第一章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「さて……二人とも何で保健室に呼ばれたか分かってるよね??」
満面にっこり笑顔の伊作だが、いかにも怒ってますよと、オーラがする。
状況的に正座をしなければいけないが、
留三郎は全身怪我、あきらは左足を怪我しているためそれは免除された。
「……怪我の事だろ、分かってる」
「私も」
「よろしい!じゃあ本題に入るね」
ああ、また小言が……。
「まず、留三郎
怪我してるのに無理に動いて悪化させた事
そして、あきらちゃん
留三郎を運ぶ為に怪我してる左足を動いて悪化……
はい、どこがいけなかったでしょう?」
問題!と言って私達二人に質問を投げ掛けた。
「「怪我してる状態で無理に動く事……」」
「はい、二人とも正解
状況が状況だったからそうしなきゃいけないのは分かってるよ
実際、留三郎が危なかったからね」
でも、と伊作は続ける。
「留三郎、君が動かなきゃあきらちゃんが危なかった、かもしれない
でもその行動は傷口を広げる行為だ
出欠量が増えれば危険な状態になる
そして、あきらちゃん
君のお陰で留三郎は助かった
でも、その代わり君の足が悪化してしまった
下手をすれば忍者として活躍出来ないくらい悪化したかもしれない
今回は二人とも問題ないけど、これからはそうじゃないかもしれないんだ
忍者となる以上そういう場面はあるだろう
でも、僕は体も守って欲しいのを分かってくれ」
傷つく人を増やしたくないと伊作は念を込めて話す。
伊作は優しいやつだ。
それは私も留三郎もいや、忍術学園全体も分かっている事だ。
「わかった、善処する」
「ほんと?留三郎それ毎回言ってないかい?」
実際留三郎は任務以外で文次郎と喧嘩し度々保健委員会に厄介になっている。
「あきらちゃんも他人事みたいな顔しないでね?
君だって怪我する事あるんだから」
話を振られたあきらはハハハと笑いつつゼンショすると言い苦笑いした。
「それ、留三郎の同じじゃないか~」
全くとため息をついた伊作は立ち上がった。
どうやらお説教はこれくらいで勘弁してくれるらしい。
「じゃ、僕新野先生に用事あるから」
と言って保健室から出ていった。
伊作の足音が遠ざかるのを見計らい留三郎はあきらに改めて向き合った。
「あきら、今回は本当にすまなかった!」
頭を下げる留三郎にあきらは慌てて止めた。
「いいって、私も無茶しちゃったし……」
「そうか……、お互い様だな」
お互いに見合って笑う。
そしてあきらはそっと留三郎の包帯に触れた。
突然触れられた為か留三郎の鼓動が上昇する。
(あきら?)
「本当に…………無事で良かった……
留三郎に居なくなられたら……私……嫌…っ」
パタタと涙があきらの手に落ちる。
「あきら……、なあそれって……」
一体どういう心配の意味か聞こうとしてあきらの肩に手を置こうとした時。
「せーーんぱい!!!!」
襖が開かれ突然しんべえが入ってきた。
「「!?!?!?」」
二人とも思わず離れてしまった。
「あれ???」
すると、慌てて作兵衛も保健室へとやってくる。
「すみません!!!お話し中でしたよね!?
こら、しんべえ勝手に入るなって言っただろうが!!」
怒る作兵衛にしんべえは泣きじゃくって抗議した。
「だってぇ~~~お菓子~~~!!」
よく見ればしんべえの手にはお菓子の包みが握られていた。
「あきら先輩当てにお礼の菓子が届いたんですが………
しんべえのやつ食べたいって言い出して……」
先輩当てに届いたやつだから聞く必要があると言うとあっという間にしんべえが走っていったらしい。
「ほんと!!すみません!!」
頭を下げて謝る作兵衛にあきらは謝らなくていいと言った。
「ついでに用具委員会の皆で食べようか、留三郎」
「そうだな」
留三郎は笑ってあきらを見た。
(結局聞けなかったけど……まぁ、今度聞けばいいか)
満面にっこり笑顔の伊作だが、いかにも怒ってますよと、オーラがする。
状況的に正座をしなければいけないが、
留三郎は全身怪我、あきらは左足を怪我しているためそれは免除された。
「……怪我の事だろ、分かってる」
「私も」
「よろしい!じゃあ本題に入るね」
ああ、また小言が……。
「まず、留三郎
怪我してるのに無理に動いて悪化させた事
そして、あきらちゃん
留三郎を運ぶ為に怪我してる左足を動いて悪化……
はい、どこがいけなかったでしょう?」
問題!と言って私達二人に質問を投げ掛けた。
「「怪我してる状態で無理に動く事……」」
「はい、二人とも正解
状況が状況だったからそうしなきゃいけないのは分かってるよ
実際、留三郎が危なかったからね」
でも、と伊作は続ける。
「留三郎、君が動かなきゃあきらちゃんが危なかった、かもしれない
でもその行動は傷口を広げる行為だ
出欠量が増えれば危険な状態になる
そして、あきらちゃん
君のお陰で留三郎は助かった
でも、その代わり君の足が悪化してしまった
下手をすれば忍者として活躍出来ないくらい悪化したかもしれない
今回は二人とも問題ないけど、これからはそうじゃないかもしれないんだ
忍者となる以上そういう場面はあるだろう
でも、僕は体も守って欲しいのを分かってくれ」
傷つく人を増やしたくないと伊作は念を込めて話す。
伊作は優しいやつだ。
それは私も留三郎もいや、忍術学園全体も分かっている事だ。
「わかった、善処する」
「ほんと?留三郎それ毎回言ってないかい?」
実際留三郎は任務以外で文次郎と喧嘩し度々保健委員会に厄介になっている。
「あきらちゃんも他人事みたいな顔しないでね?
君だって怪我する事あるんだから」
話を振られたあきらはハハハと笑いつつゼンショすると言い苦笑いした。
「それ、留三郎の同じじゃないか~」
全くとため息をついた伊作は立ち上がった。
どうやらお説教はこれくらいで勘弁してくれるらしい。
「じゃ、僕新野先生に用事あるから」
と言って保健室から出ていった。
伊作の足音が遠ざかるのを見計らい留三郎はあきらに改めて向き合った。
「あきら、今回は本当にすまなかった!」
頭を下げる留三郎にあきらは慌てて止めた。
「いいって、私も無茶しちゃったし……」
「そうか……、お互い様だな」
お互いに見合って笑う。
そしてあきらはそっと留三郎の包帯に触れた。
突然触れられた為か留三郎の鼓動が上昇する。
(あきら?)
「本当に…………無事で良かった……
留三郎に居なくなられたら……私……嫌…っ」
パタタと涙があきらの手に落ちる。
「あきら……、なあそれって……」
一体どういう心配の意味か聞こうとしてあきらの肩に手を置こうとした時。
「せーーんぱい!!!!」
襖が開かれ突然しんべえが入ってきた。
「「!?!?!?」」
二人とも思わず離れてしまった。
「あれ???」
すると、慌てて作兵衛も保健室へとやってくる。
「すみません!!!お話し中でしたよね!?
こら、しんべえ勝手に入るなって言っただろうが!!」
怒る作兵衛にしんべえは泣きじゃくって抗議した。
「だってぇ~~~お菓子~~~!!」
よく見ればしんべえの手にはお菓子の包みが握られていた。
「あきら先輩当てにお礼の菓子が届いたんですが………
しんべえのやつ食べたいって言い出して……」
先輩当てに届いたやつだから聞く必要があると言うとあっという間にしんべえが走っていったらしい。
「ほんと!!すみません!!」
頭を下げて謝る作兵衛にあきらは謝らなくていいと言った。
「ついでに用具委員会の皆で食べようか、留三郎」
「そうだな」
留三郎は笑ってあきらを見た。
(結局聞けなかったけど……まぁ、今度聞けばいいか)