海堂短編夢
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「え、海堂くん休みなんですか?」
「そうだ、風邪を引いたらしい
恐らくトレーニングのしすぎだな……
そこでちょっと様子を見に行ってほしいんだが」
「分かりました、乾先輩」
部員は練習があるし代わりにマネージャーであるあきらが様子を見に行くことになった。
何も持ってかないのもあれなので彼が好きだというヨーグルトや果物を持って海堂宅を訪れた。
海堂の母に挨拶して家に上がらさせてもらい彼の部屋を開けるとなんと海堂は部屋の中でトレーニングを行っていた。
「あと……腹筋100回……!!
あ!?!?なんでてめえがいんだ!?」
「何って見舞いにきたんだけど……
何で風邪引いてるのにトレーニングしてるの?」
学校を出る際乾に言われた要件を思い出す。
『そうそう、海堂だが
休まずにトレーニングをしているかもしれない
もししてたら力ずくでもいいから寝させといてくれ』
「熱上がったらどうするのさ」
「別にそんな熱高くねぇから平気だ」
「あのさあ……」
頑固にも程がある。
そりゃトレーニングしたい気持ちも焦る気持ちも分かるけど……
「とっとと帰れ」
と言うと海堂はまた腹筋を始めてしまった。
でもここで帰るわけには……
何か……何か……ないか……と自分の記憶を探り当てた。
「こないだ……学校帰りにいい猫スポット発見しちゃったんだよね」
「……!!」
「何て言うかもう天国って感じで……
めちゃくちゃ猫たくさんいて触れてさあ
海堂が静かに寝て元気になったらその場所教えようかと思ったのに残念だなーー」
チラリと海堂を見るとさっきまでトレーニングしてた姿はなく既に布団で寝ていた。(しかも額に冷えピタまで貼っている)
あまりの身の早さに笑ってしまうと睨まれたので何とか笑いをこらえる。
これで大人しく寝て貰える……と退散しようとした時。
「おい、さっきの話嘘だったらただじゃおかねぇからな」
「……あ、こ、これ食べといてね
ヨーグルトとか買ってきたから、じゃ!」
バタンと大きくドアをしめ退散していく様子を見て海堂は溜め息をつきつつ大人しく寝ることにした。
慌てて海堂の部屋から退散した私は内心バクバクだった。
何故ならーー
その猫の話は出任せの嘘だからだ。
(どーしよ…………)
次の日、風邪が治った海堂は普通に登校していた。
「おはよう、海堂くん」
風邪治ったみたいで良かった、と言うとああ、と返事が返ってきた。
そのまま教室に向かおうとすると海堂が呼び止めた。
「おい、次のオフ分かってんだろうな」
「何の話?」
「とぼけやがって……
もしかして嘘だからとぼけてんのか?」
「じょ、冗談だって
分かった、絶対連れてくから」
というわけで海堂を猫スポットに連れていく事が決まってしまったのだった。
そしてオフ当日。
待ち合わせ場所に着くと既に海堂は待っていた。
決めた時間よりもちょっと早いのにもう来ていたのか。
ほんとに猫が好きなんだなあと思うとちょっとかわいい。
「で、どこだ、その猫スポットとやらは」
「じゃ着いてきて」
歩くこと十数分、街中にやってきたわけだが……
「おい、野良猫いねぇじゃねぇか」
「別に私野良猫とは一言も言ってないけど?」
「なっ、嘘つきやがったのか!?」
わなわな震える海堂の手をひっぱりあきらはとある店の前に立った。
「猫カフェか」
「そう、こないだ歩いてたら偶然発見してさ
知ってた?」
「いや、知らなかった、最近できたばっかなのか……」
本当に偶然なのだが猫がいる場所がないかあの後歩き回って偶然この店を発見したのだ。
場所を教えたわけだし帰ろうとした時海堂が引き留めた。
「何帰ろうとしてんだ」
「え、場所教えたから帰ろうかと……」
「いいから入るぞ」
今度は海堂に手を引っ張られそのまま猫カフェに入ることになった。
猫カフェということだけあって店内には様々な猫がたくさんいた。
海堂は思わず、おお……と目を輝かせている。
「かわいいね」
「あ、ああ……」
海堂は器用にもチッチッチッと鳴らし猫を誘っている。
その瞳は一心不乱に猫に注がれていた。
(本当に猫、好きなんだなあ)
無事お気に召したようでほっと私は胸を撫で下ろした。
「そうだ、風邪を引いたらしい
恐らくトレーニングのしすぎだな……
そこでちょっと様子を見に行ってほしいんだが」
「分かりました、乾先輩」
部員は練習があるし代わりにマネージャーであるあきらが様子を見に行くことになった。
何も持ってかないのもあれなので彼が好きだというヨーグルトや果物を持って海堂宅を訪れた。
海堂の母に挨拶して家に上がらさせてもらい彼の部屋を開けるとなんと海堂は部屋の中でトレーニングを行っていた。
「あと……腹筋100回……!!
あ!?!?なんでてめえがいんだ!?」
「何って見舞いにきたんだけど……
何で風邪引いてるのにトレーニングしてるの?」
学校を出る際乾に言われた要件を思い出す。
『そうそう、海堂だが
休まずにトレーニングをしているかもしれない
もししてたら力ずくでもいいから寝させといてくれ』
「熱上がったらどうするのさ」
「別にそんな熱高くねぇから平気だ」
「あのさあ……」
頑固にも程がある。
そりゃトレーニングしたい気持ちも焦る気持ちも分かるけど……
「とっとと帰れ」
と言うと海堂はまた腹筋を始めてしまった。
でもここで帰るわけには……
何か……何か……ないか……と自分の記憶を探り当てた。
「こないだ……学校帰りにいい猫スポット発見しちゃったんだよね」
「……!!」
「何て言うかもう天国って感じで……
めちゃくちゃ猫たくさんいて触れてさあ
海堂が静かに寝て元気になったらその場所教えようかと思ったのに残念だなーー」
チラリと海堂を見るとさっきまでトレーニングしてた姿はなく既に布団で寝ていた。(しかも額に冷えピタまで貼っている)
あまりの身の早さに笑ってしまうと睨まれたので何とか笑いをこらえる。
これで大人しく寝て貰える……と退散しようとした時。
「おい、さっきの話嘘だったらただじゃおかねぇからな」
「……あ、こ、これ食べといてね
ヨーグルトとか買ってきたから、じゃ!」
バタンと大きくドアをしめ退散していく様子を見て海堂は溜め息をつきつつ大人しく寝ることにした。
慌てて海堂の部屋から退散した私は内心バクバクだった。
何故ならーー
その猫の話は出任せの嘘だからだ。
(どーしよ…………)
次の日、風邪が治った海堂は普通に登校していた。
「おはよう、海堂くん」
風邪治ったみたいで良かった、と言うとああ、と返事が返ってきた。
そのまま教室に向かおうとすると海堂が呼び止めた。
「おい、次のオフ分かってんだろうな」
「何の話?」
「とぼけやがって……
もしかして嘘だからとぼけてんのか?」
「じょ、冗談だって
分かった、絶対連れてくから」
というわけで海堂を猫スポットに連れていく事が決まってしまったのだった。
そしてオフ当日。
待ち合わせ場所に着くと既に海堂は待っていた。
決めた時間よりもちょっと早いのにもう来ていたのか。
ほんとに猫が好きなんだなあと思うとちょっとかわいい。
「で、どこだ、その猫スポットとやらは」
「じゃ着いてきて」
歩くこと十数分、街中にやってきたわけだが……
「おい、野良猫いねぇじゃねぇか」
「別に私野良猫とは一言も言ってないけど?」
「なっ、嘘つきやがったのか!?」
わなわな震える海堂の手をひっぱりあきらはとある店の前に立った。
「猫カフェか」
「そう、こないだ歩いてたら偶然発見してさ
知ってた?」
「いや、知らなかった、最近できたばっかなのか……」
本当に偶然なのだが猫がいる場所がないかあの後歩き回って偶然この店を発見したのだ。
場所を教えたわけだし帰ろうとした時海堂が引き留めた。
「何帰ろうとしてんだ」
「え、場所教えたから帰ろうかと……」
「いいから入るぞ」
今度は海堂に手を引っ張られそのまま猫カフェに入ることになった。
猫カフェということだけあって店内には様々な猫がたくさんいた。
海堂は思わず、おお……と目を輝かせている。
「かわいいね」
「あ、ああ……」
海堂は器用にもチッチッチッと鳴らし猫を誘っている。
その瞳は一心不乱に猫に注がれていた。
(本当に猫、好きなんだなあ)
無事お気に召したようでほっと私は胸を撫で下ろした。