海堂短編夢
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今日は校外学習。
朝からバスに乗って今から帰るとこだ。
1日中施設を歩き回ってくたくたになったあきらはバスの指定された席に座り力を座席に預けた。
隣を見るとまだ来ていないようだ。
正直にいってまた行きと同じ空気を味わうかと思うと他の人と席を変えてほしいが……
そうはいかずあきらは溜め息をついた。
ちょうどその席に座る人物の声が聞こえてきた。
その人の名前は海堂薫。
同じクラスメイトで今回の回る班には一緒にならなかったけど普段から怖いイメージしかないので行きのバス内では正直生きた心地がしなかった。
何か怒らせたりしないだろうか、内心ヒヤヒヤだったのだ。(特にそういうことはなかったけど)
バスの前で海堂は誰かと言い争っている怒鳴り声が聞こえてくる。
今回の校外学習でもあったらしいが別クラスの同級生とは仲が悪く度々喧嘩になるようで現在真っ只中だ。
流石に先生に咎められたのか海堂がバスに入ってきた。
フシュウ、と吐いてズカズカ歩いてくる。
と海堂は私の前までやってきた。
「……通してくれ」
「えっ、あっ、ごめんなさい」
窓際の席な為あきらの荷物が邪魔だったようだ。
慌てて荷物をどけると海堂が前を通ってドカリと席に座った。
バスに揺られて数十分が経った。
疲れで寝たいが隣にいる人が人なので緊張してとても眠れる状態ではない。
そういえばふと、隣が静かだなと思い横目で隣を見ると海堂はすうすう寝息を立てて寝ていた。
あきらはその横顔にドキッとしてしまった。
普段の行動や噂には程遠いあどけない寝顔にドキドキしてしまう。
よほど疲れているのかカクンカクンと頭が揺れている。
すると居場所を求めた海堂の頭は重力に従いあきらの肩にポスンと倒れてきたではないか。
「ーーーーっ!?!?」
当の本人は安定した為か腕を組んだまま更に夢の中へと落ちていった。
が、寄りかかられた私は心臓が爆発するじゃないかと思うくらいテンパっていた。
これはこのままそっとしておいた方がいいのか、それとも起こした方がいいのか。
いや、ここで起こしたら逆に怒られるのではないか?と思考は堂々巡りとなって結局学校に着くまで全く身動きができなかった。
それからまたしばらくしてバスは学校に着いた。
バスが停止したせいか海堂はパチリと目を覚ました。
そしてあきらに寄りかかって寝ていたことを悟った海堂は勢いよく身をそらした。
みるみる海堂の顔は真っ赤になっていく。
何と声をかけたらいいのか分からずとりあえず、おはよう、と言うと海堂は……おぅ、と返事した。
「あの、ごめん……」
「いや、寄りかかったこっちが悪ぃ
すまねぇ……」
お互い真っ赤に染まったまま微動だにしていると先生から降りてこいと怒られたので急いでバスを降りた。
「海堂おせーぞ!!
ん?おい、どうしたんだよ、その真っ赤な顔は!!」
ニヤニヤと何かあったのかと桃城にからかわられ海堂はまたもやフシュウ、と憤る。
「てめえには関係ねえ!!!」
またもや怒っている海堂だが、彼の新たな一面を知れてよかったと思った1日だった。
朝からバスに乗って今から帰るとこだ。
1日中施設を歩き回ってくたくたになったあきらはバスの指定された席に座り力を座席に預けた。
隣を見るとまだ来ていないようだ。
正直にいってまた行きと同じ空気を味わうかと思うと他の人と席を変えてほしいが……
そうはいかずあきらは溜め息をついた。
ちょうどその席に座る人物の声が聞こえてきた。
その人の名前は海堂薫。
同じクラスメイトで今回の回る班には一緒にならなかったけど普段から怖いイメージしかないので行きのバス内では正直生きた心地がしなかった。
何か怒らせたりしないだろうか、内心ヒヤヒヤだったのだ。(特にそういうことはなかったけど)
バスの前で海堂は誰かと言い争っている怒鳴り声が聞こえてくる。
今回の校外学習でもあったらしいが別クラスの同級生とは仲が悪く度々喧嘩になるようで現在真っ只中だ。
流石に先生に咎められたのか海堂がバスに入ってきた。
フシュウ、と吐いてズカズカ歩いてくる。
と海堂は私の前までやってきた。
「……通してくれ」
「えっ、あっ、ごめんなさい」
窓際の席な為あきらの荷物が邪魔だったようだ。
慌てて荷物をどけると海堂が前を通ってドカリと席に座った。
バスに揺られて数十分が経った。
疲れで寝たいが隣にいる人が人なので緊張してとても眠れる状態ではない。
そういえばふと、隣が静かだなと思い横目で隣を見ると海堂はすうすう寝息を立てて寝ていた。
あきらはその横顔にドキッとしてしまった。
普段の行動や噂には程遠いあどけない寝顔にドキドキしてしまう。
よほど疲れているのかカクンカクンと頭が揺れている。
すると居場所を求めた海堂の頭は重力に従いあきらの肩にポスンと倒れてきたではないか。
「ーーーーっ!?!?」
当の本人は安定した為か腕を組んだまま更に夢の中へと落ちていった。
が、寄りかかられた私は心臓が爆発するじゃないかと思うくらいテンパっていた。
これはこのままそっとしておいた方がいいのか、それとも起こした方がいいのか。
いや、ここで起こしたら逆に怒られるのではないか?と思考は堂々巡りとなって結局学校に着くまで全く身動きができなかった。
それからまたしばらくしてバスは学校に着いた。
バスが停止したせいか海堂はパチリと目を覚ました。
そしてあきらに寄りかかって寝ていたことを悟った海堂は勢いよく身をそらした。
みるみる海堂の顔は真っ赤になっていく。
何と声をかけたらいいのか分からずとりあえず、おはよう、と言うと海堂は……おぅ、と返事した。
「あの、ごめん……」
「いや、寄りかかったこっちが悪ぃ
すまねぇ……」
お互い真っ赤に染まったまま微動だにしていると先生から降りてこいと怒られたので急いでバスを降りた。
「海堂おせーぞ!!
ん?おい、どうしたんだよ、その真っ赤な顔は!!」
ニヤニヤと何かあったのかと桃城にからかわられ海堂はまたもやフシュウ、と憤る。
「てめえには関係ねえ!!!」
またもや怒っている海堂だが、彼の新たな一面を知れてよかったと思った1日だった。