「おい！！！伊作！！！！」


どたどたと複数人の足音が聞こえは組の部屋に突入する。

「ま、まさか…………」

留三郎は入ってきた人物を見て嫌な予感がした。

それはどうみても同じく六年の同級生を面影を残した女子だったからだ。

「留三郎……伊作もか……」

仙蔵は溜め息をついて困り果てた。

「どうしてくれんだよ
朝起きたらこんな体になっちまって……」

文次郎が早く直せと言うが伊作は出来ないという。

「すまない……これは僕も予想してなくて……
何が何だがさっぱり……」

「伊作ではないのか」

仙蔵は以外そうに言い周りも頷く。

実際これまで伊作は実験台だのなんだの色々騒動を引き起こしてきた前例がある。

「じゃあ、どうすればいいんだよ！！」

「落ち着け、文次郎
とりあえず、服を着よう」

寝巻きのままはどうかと思うぞと仙蔵は言うが……

「制服……寸法合わないのでは……」

「………………あっ、」

女子の体になり身長が下がって寸法が合わない事に気付いた。

どうすると考えた仙蔵は留三郎に引っ付いている者にやっと気付いた。

「いや、お前、誰だ！？」

「あきらだよ、男になったショックでずっとこうなんだが……」

言われてみれば何となく面影を残しているような気がする。

「あきらそろそろ離れてくれよ……」

あきらの事は好きだが男の姿で引っ付かれても嬉しくないとだと思った。

「……うん」

あきらのも寝巻きのままだが制服は寸法が合わないと言った。

んーと留三郎は考えてある一策を思い付いた。

「俺とあきらのと交換すればいいんじゃね？」

「あーなるほどね」

男になったあきらは元の留三郎と若干近い体格だ。

お互いの服を交換しあったが……

「くのたまの制服を着る事になるとはなあ……」

(留三郎の服……)

何だが二人とも気恥ずかしくなってしまった。