第一章
夢小説設定
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朝、留三郎は目覚まし時計の音で目覚めた。
もぞもぞと動きいつもと同じように止めようとしたが、そこに時計はなく空振りする。
いつもここに置いているはずなのに……と思ったがまぁ、寝ぼけているのだろうと手を伸ばして音を止めた。
欠伸をして目を開けるとそこには何故かあきらが横たわって寝ている。
「は??」
そして自分は裸である。
あきらはきちんと服を着ているが。
留三郎はベットの上に散乱した服のような物は気づかなかった。
(なななな何で俺裸なんだよ!!
もしかしてい、い、一線越えちまったとか!?!?)
知らぬ間に卒業してしまったのかーーと苦悶
しているとあきらが動いた。
あきらの寝顔を見て留三郎は息を呑みそして心臓がどくんどくんと大きく鳴る。
思わず手を伸ばしそうになった所であきらは目を覚ました。
しかし、タイミングが悪くあきらの目の前には留三郎の留三郎が映っていた。
(やっべえ!!!全裸なの忘れてた!!
殺される!!!)
あきらの顔はみるみる真っ赤に染まり近くにあった枕を留三郎の顔にぶつけた。
「ぎゃあー!!!!!バカ留三郎!!」
「ぐえっ!」
留三郎は拳が来る事を予想し身構えたが、衝撃が来ずわずかに目を開くとあきらがそっぽを向きながら紙袋を差し出していた。
「早く着替えて下で待ってるから!!説明は後でする」
あきらはそう言うと、真っ赤な顔のまま降りていった。
紙袋を一方的に渡された留三郎は事態を全く理解出来ずあっけにとられていた。
よく見ればそこは自分の部屋ではなくあきらの部屋である。
(しゃあねえ、とりあえず着替えるか)
このまま裸なのは良くないと思い、袋から全部出すと下着や服一式が揃っている。
(まさかこれあきらが買ったのか?)
男物をわざわざ買いに行ったのかと思ったが、一つメモが残されていた。
「食満先輩へ
元に戻った時に困るだろうとあきら先輩から服を買ってきてくれと頼まれたので、とりあえずですが、買っておきました。
もしサイズがあってなかったらすみません。
富松作兵衛より」
「作兵衛だったのか……!!いやー俺はいい後輩も持っているなあーー!!」
あとでお礼を言わなきゃだな、と思いながら留三郎は着替えた。
着替え終わった留三郎は1階に降りると既に制服に着替えたあきらが朝食を作っていて美味しそうな匂いが漂っている。
匂いにつられてか、留三郎からぐううとお腹から音が鳴る。
「時間も時間だし食べようか」
あきらの提案により朝食を食べる事にした。
「で、俺は何であきらの部屋で寝てて何で裸だったんだよ」
留三郎は食べつつ疑問点を聞いた。
「昨日の事とか覚えてないの?」
留三郎は少し考えた後、全くないと答えた。
あきらとしては昨日の夜にうっかり話してしまった事があるのでかえって好都合なのだが。
「じゃあ、これ見て」
あきらがスマホで見せたのは小っちゃくなった留三郎の写真だった。
「……………」
これでだいたい察してくれると安堵したあきらだったが留三郎の反応は違った。
「何俺のちっさい頃の写真なんか保存してんだよ!!こっわ!!!
ショタコンだなんだ俺に言ってたけど人の事言えねえじゃねーか!!」
「違うわ!!!!!昨日のお前だよ!!!!」
留三郎に勘違いされたあきらは噴火寸前である。(したと言ってもいいくらいだが)
あきらに概要を説明された留三郎はようやく事態を把握したらしい。
「いつもの伊作のせいか……
ちなみに伊作はどこにいんだ?」
「海外に行ってて連絡取れない」
現在進行形でLINEのメッセージはまだ未読のままである。
「またか…まあいつもの事なんだけどよ…」
「本当に緊急性なら飛んで帰ってくるだろうし気長に待てば…?」
あきらの言葉に留三郎も納得し、そうだな…と言った。
「で、俺が小学生になってる時の周りの反応は?」
「学校には風邪って説明しといた。
文次郎達と用具委員会にはちゃんと話したけど…
文次郎等はふーんで終わった」
「けっ、相変わらず文次郎は冷てえやつだな!」
留三郎はぷんぷん怒っている。
(別に無関心なの文次郎だけじゃないけどな…)
文次郎のほうがいくらかマシなような気がするけど。(それでもいくらかである)
「昨日の用具委員会は作兵衛達に任せたからちゃんとお礼言ってね」
「いや、ほんと作兵衛はよく出来た後輩だな!うん!」
「ふーん、そうだね」
こちらにもちゃんとお礼を言ってほしいと目線で訴えかけたが留三郎はまるで気づいていない。
「そうだ、お袋はなんか言ってたか?」
「……ああ、おばさんには今日は勉強会なんです、って言っておいたよ
そしたら、あの子もついに受験を意識し始めたって喜んでた」
思わず留三郎の手が止まり凍り付いた。
「なあ、それって…もし意識なんかしてないって言ったらどうなる…?」
「お小遣いとか減額になるんじゃない?」
「ぎゃあーーーー!!!」
そもそもまるでやってこなかった留三郎が悪いのだけど、ここで助けないのもあれだしなあ。
「落着きなって、オープンキャンパスもまだあるし私も手伝うから」
「あきら!!やっぱ持つべきは友達だな!!」
留三郎に肩を持たれたあきらは無表情のまま思った。
(やっぱ、友達かあ)
もぞもぞと動きいつもと同じように止めようとしたが、そこに時計はなく空振りする。
いつもここに置いているはずなのに……と思ったがまぁ、寝ぼけているのだろうと手を伸ばして音を止めた。
欠伸をして目を開けるとそこには何故かあきらが横たわって寝ている。
「は??」
そして自分は裸である。
あきらはきちんと服を着ているが。
留三郎はベットの上に散乱した服のような物は気づかなかった。
(なななな何で俺裸なんだよ!!
もしかしてい、い、一線越えちまったとか!?!?)
知らぬ間に卒業してしまったのかーーと苦悶
しているとあきらが動いた。
あきらの寝顔を見て留三郎は息を呑みそして心臓がどくんどくんと大きく鳴る。
思わず手を伸ばしそうになった所であきらは目を覚ました。
しかし、タイミングが悪くあきらの目の前には留三郎の留三郎が映っていた。
(やっべえ!!!全裸なの忘れてた!!
殺される!!!)
あきらの顔はみるみる真っ赤に染まり近くにあった枕を留三郎の顔にぶつけた。
「ぎゃあー!!!!!バカ留三郎!!」
「ぐえっ!」
留三郎は拳が来る事を予想し身構えたが、衝撃が来ずわずかに目を開くとあきらがそっぽを向きながら紙袋を差し出していた。
「早く着替えて下で待ってるから!!説明は後でする」
あきらはそう言うと、真っ赤な顔のまま降りていった。
紙袋を一方的に渡された留三郎は事態を全く理解出来ずあっけにとられていた。
よく見ればそこは自分の部屋ではなくあきらの部屋である。
(しゃあねえ、とりあえず着替えるか)
このまま裸なのは良くないと思い、袋から全部出すと下着や服一式が揃っている。
(まさかこれあきらが買ったのか?)
男物をわざわざ買いに行ったのかと思ったが、一つメモが残されていた。
「食満先輩へ
元に戻った時に困るだろうとあきら先輩から服を買ってきてくれと頼まれたので、とりあえずですが、買っておきました。
もしサイズがあってなかったらすみません。
富松作兵衛より」
「作兵衛だったのか……!!いやー俺はいい後輩も持っているなあーー!!」
あとでお礼を言わなきゃだな、と思いながら留三郎は着替えた。
着替え終わった留三郎は1階に降りると既に制服に着替えたあきらが朝食を作っていて美味しそうな匂いが漂っている。
匂いにつられてか、留三郎からぐううとお腹から音が鳴る。
「時間も時間だし食べようか」
あきらの提案により朝食を食べる事にした。
「で、俺は何であきらの部屋で寝てて何で裸だったんだよ」
留三郎は食べつつ疑問点を聞いた。
「昨日の事とか覚えてないの?」
留三郎は少し考えた後、全くないと答えた。
あきらとしては昨日の夜にうっかり話してしまった事があるのでかえって好都合なのだが。
「じゃあ、これ見て」
あきらがスマホで見せたのは小っちゃくなった留三郎の写真だった。
「……………」
これでだいたい察してくれると安堵したあきらだったが留三郎の反応は違った。
「何俺のちっさい頃の写真なんか保存してんだよ!!こっわ!!!
ショタコンだなんだ俺に言ってたけど人の事言えねえじゃねーか!!」
「違うわ!!!!!昨日のお前だよ!!!!」
留三郎に勘違いされたあきらは噴火寸前である。(したと言ってもいいくらいだが)
あきらに概要を説明された留三郎はようやく事態を把握したらしい。
「いつもの伊作のせいか……
ちなみに伊作はどこにいんだ?」
「海外に行ってて連絡取れない」
現在進行形でLINEのメッセージはまだ未読のままである。
「またか…まあいつもの事なんだけどよ…」
「本当に緊急性なら飛んで帰ってくるだろうし気長に待てば…?」
あきらの言葉に留三郎も納得し、そうだな…と言った。
「で、俺が小学生になってる時の周りの反応は?」
「学校には風邪って説明しといた。
文次郎達と用具委員会にはちゃんと話したけど…
文次郎等はふーんで終わった」
「けっ、相変わらず文次郎は冷てえやつだな!」
留三郎はぷんぷん怒っている。
(別に無関心なの文次郎だけじゃないけどな…)
文次郎のほうがいくらかマシなような気がするけど。(それでもいくらかである)
「昨日の用具委員会は作兵衛達に任せたからちゃんとお礼言ってね」
「いや、ほんと作兵衛はよく出来た後輩だな!うん!」
「ふーん、そうだね」
こちらにもちゃんとお礼を言ってほしいと目線で訴えかけたが留三郎はまるで気づいていない。
「そうだ、お袋はなんか言ってたか?」
「……ああ、おばさんには今日は勉強会なんです、って言っておいたよ
そしたら、あの子もついに受験を意識し始めたって喜んでた」
思わず留三郎の手が止まり凍り付いた。
「なあ、それって…もし意識なんかしてないって言ったらどうなる…?」
「お小遣いとか減額になるんじゃない?」
「ぎゃあーーーー!!!」
そもそもまるでやってこなかった留三郎が悪いのだけど、ここで助けないのもあれだしなあ。
「落着きなって、オープンキャンパスもまだあるし私も手伝うから」
「あきら!!やっぱ持つべきは友達だな!!」
留三郎に肩を持たれたあきらは無表情のまま思った。
(やっぱ、友達かあ)