第一章
夢小説設定
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「とりあえずうちで面倒みるとして……
まず体洗わないとね」
「あ~~確かに土だからけですね」
保健室からがむしゃらに移動した為か留三郎(猫)の体は土まみれだった。
「じゃあ、私この子洗ってくるから
作兵衛よろしくね」
「はい!!了解致しました!!!」
あきらは留三郎(猫)を抱え、お風呂場に向かった。
俺はこれからあきらに洗われるらしいと理解したところで留三郎はある点に気づいた。
風呂すなわち、ラッキースケベチャンスである。
もしかしてあきらの裸を見れるチャンスなのでは……!?と思うのと同時に正体がバレた時の反応が怖い。
欲求を優先するべきかそれとも命の方を取るか……
そうこう悩んでいるうちに風呂場へと着いてしまった。
「あ、そうだ、このままじゃ服濡れちゃうか……
ちょっと待っててね」
(ま、待て!!!こ、心の準備が!!!)
と叫ぶがただの鳴き声にしかならない。
「よし、じゃあじっとしててね
すぐ済むから」
「………………(だよな)」
分かってた、と留三郎(猫)は内心悔し涙を流す。
留三郎は服を捲り上げたあきらに体を洗われていた。
流石に動物を洗うのに全裸になる必要はない。
あきらは素直に洗われる猫に首を傾げる。
普通猫は水を嫌う、多少なりとも暴れると思ったが、猫はじっと耐えていた。
(まぁ、水しぶきがこっちにかからないならいいか)
一方、留三郎(猫)は羞恥心に悶えながら時間が過ぎるのを必死に耐えていた。
猫の体とはいえ、同級生の女子、それがなおさら好きな相手ならばどれだけ恥ずかしいことか。
早いこと元の体に戻りたいがこの事だけは他の六年に知られたくない。
あいつらのことだ、知られたら一生ネタにされるに決まっている。(特に文次郎と仙蔵)
やっとのこと苦行が終わり、留三郎(猫)は解放された。
何年分か寿命が縮まった気がした。
その後、用具委員会の活動を終えた後、あきら含む用具委員達は忍術学園の近辺で通りかかる人に猫の飼い主について聞き回ったが結果はダ 駄目だった。
それもそうだろう、この猫は留三郎が変貌したもので、元々存在する猫ではないのだから。
ほぼ半日、あちこちを聞き回っていたあきらはへとへとになりながら自分の部屋に帰還した。
寝る支度を済ませ、さっさと寝ることにしたあきらは自分の布団に猫を招くと猫はしぶしぶ布団の中に入ってきた。
猫を抱き抱え、あきらはぽつりと独り言をもらす。
「留三郎、どこいったんだろ……」
先生方に聞いても行方を知らないらしい。
外出届けもないし、任務でもない。
もしや、このまま永遠に戻ってこないのでは、と不安に思っていると猫がすりすり体をすりつけてきた。
にゃあ、と鳴く猫を見て、元気つけているのかな、と何となく思った。
事態が解決したわけではないけれど、不思議と猫を抱き抱えていると少しだけ不安が和らいだ気がして、あきらは眠りについた。
まず体洗わないとね」
「あ~~確かに土だからけですね」
保健室からがむしゃらに移動した為か留三郎(猫)の体は土まみれだった。
「じゃあ、私この子洗ってくるから
作兵衛よろしくね」
「はい!!了解致しました!!!」
あきらは留三郎(猫)を抱え、お風呂場に向かった。
俺はこれからあきらに洗われるらしいと理解したところで留三郎はある点に気づいた。
風呂すなわち、ラッキースケベチャンスである。
もしかしてあきらの裸を見れるチャンスなのでは……!?と思うのと同時に正体がバレた時の反応が怖い。
欲求を優先するべきかそれとも命の方を取るか……
そうこう悩んでいるうちに風呂場へと着いてしまった。
「あ、そうだ、このままじゃ服濡れちゃうか……
ちょっと待っててね」
(ま、待て!!!こ、心の準備が!!!)
と叫ぶがただの鳴き声にしかならない。
「よし、じゃあじっとしててね
すぐ済むから」
「………………(だよな)」
分かってた、と留三郎(猫)は内心悔し涙を流す。
留三郎は服を捲り上げたあきらに体を洗われていた。
流石に動物を洗うのに全裸になる必要はない。
あきらは素直に洗われる猫に首を傾げる。
普通猫は水を嫌う、多少なりとも暴れると思ったが、猫はじっと耐えていた。
(まぁ、水しぶきがこっちにかからないならいいか)
一方、留三郎(猫)は羞恥心に悶えながら時間が過ぎるのを必死に耐えていた。
猫の体とはいえ、同級生の女子、それがなおさら好きな相手ならばどれだけ恥ずかしいことか。
早いこと元の体に戻りたいがこの事だけは他の六年に知られたくない。
あいつらのことだ、知られたら一生ネタにされるに決まっている。(特に文次郎と仙蔵)
やっとのこと苦行が終わり、留三郎(猫)は解放された。
何年分か寿命が縮まった気がした。
その後、用具委員会の活動を終えた後、あきら含む用具委員達は忍術学園の近辺で通りかかる人に猫の飼い主について聞き回ったが結果はダ 駄目だった。
それもそうだろう、この猫は留三郎が変貌したもので、元々存在する猫ではないのだから。
ほぼ半日、あちこちを聞き回っていたあきらはへとへとになりながら自分の部屋に帰還した。
寝る支度を済ませ、さっさと寝ることにしたあきらは自分の布団に猫を招くと猫はしぶしぶ布団の中に入ってきた。
猫を抱き抱え、あきらはぽつりと独り言をもらす。
「留三郎、どこいったんだろ……」
先生方に聞いても行方を知らないらしい。
外出届けもないし、任務でもない。
もしや、このまま永遠に戻ってこないのでは、と不安に思っていると猫がすりすり体をすりつけてきた。
にゃあ、と鳴く猫を見て、元気つけているのかな、と何となく思った。
事態が解決したわけではないけれど、不思議と猫を抱き抱えていると少しだけ不安が和らいだ気がして、あきらは眠りについた。
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