海堂短編夢
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目覚ましの音で目が覚めた私は布団から出ようとすると冷えた空気が当たって思わず身震いした。
冬とはいえこんなに寒いものだろうかと疑問に思いつつカーテンを開けると外はなんと一面雪景色だった。
「いってきまーす」
寒さに耐えつつ積もった雪で転ばないように慎重に歩く。
関東では滅多にない積雪、普通に考えるならば学校が休みになってもおかしくないのだが何故か普通に登校らしい。
今日くらい休みでもいいのに……と内心思っていると普段この時間帯に見かけない人物をみかけた。
「おはよう、海堂くん」
「……ああ、おはよう」
「珍しいね、この時間に登校なんて」
と言うと海堂は理由を説明した。
普段海堂はテニス部の朝練がある為こうして登校中に出くわすことはほとんどない。
今日みたく偶然会うのは部活動禁止のテスト期間中くらいだろう。
普段早く登校している彼がいつもより遅い時間に登校している理由は昨夜積もった雪のせいらしい。
雪が積もったことで朝練は中止、雪が解けて路面凍結の可能性があると部活の先輩から連絡がきた為日課のロードワークも取りやめたとか。
それにしても……と私は横を歩く海堂をちらりと見た。
「海堂くんっていつもあまり厚着してないけど寒くない?」
そう聞くと海堂は至って表情を変えないまま寒くねぇと答えた。
「ほんとに?」
「ああ、走ってりゃさほど寒くはねぇ」
そう言う海堂の鼻は少し赤い。
確かに運動していれば体は温まるし彼の言うことも納得出来るけど……
すたすた歩く海堂の前に立つと海堂はなんだ、と眉を潜めた。
海堂からの視線を気にせず私は自分が身に付けていたマフラーを外して海堂の首にかけた。
「おいっ」
「いいから、じっとしてて」
くるくるとマフラーを巻きマフラー海堂が完成した。
海堂は少し不満げだ。
「…………いらねぇ」
「走ってないんでしょ、今日は
なら暖かくしてないと」
「……俺がつけたらお前が寒いだろ」
「大丈夫だよ、手袋してるから
手袋も貸したいところだけどそっちはサイズ合わないからせめてマフラーだけでもって……
ごめん、やっぱり迷惑?」
そう問うと海堂は肩をすくめた。
「……別に迷惑じゃねぇ」
「なら良かった」
「……学校着くまでな」
「うん」
冬とはいえこんなに寒いものだろうかと疑問に思いつつカーテンを開けると外はなんと一面雪景色だった。
「いってきまーす」
寒さに耐えつつ積もった雪で転ばないように慎重に歩く。
関東では滅多にない積雪、普通に考えるならば学校が休みになってもおかしくないのだが何故か普通に登校らしい。
今日くらい休みでもいいのに……と内心思っていると普段この時間帯に見かけない人物をみかけた。
「おはよう、海堂くん」
「……ああ、おはよう」
「珍しいね、この時間に登校なんて」
と言うと海堂は理由を説明した。
普段海堂はテニス部の朝練がある為こうして登校中に出くわすことはほとんどない。
今日みたく偶然会うのは部活動禁止のテスト期間中くらいだろう。
普段早く登校している彼がいつもより遅い時間に登校している理由は昨夜積もった雪のせいらしい。
雪が積もったことで朝練は中止、雪が解けて路面凍結の可能性があると部活の先輩から連絡がきた為日課のロードワークも取りやめたとか。
それにしても……と私は横を歩く海堂をちらりと見た。
「海堂くんっていつもあまり厚着してないけど寒くない?」
そう聞くと海堂は至って表情を変えないまま寒くねぇと答えた。
「ほんとに?」
「ああ、走ってりゃさほど寒くはねぇ」
そう言う海堂の鼻は少し赤い。
確かに運動していれば体は温まるし彼の言うことも納得出来るけど……
すたすた歩く海堂の前に立つと海堂はなんだ、と眉を潜めた。
海堂からの視線を気にせず私は自分が身に付けていたマフラーを外して海堂の首にかけた。
「おいっ」
「いいから、じっとしてて」
くるくるとマフラーを巻きマフラー海堂が完成した。
海堂は少し不満げだ。
「…………いらねぇ」
「走ってないんでしょ、今日は
なら暖かくしてないと」
「……俺がつけたらお前が寒いだろ」
「大丈夫だよ、手袋してるから
手袋も貸したいところだけどそっちはサイズ合わないからせめてマフラーだけでもって……
ごめん、やっぱり迷惑?」
そう問うと海堂は肩をすくめた。
「……別に迷惑じゃねぇ」
「なら良かった」
「……学校着くまでな」
「うん」
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