやってるー!!!」
雷蔵は幸せで死にそうだと悶えた。
中在家先輩が言ってたのは本当だったんだ!!と叫ぶ雷蔵をみてあきらは思わず舌打ちしそうになった。
(しまった、長次に口止めしとけばよかった…………)
その他の4人は普通にメイドを見たくてやってきたようである。
鉢屋は雷蔵が行くなら……と着いてきた可能性もあるが。
「…………ご主人様5人お席にお座りください」
しかし、接客はしなくてならない、テーブルに案内してさっさと奥に引っ込むとしよう。
「可愛いなあ~~~」
うっとりと眺める雷蔵に八左ヱ門は苦笑する。
「あきら先輩すっごい嫌な顔してるけど雷蔵お前はそれでいいのか…………?」
しかし、雷蔵はそんな事全くも気にしていないようだった。
流石鋼メンタル。
「ご主人様、お食事は何になさいますか??」
少し慣れてきたおかげで営業スマイルを出来るようになった。
「えっとじゃあ先輩がいいです!」
「ご主人様私はメニューではありません!」
ピシャリとそんなのは許さん、と睨む。
「……はあ、何しよう……悩むなあ」
しぶしぶメニュー表を通したが不破は迷い癖がありどれにしようか悩んだ。
「あっ、じゃあ俺ケーキセットで」
勘ヱ衛門は甘いものを頼むようだ。
既に三郎と八左ヱ門は頼んだが、雷蔵と兵助は決まらないようだ。
「あの、豆腐のセットとかないですか?」
「いや、ここ定食屋じゃないからね?メイド喫茶だから」
ないと言われ兵助はしょんぼりした。
というか、豆腐が食べたいなら別のとこに行ってくれ……。
しぶしぶ他のメニューにしたが、雷蔵がまだ迷っている。
「うーん、これも良さそうだし……
あーでもこっちもーー」
まだ定食屋みたいにA、Bセット等があれば鉢屋と別々に頼むという事が出来たのだが、あいにくここはメイド喫茶。
メニューの数が多い。
見かねたあきらはアドバイスした。
「……サンドイッチがおすすめだよ
それにしたら?」
「えっ」
まさかおすすめされるとは思っていなかった雷蔵は驚く。
「このまま迷い続けられたら他の人に迷惑だから、勘違いしないでね」
「えっと、じゃあ、サンドイッチで」
全員分の注文を聞き終えたあきらは奥に引っ込んだ。
「それにしてもあきら先輩って時々優しいよな」
基本的に対応が冷たいあきらだがふいに優しくする傾向がある。
「あ、俺こないだお菓子ない~って嘆いてたら飴くれたよ」
大阪のおばちゃんかと三郎は心の中で呟いた。
「とはいえ、誰にでも厳しい…てわけでもなさそうだけどな…」
はは、と八左ヱ門はちらっと雷蔵を見る。
「もしかして…皆先輩の事好きになってなんかしてないよね……?」
雷蔵は同担拒否と言わんばかりに4人を睨む。
「ぜ、全然ないって!だから睨むのやめて、雷蔵!」
「良かった~~!!皆がそう言ってくれてほんと良かったよ」
三郎はもし正反対の事を言っていたらどうなっていただろうか…とふと思った。
ちょうどあきらが料理を運んできたので雷蔵の意識はそっちに向き、それ以上追及される事はなかった。
「あ、先輩、例のあれやってくれますよね?」
雷蔵は既にこの店のサービスを知っているらしい。
やりたくもないが頼まれた以上答えねばならない。
「ラブラブキュンキュン…おいしくなーれー」
(棒読みだ…)
やる気が下がるらしく声はノッていないが、ちゃんとハートマークと笑顔は作っている。
「ぐはあああああ!!!」
突然雷蔵が胸を抑え苦しんだ。
「ら、雷蔵!!しっかりしろおおおおお!!!」
「……幸せすぎて昇天しちゃいそう……可愛い…
先輩が介抱してくれたら楽になりそうなんだけどなあ-!」チラッ
しかし、その戦法はあきらには効かずまたもや奥へと引っ込んでしまった。
「ダメかあ…」
「雷蔵、あの人には効かないだろう…、無理だと思うぞ…」