海堂短編夢
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「え、海堂くんって今日誕生日なの?
どうしよ、何もプレゼントないや……」
「なんかそうらしいね、風の噂だけど
でもあの人怖くない?いっつもこわーい顔してるし」
「それはそうなんだけど……」
友人にそういえばあんた知り合いだっけ?と聞かれ私は首を横に振った。
「知り合いっていうか……
図書委員の当番の時に顔合わせるくらいかな
ちょこっと話したことはあるけど」
「何?一目惚れ系?告白するの?」
「そ、そういうわけじゃ……」
慌てて否定するもそういう気持ちがないわけではないが……告白というより純粋に誕生日を祝いたいのだ。
ということは一端置いといてプレゼントをどうするか。
今から買いに行くといっても下校時間までに用意は難しいだろう。
「思い付いた」
「え?何?」
「やっぱ男子は胃袋じゃない?」
友人は家庭科室を指差した。
あれから小一時間。
友人の協力のお陰で何とかプレゼントを用意出来た私はそっと木の陰からコートの中を覗いた。
コート内では大会に向けてレギュラー勢が練習していてその中に海堂はいた。
……が、こう練習している中声をかけようにも中々勇気が出ずにいると後ろから声がかかった。
「ねぇ、何してるの?」
「いや、ちょっと海堂くんに用があって……」
後ろを振り向くと青いジャージを纏い帽子を被った私と同じくらいの少年が立っていた。
「用?」
「よ、用っていうか、海堂くん誕生日だから、その」
「へーーあの人今日誕生日なんだ」
少年はそのままスタスタとコート内に入って行ってしまった。
あれ、ってことはあの子レギュラー?と驚いていると少年は練習している海堂に声をかけた。
「ねー海堂先輩」
「あ?何だ越前」
リョーマはラケットを肩に当てて後ろの方面をくいっと指した。
「あの人海堂先輩に用があるってさ」
リョーマの発言に周りがざわめいた。
海堂は周りを若干気にしつつコートを出た。
「…………何か用か」
「あ、あの、その……」
本題に入ろうとした時レギュラー勢が告白か何か勘違いしたのかその様子をじろじろ見るので海堂は怒ってしまった。
「こっち見るんじゃねぇ!!!」
フシューと怒る海堂に目にして周りのガヤ達は練習に戻ったのを見て海堂はすまない、と謝った。
やっぱりいい人だ。
外見が怖いのと態度が威圧的なのは置いといて根はいい人なのだ。
「た、誕生日おめでとう
今日誕生日って聞いて、こ、これプレゼントです」
「ど、どうも……」
と私が差し出したプレゼントはパウンドケーキだ。
またまた友人から聞いた情報だが彼はヨーグルトが好きらしい。
そこでヨーグルトを使用したケーキを作ったということだ。
「あ、他に用件ってあったり……?」
「え?いや、プレゼント渡したかっただけで特には」
「あ、いや、なんでもねぇ
……とにかくこれありがとうっス」
「じゃ、じゃあ練習頑張ってね」
顔も見るのが恥ずかしく相手の顔もまともに見れないまま私はその場を去った。
その一日後図書委員の仕事をしていると海堂が本を返却しにやってきた。
あまり直接的には結び付かないが貸し出し履歴をみると彼は明治時代の文学が好きなようで以前から度々本を借りに来ていた。
「本の返却ですね」
「ハイ」
とこんな感じで彼とはこんな会話しかしたことがない。
まぁこれからも変わらないんだろうなあと思ったいた矢先。
海堂が自ら話しかけてきた。
「き、昨日のケーキ旨かった……」
そういうと海堂はそそくさと図書室を出ていってしまった。
この会話は私と彼との二人だけの秘密だ。
どうしよ、何もプレゼントないや……」
「なんかそうらしいね、風の噂だけど
でもあの人怖くない?いっつもこわーい顔してるし」
「それはそうなんだけど……」
友人にそういえばあんた知り合いだっけ?と聞かれ私は首を横に振った。
「知り合いっていうか……
図書委員の当番の時に顔合わせるくらいかな
ちょこっと話したことはあるけど」
「何?一目惚れ系?告白するの?」
「そ、そういうわけじゃ……」
慌てて否定するもそういう気持ちがないわけではないが……告白というより純粋に誕生日を祝いたいのだ。
ということは一端置いといてプレゼントをどうするか。
今から買いに行くといっても下校時間までに用意は難しいだろう。
「思い付いた」
「え?何?」
「やっぱ男子は胃袋じゃない?」
友人は家庭科室を指差した。
あれから小一時間。
友人の協力のお陰で何とかプレゼントを用意出来た私はそっと木の陰からコートの中を覗いた。
コート内では大会に向けてレギュラー勢が練習していてその中に海堂はいた。
……が、こう練習している中声をかけようにも中々勇気が出ずにいると後ろから声がかかった。
「ねぇ、何してるの?」
「いや、ちょっと海堂くんに用があって……」
後ろを振り向くと青いジャージを纏い帽子を被った私と同じくらいの少年が立っていた。
「用?」
「よ、用っていうか、海堂くん誕生日だから、その」
「へーーあの人今日誕生日なんだ」
少年はそのままスタスタとコート内に入って行ってしまった。
あれ、ってことはあの子レギュラー?と驚いていると少年は練習している海堂に声をかけた。
「ねー海堂先輩」
「あ?何だ越前」
リョーマはラケットを肩に当てて後ろの方面をくいっと指した。
「あの人海堂先輩に用があるってさ」
リョーマの発言に周りがざわめいた。
海堂は周りを若干気にしつつコートを出た。
「…………何か用か」
「あ、あの、その……」
本題に入ろうとした時レギュラー勢が告白か何か勘違いしたのかその様子をじろじろ見るので海堂は怒ってしまった。
「こっち見るんじゃねぇ!!!」
フシューと怒る海堂に目にして周りのガヤ達は練習に戻ったのを見て海堂はすまない、と謝った。
やっぱりいい人だ。
外見が怖いのと態度が威圧的なのは置いといて根はいい人なのだ。
「た、誕生日おめでとう
今日誕生日って聞いて、こ、これプレゼントです」
「ど、どうも……」
と私が差し出したプレゼントはパウンドケーキだ。
またまた友人から聞いた情報だが彼はヨーグルトが好きらしい。
そこでヨーグルトを使用したケーキを作ったということだ。
「あ、他に用件ってあったり……?」
「え?いや、プレゼント渡したかっただけで特には」
「あ、いや、なんでもねぇ
……とにかくこれありがとうっス」
「じゃ、じゃあ練習頑張ってね」
顔も見るのが恥ずかしく相手の顔もまともに見れないまま私はその場を去った。
その一日後図書委員の仕事をしていると海堂が本を返却しにやってきた。
あまり直接的には結び付かないが貸し出し履歴をみると彼は明治時代の文学が好きなようで以前から度々本を借りに来ていた。
「本の返却ですね」
「ハイ」
とこんな感じで彼とはこんな会話しかしたことがない。
まぁこれからも変わらないんだろうなあと思ったいた矢先。
海堂が自ら話しかけてきた。
「き、昨日のケーキ旨かった……」
そういうと海堂はそそくさと図書室を出ていってしまった。
この会話は私と彼との二人だけの秘密だ。
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