第一章
夢小説設定
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作兵衛は自分だけが家に招待されたと勘違いしていた。
そもそも、留三郎の一件で皆に迷惑をかけたのであきらが家で
お礼かつ用具委員会の親睦会をしようと持ち掛けたのだ。
なので、留三郎は朝早くから連れてこられ親睦会の準備をしていた…という事らしい。
(先輩の家に行けるって舞い上がっちゃってあとの話聞いてなかった
そりゃそうだよなあ、俺だけが招かれるなんてありえない事だった…)
はあ、と作兵衛はため息をつく。
「あきら、クッキー焼けたぞ」
電子レンジから取り出し、大皿に並べていく。
その他にもたくさんのお菓子が用意されていた。
「後は…、皆のお皿も用意しといてくれる?」
おう、と言って留三郎は棚から人数分のお皿を取り出す。
「け、食満先輩、私も手伝います!!」
自分だけぼーっとするわけにはいかないと思って、声をかけた。
それにちょっと気の利いた後輩とアピールしたいというのもあるけど。
「作兵衛、手伝ってくれるのは助かるんだがなあ…」
留三郎は困った、そもそも自分の失態のお礼なのにそれでは意味をなさないような…。
「いえ!俺だけ何もしないのもあれなんで!気になさらないでください!」
作兵衛は手早く皿を置いた。
「あきら先輩、あと何したらいいですか?」
揚げ物の調理をしていたあきらは少し考えてコップの準備を頼んだ。
「作兵衛はいいこだね、よしよし」
空いている手を伸ばし作兵衛の頭を撫でる。
思わず作兵衛は顔を真っ赤にする。
「あきらそろそろ皆着く頃だろ?あんま悠長してる暇ないんじゃねーか?」
留三郎に釘を刺されあきらは手を離した。
「ごめん留三郎、作兵衛コップ頼むね」
作兵衛ははい、と返事をして留三郎の方をチラっと見た。
(一瞬食満先輩から鋭い視線を感じたけど…気のせいか?」
ほどなくして他の用具委員たちも到着した。
「お邪魔しまーす/す…!!!」
どうやら行く途中で合流し一緒に来たらしい。
「じゃあ、皆集まった事だし親睦会始めようか」
あきらは揚げたばかりの唐揚げとポテト等を乗せた皿を机の上に置いた。
「おっ、唐揚げ!!ありがとうございます!」
守一郎は礼を言う。
やはり男子は揚げ物が好きらしい。
「それじゃあ、カンパーイ!!」
留三郎がグラスをかがげ他も同じように言って、親睦会はスタートした。
「しっかしたくさん作っちまったな、これ全部食べ切れるか?」
留三郎は苦笑いをして食べ物を見渡す。
男子が多いとは言え人数分より遥かに多い気がする。
「何言ってんの、しんべえがいるじゃん」
ちらりとしんべえを見るとお菓子を頬張っている。
「そうだったな…」
むしろこの勢いでは追加しなければいけないペースではないだろうか。
「まあ、その懸念は置いといて…、こっちも食べようよ」
まだまだ量はあるし、作るのは少なくなってからすればいいことだ。
「それもそうだな」
作兵衛は横に座っている守一郎と話をしながら横目であきらを見た。
留三郎と楽しそうに話しているあきらを見てどこか心が痛んだものの、やはり幸せそうな先輩が一番だなあと作兵衛は思った。
そもそも、留三郎の一件で皆に迷惑をかけたのであきらが家で
お礼かつ用具委員会の親睦会をしようと持ち掛けたのだ。
なので、留三郎は朝早くから連れてこられ親睦会の準備をしていた…という事らしい。
(先輩の家に行けるって舞い上がっちゃってあとの話聞いてなかった
そりゃそうだよなあ、俺だけが招かれるなんてありえない事だった…)
はあ、と作兵衛はため息をつく。
「あきら、クッキー焼けたぞ」
電子レンジから取り出し、大皿に並べていく。
その他にもたくさんのお菓子が用意されていた。
「後は…、皆のお皿も用意しといてくれる?」
おう、と言って留三郎は棚から人数分のお皿を取り出す。
「け、食満先輩、私も手伝います!!」
自分だけぼーっとするわけにはいかないと思って、声をかけた。
それにちょっと気の利いた後輩とアピールしたいというのもあるけど。
「作兵衛、手伝ってくれるのは助かるんだがなあ…」
留三郎は困った、そもそも自分の失態のお礼なのにそれでは意味をなさないような…。
「いえ!俺だけ何もしないのもあれなんで!気になさらないでください!」
作兵衛は手早く皿を置いた。
「あきら先輩、あと何したらいいですか?」
揚げ物の調理をしていたあきらは少し考えてコップの準備を頼んだ。
「作兵衛はいいこだね、よしよし」
空いている手を伸ばし作兵衛の頭を撫でる。
思わず作兵衛は顔を真っ赤にする。
「あきらそろそろ皆着く頃だろ?あんま悠長してる暇ないんじゃねーか?」
留三郎に釘を刺されあきらは手を離した。
「ごめん留三郎、作兵衛コップ頼むね」
作兵衛ははい、と返事をして留三郎の方をチラっと見た。
(一瞬食満先輩から鋭い視線を感じたけど…気のせいか?」
ほどなくして他の用具委員たちも到着した。
「お邪魔しまーす/す…!!!」
どうやら行く途中で合流し一緒に来たらしい。
「じゃあ、皆集まった事だし親睦会始めようか」
あきらは揚げたばかりの唐揚げとポテト等を乗せた皿を机の上に置いた。
「おっ、唐揚げ!!ありがとうございます!」
守一郎は礼を言う。
やはり男子は揚げ物が好きらしい。
「それじゃあ、カンパーイ!!」
留三郎がグラスをかがげ他も同じように言って、親睦会はスタートした。
「しっかしたくさん作っちまったな、これ全部食べ切れるか?」
留三郎は苦笑いをして食べ物を見渡す。
男子が多いとは言え人数分より遥かに多い気がする。
「何言ってんの、しんべえがいるじゃん」
ちらりとしんべえを見るとお菓子を頬張っている。
「そうだったな…」
むしろこの勢いでは追加しなければいけないペースではないだろうか。
「まあ、その懸念は置いといて…、こっちも食べようよ」
まだまだ量はあるし、作るのは少なくなってからすればいいことだ。
「それもそうだな」
作兵衛は横に座っている守一郎と話をしながら横目であきらを見た。
留三郎と楽しそうに話しているあきらを見てどこか心が痛んだものの、やはり幸せそうな先輩が一番だなあと作兵衛は思った。