第一章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
忍術学園のとある一角にある保健室には怪我をした忍たま達が手当てを受けにやってくることがしばしある。
今日も怪我をした生徒が手当てを受けにやってきたのだが。(忍たまというかくのたまだが)
そのくのたまは手当てを受けながらその処置をする善法寺伊作に愚痴を吐いていた。
くのたまの名前は五十嵐あきらという。
伊作はその愚痴にいつも通りはいはい、と聞き流し包帯を巻いた。
「伊作聞いてる?」
「聞いてる聞いてる」
ほんとに?とじとりとあきらは睨んだが話を続けた。
もうかれこれ二年くらいはこのやり取りをみたなーーと思う。
話の内容は決まって用具委員長食満先輩に関する話だ。
毎度女扱いをされない(とあきらは思っている)といつもこつやってぼやいている。
じゃあ意識されるようにしたらいいのではと思うのだがそれが逆効果になるのを畏れて結局現状維持となっているのだとか。
「はい、手当て終わり」
「ありがと伊作」
そうしてあきらが出ていった数分後話の中心になっている食満先輩がやってきた。
また会計委員会の潮江先輩と揉めて怪我をしたらしい。
またか、と善法寺先輩が手当てしていると食満先輩はこんな話をしだした。
「い、伊作ちょっと話を聞いてもらいたいんだが……」
「何?」
「じ、実は俺あきらの事す、好きなんだ」
「…………えー!?!?」
あまりにびっくりしたせいか善法寺先輩はきつく包帯を巻いてしまった。
「いでででて!!おい!伊作!」
「ごめんごめん、びっくりしちゃって……
てかほんと?そんな素振り見せなかったけど」
「あ、ああ、本当だよ
経緯とか説明すんの恥ずかしいからそれは言えねぇけど」
「そっか、で?」
「その、あいつに振り向いてもらう為にはどうすりゃいいのかなって……
あいつ俺の事ただの同級生ぐらいしか思ってないみたいだし……」
振り向いて貰うって…………
五十嵐先輩はそもそも食満先輩の事が好きなのに……
いや五十嵐先輩も好意には全く気づいてなかったか。
善法寺先輩はポカンと口を開けている。
それもそうだ。全くもって的外れのことを言っているのだから。
しかし善法寺先輩は自分が予想したこととは間反対のアドバイスをした。
「今までと同じでいいんじゃない?」
「い、今までと同じって……」
「急に態度変わったらそれはそれでギクシャクすると思うよ?」
「それもそうだな……
すまん、相談乗ってもらって」
「このくらいいいよ」
ありがとうな、と食満先輩が保健室から出ていったのを見計らい善法寺先輩に話しかけた。
「あの善法寺委員長」
「わ!!!びっくりした
数馬いつからいたの?」
「ずっっっと前から居ましたが……」
どうもこんにちは、影が薄い三反田数馬です。
「どうして両思いだって言わないんですか?
言ったら解決しますし五十嵐先輩が愚痴りにくる事も無くなるじゃないですか」
「うんそうだね」
良いことづくめだと言ってから善法寺先輩はぼそりと呟いた。
「でもそうなったら留三郎だけが恋人いることになるんだよなあ、一人だけ」
「あ!!いや、さっきのは冗談
ほらお互いが自ら気づかないと意味がないっていうか
別に一人だけ幸せになるのはズルイ……とは全く思ってないからね!」
「そういうことにしておきます」
「こら、数馬!そういうことってなんだ!
本音じゃないから!」
今日も怪我をした生徒が手当てを受けにやってきたのだが。(忍たまというかくのたまだが)
そのくのたまは手当てを受けながらその処置をする善法寺伊作に愚痴を吐いていた。
くのたまの名前は五十嵐あきらという。
伊作はその愚痴にいつも通りはいはい、と聞き流し包帯を巻いた。
「伊作聞いてる?」
「聞いてる聞いてる」
ほんとに?とじとりとあきらは睨んだが話を続けた。
もうかれこれ二年くらいはこのやり取りをみたなーーと思う。
話の内容は決まって用具委員長食満先輩に関する話だ。
毎度女扱いをされない(とあきらは思っている)といつもこつやってぼやいている。
じゃあ意識されるようにしたらいいのではと思うのだがそれが逆効果になるのを畏れて結局現状維持となっているのだとか。
「はい、手当て終わり」
「ありがと伊作」
そうしてあきらが出ていった数分後話の中心になっている食満先輩がやってきた。
また会計委員会の潮江先輩と揉めて怪我をしたらしい。
またか、と善法寺先輩が手当てしていると食満先輩はこんな話をしだした。
「い、伊作ちょっと話を聞いてもらいたいんだが……」
「何?」
「じ、実は俺あきらの事す、好きなんだ」
「…………えー!?!?」
あまりにびっくりしたせいか善法寺先輩はきつく包帯を巻いてしまった。
「いでででて!!おい!伊作!」
「ごめんごめん、びっくりしちゃって……
てかほんと?そんな素振り見せなかったけど」
「あ、ああ、本当だよ
経緯とか説明すんの恥ずかしいからそれは言えねぇけど」
「そっか、で?」
「その、あいつに振り向いてもらう為にはどうすりゃいいのかなって……
あいつ俺の事ただの同級生ぐらいしか思ってないみたいだし……」
振り向いて貰うって…………
五十嵐先輩はそもそも食満先輩の事が好きなのに……
いや五十嵐先輩も好意には全く気づいてなかったか。
善法寺先輩はポカンと口を開けている。
それもそうだ。全くもって的外れのことを言っているのだから。
しかし善法寺先輩は自分が予想したこととは間反対のアドバイスをした。
「今までと同じでいいんじゃない?」
「い、今までと同じって……」
「急に態度変わったらそれはそれでギクシャクすると思うよ?」
「それもそうだな……
すまん、相談乗ってもらって」
「このくらいいいよ」
ありがとうな、と食満先輩が保健室から出ていったのを見計らい善法寺先輩に話しかけた。
「あの善法寺委員長」
「わ!!!びっくりした
数馬いつからいたの?」
「ずっっっと前から居ましたが……」
どうもこんにちは、影が薄い三反田数馬です。
「どうして両思いだって言わないんですか?
言ったら解決しますし五十嵐先輩が愚痴りにくる事も無くなるじゃないですか」
「うんそうだね」
良いことづくめだと言ってから善法寺先輩はぼそりと呟いた。
「でもそうなったら留三郎だけが恋人いることになるんだよなあ、一人だけ」
「あ!!いや、さっきのは冗談
ほらお互いが自ら気づかないと意味がないっていうか
別に一人だけ幸せになるのはズルイ……とは全く思ってないからね!」
「そういうことにしておきます」
「こら、数馬!そういうことってなんだ!
本音じゃないから!」