第一章
夢小説設定
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「ど、どういう事だ、しんべえ」
留三郎は食べていた自分の弁当を見た。
いつもの食堂のおばちゃんが作ったはずなのだが……
「ほんのちょっとだけなんですがおばちゃんの味とは少し違うんです
間違いありません!」
それは食い意地の張ったしんべえだからこそ分かる違いだ。
ここまで言いきるんだから本当なんだろうが……
となるとこの弁当を作ったのは誰かということになる。
「おい、あきら、ちゃんと食堂のおばちゃんから貰ったんだよな……?」
隣に座っているあきらを横見るとあきらは何故か不安そうな表情をしていた。
「あきら??」
「…………ごめん!!!」
がばっと頭を下げ謝るあきらに留三郎は戸惑った。
「な、何があったんだよ」
「これ作ったの……私なの」
「えええーー!!!」
驚きの事実に用具委員が驚く。
「こ、これあきら先輩が作られたんですか?」
こくりとあきらは頷いた。
「おっどろいたなあ
まさかあきらが作ってたとは……」
もしやどこぞの敵の仕業かと思っていた留三郎は胸を撫で下ろした。
「はあ……びっくりした……
何で最初から自分が作ったって言わねぇんだよ
何かしらの要件で食堂のおばちゃんが作れないとしたとしてもよ……」
「それなんだけど……
留三郎一年の時の親睦会の事覚えてる?」
留三郎は記憶を探り当てた。
あの時は……
「ああ、覚えてる
確かおばちゃんが珍しく失敗して焦がしてたって……まさか」
「一年の時からずっとだよ」
「はは、道理で煮物が焦げてたわけだ」
まさか親睦会で食べていた弁当があきらが作っていたとは……と留三郎はひっくり返されたような気持ちだ。
あきらによると食堂のおばちゃんに弁当が作りたいとお願いし教わったものの何品か焦がしてしまい食堂のおばちゃんに作ってもらった、
とつい誤魔化してしまったそうな。
あれから段々と上達したものの……
自分が作ってるとは中々言いにくくなってしまった。
「これからはちゃんと食堂のおばちゃんに弁当頼むから……」
「何言ってんだよ」
「え?」
留三郎は他の用具委員の皆に目線を送り頷いた。
「これからもあきらの弁当でいいぞ、な!」
「はい!あきら先輩のお弁当がいいです!」
「僕も!」
「はーい!僕も先輩のお弁当がいいなあ」
「あの……僕も……」
「皆……」
てっきり怒られるかと思っていたあきらは涙をふいた。
「うん、私のでよければ」
「よーし!気を取り直して弁当食うか!」
留三郎は食べていた自分の弁当を見た。
いつもの食堂のおばちゃんが作ったはずなのだが……
「ほんのちょっとだけなんですがおばちゃんの味とは少し違うんです
間違いありません!」
それは食い意地の張ったしんべえだからこそ分かる違いだ。
ここまで言いきるんだから本当なんだろうが……
となるとこの弁当を作ったのは誰かということになる。
「おい、あきら、ちゃんと食堂のおばちゃんから貰ったんだよな……?」
隣に座っているあきらを横見るとあきらは何故か不安そうな表情をしていた。
「あきら??」
「…………ごめん!!!」
がばっと頭を下げ謝るあきらに留三郎は戸惑った。
「な、何があったんだよ」
「これ作ったの……私なの」
「えええーー!!!」
驚きの事実に用具委員が驚く。
「こ、これあきら先輩が作られたんですか?」
こくりとあきらは頷いた。
「おっどろいたなあ
まさかあきらが作ってたとは……」
もしやどこぞの敵の仕業かと思っていた留三郎は胸を撫で下ろした。
「はあ……びっくりした……
何で最初から自分が作ったって言わねぇんだよ
何かしらの要件で食堂のおばちゃんが作れないとしたとしてもよ……」
「それなんだけど……
留三郎一年の時の親睦会の事覚えてる?」
留三郎は記憶を探り当てた。
あの時は……
「ああ、覚えてる
確かおばちゃんが珍しく失敗して焦がしてたって……まさか」
「一年の時からずっとだよ」
「はは、道理で煮物が焦げてたわけだ」
まさか親睦会で食べていた弁当があきらが作っていたとは……と留三郎はひっくり返されたような気持ちだ。
あきらによると食堂のおばちゃんに弁当が作りたいとお願いし教わったものの何品か焦がしてしまい食堂のおばちゃんに作ってもらった、
とつい誤魔化してしまったそうな。
あれから段々と上達したものの……
自分が作ってるとは中々言いにくくなってしまった。
「これからはちゃんと食堂のおばちゃんに弁当頼むから……」
「何言ってんだよ」
「え?」
留三郎は他の用具委員の皆に目線を送り頷いた。
「これからもあきらの弁当でいいぞ、な!」
「はい!あきら先輩のお弁当がいいです!」
「僕も!」
「はーい!僕も先輩のお弁当がいいなあ」
「あの……僕も……」
「皆……」
てっきり怒られるかと思っていたあきらは涙をふいた。
「うん、私のでよければ」
「よーし!気を取り直して弁当食うか!」