海堂短編夢
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「どこまで行っちゃったんだろ……」
あきらが飼っている飼い猫が家から逃げ出してしまった。
うっかり窓を開いてしまった事に後悔しつつ探していると。
割りと家から近いとこにいた。
問題は近づいて逃げるかどうかだけど……と思っていると飼い猫がこちらに気づいていないことに気づいた。
よくよく見れば飼い猫は目の前にいる猫じゃらしに夢中なようだ。
逃げられないよう、じりじりと近づき捕獲するとあきらは近くにもう一人いたことに気づいた。
「あれ、海堂……くん?」
あきらのクラスメイトの海堂ははっとこちらを見ると慌てて持っていた猫じゃらしを隠した。
「その猫……五十嵐の猫だったのか」
「あ、うん」
「そ、そうか」
じゃあ、と後ろを向いて歩きだそうとした海堂をあきらはひきとめた。
「海堂くんって猫好きなの?」
「っ!ち、ちげえ!!」
「そう?ならさっきの猫じゃらしは何で持ってるの?」
「こ、これは……」
海堂が持っていた猫じゃらしは道端に生えている物ではなく作り物の猫じゃらしだ。
わざわざ猫をあやす為の道具を持ち歩いているなんて猫好き以外考えられない。
「ねぇ、海堂くん、お礼になんだけど……」
ピンポンとチャイムが鳴る。
「あ、いらっしゃい」
「……おう」
無愛想に言う彼は海堂薫といって同じクラスメイトである。
実は彼とはそんなに仲良くはなかったのだがとある事からたまに家に遊びにやってくるようになった。
というのも飼い猫がたまたま外に逃げ出してしまい探していたところ、海堂が捕獲(正しくは捕獲しようとしていただが)しており。
海堂は猫が好きだとは一言も言わなかったが態度からしてそうだろう。
お礼に、と猫に会いにこないかと彼を誘って半年らこうして海堂はふらりと時々家にやってくる。(もちろん来る時には連絡してくるが)
猫とたわむれる海堂を見て微笑んでいるとふいに横から視線を感じた。
「……何笑ってやがんだ」
「いや本当に猫好きなんだなって」
「別に……んなことねぇ」
「だって最近わりとしょっちゅう来るよね?」
と言うと海堂は目をそらした。
「それは……」
「まぁ海堂くんの性格は分かってるけど
ふふ、言わなくても分かってるって」
「……そ、それだけじゃねぇ
最初は確かに猫が目当てで来てたが今は……」
「海堂くん……」
海堂からの視線を感じたその時猫が突如視界を遮った。
そして何故か海堂を威嚇している。
そう理由は分からないがこの頃海堂を威嚇するようになってしまった、最初の頃はこうじゃなかったのに……
そして海堂はやはり嫌われているのが目に見えてがっくり肩を落としている。
それもそうだろう、好きな相手から嫌われるのは堪えるものだ。
「大丈夫……?海堂くん」
「ショックでもなんでもねぇ……平気だ」
と言っているがどよんと落ち込んでいる。
果たして海堂に再びうちの猫が懐く日はやってくるのだろうか……?
(それにしてもさっき言おうとしてたのはなんだったのかな……?)
あきらが飼っている飼い猫が家から逃げ出してしまった。
うっかり窓を開いてしまった事に後悔しつつ探していると。
割りと家から近いとこにいた。
問題は近づいて逃げるかどうかだけど……と思っていると飼い猫がこちらに気づいていないことに気づいた。
よくよく見れば飼い猫は目の前にいる猫じゃらしに夢中なようだ。
逃げられないよう、じりじりと近づき捕獲するとあきらは近くにもう一人いたことに気づいた。
「あれ、海堂……くん?」
あきらのクラスメイトの海堂ははっとこちらを見ると慌てて持っていた猫じゃらしを隠した。
「その猫……五十嵐の猫だったのか」
「あ、うん」
「そ、そうか」
じゃあ、と後ろを向いて歩きだそうとした海堂をあきらはひきとめた。
「海堂くんって猫好きなの?」
「っ!ち、ちげえ!!」
「そう?ならさっきの猫じゃらしは何で持ってるの?」
「こ、これは……」
海堂が持っていた猫じゃらしは道端に生えている物ではなく作り物の猫じゃらしだ。
わざわざ猫をあやす為の道具を持ち歩いているなんて猫好き以外考えられない。
「ねぇ、海堂くん、お礼になんだけど……」
ピンポンとチャイムが鳴る。
「あ、いらっしゃい」
「……おう」
無愛想に言う彼は海堂薫といって同じクラスメイトである。
実は彼とはそんなに仲良くはなかったのだがとある事からたまに家に遊びにやってくるようになった。
というのも飼い猫がたまたま外に逃げ出してしまい探していたところ、海堂が捕獲(正しくは捕獲しようとしていただが)しており。
海堂は猫が好きだとは一言も言わなかったが態度からしてそうだろう。
お礼に、と猫に会いにこないかと彼を誘って半年らこうして海堂はふらりと時々家にやってくる。(もちろん来る時には連絡してくるが)
猫とたわむれる海堂を見て微笑んでいるとふいに横から視線を感じた。
「……何笑ってやがんだ」
「いや本当に猫好きなんだなって」
「別に……んなことねぇ」
「だって最近わりとしょっちゅう来るよね?」
と言うと海堂は目をそらした。
「それは……」
「まぁ海堂くんの性格は分かってるけど
ふふ、言わなくても分かってるって」
「……そ、それだけじゃねぇ
最初は確かに猫が目当てで来てたが今は……」
「海堂くん……」
海堂からの視線を感じたその時猫が突如視界を遮った。
そして何故か海堂を威嚇している。
そう理由は分からないがこの頃海堂を威嚇するようになってしまった、最初の頃はこうじゃなかったのに……
そして海堂はやはり嫌われているのが目に見えてがっくり肩を落としている。
それもそうだろう、好きな相手から嫌われるのは堪えるものだ。
「大丈夫……?海堂くん」
「ショックでもなんでもねぇ……平気だ」
と言っているがどよんと落ち込んでいる。
果たして海堂に再びうちの猫が懐く日はやってくるのだろうか……?
(それにしてもさっき言おうとしてたのはなんだったのかな……?)