第一章
夢小説設定
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つんとした薬の匂いで目を覚ますとそこは見慣れたいつもの保健室だった。
「い、伊作先輩!食満先輩が目を覚ましまた!」
横にいた誰かが保健室から飛び出ていくのを留三郎はぼんやりしながら聞いていた。
(今のは……乱太郎か……?)
しかし、まだ頭がはっきりせず考えようとしたが霧散していく。
体を動かそうとしたが、激痛が走り一人では起きれそうにない。
パタパタと足音がして保健室に複数の人が入ってくるのが見えた。
「やあ、留三郎、おはよう」
「おう」
調子はどうだい?と伊作が聞くと留三郎は全身が痛ぇと答えた。
乱太郎たちに手伝ってもらい体を起こす。
「なあ、伊作
俺忍術学園まで帰った記憶がないんだが……」
留三郎の記憶はあきらを助けた当たりで止まっていた。
「それなら……彼女にお礼言ってね?」
伊作は親指でくいっと後ろを指す。
そこには何故か松葉杖をついたあきらがいた。
「良かった、留三郎、目覚めたんだね」
「あきら、その足……」
左足には包帯が巻かれている。
「ああ?これ?ちょっと無茶やっちゃって」
「無茶あ??お前なあ……」
すると、伊作が突然咳払いをした。
「留三郎も似たような事したんじゃないかな?」
人の事言えないよね?と冷ややかな視線を感じ口をつぐむ。
「その感じから察すると運んでくれたのはあきらだな?」
うん、とあきらが頷いた。
「……ありがとうな」
あきらの足がこうなった原因は自分にあり
憤りも少し感じていたが、留三郎は素直に感謝の気持ちを言った。
怪我をした留三郎とあきらは完治するまでの間実技授業と委員会活動を禁じられた。
現在、長屋の廊下に腰掛け用具委員会の様子を見ている最中だ。
「食満委員長、塀の補修作業終わりました!」
作業を終えた作兵衛が走ってきて報告する。
「ご苦労、作兵衛、すまないな
任せてしまって」
「いえ!!食満委員長もあきら先輩も怪我なさってるんですから俺がしっかりしないと!責任感も持って遂行します!」
ドンと胸を張って安心させようと作兵衛は大丈夫だと伝えた。
「作兵衛、ありがとうね」
あきらは立ち上がり松葉杖を持っていない方の手で作兵衛の頭を撫でた。
よしよしと頭を撫でられた作兵衛はみるみる真っ赤になり、失礼しました!と礼を言うと急いで用具倉庫の方へと走っていってしまった。
何故だろう。最近作兵衛の様子が変な気がする。
昔はああじゃなかったのにと不思議に思うあきらに対し留三郎は若干感づいてきた。
それは留三郎も同じ感情を持つようになって思うようになった事ではあるが。
(作兵衛のやつ……まさかな)
それは競争相手が増えるという意味を持つ事になる。
留三郎があきらに作兵衛の事に対し聞こうとすると、後ろから伊作が話しかけてきた。
「留三郎、あきらちゃん」
「何だ?伊作?」
伊作は笑顔で保健室を指しこう言った。
「今からちょっと話いいかな??」
留三郎とあきらの顔が青ざめる。
間違いない。
お説教のお時間である。
「い、伊作先輩!食満先輩が目を覚ましまた!」
横にいた誰かが保健室から飛び出ていくのを留三郎はぼんやりしながら聞いていた。
(今のは……乱太郎か……?)
しかし、まだ頭がはっきりせず考えようとしたが霧散していく。
体を動かそうとしたが、激痛が走り一人では起きれそうにない。
パタパタと足音がして保健室に複数の人が入ってくるのが見えた。
「やあ、留三郎、おはよう」
「おう」
調子はどうだい?と伊作が聞くと留三郎は全身が痛ぇと答えた。
乱太郎たちに手伝ってもらい体を起こす。
「なあ、伊作
俺忍術学園まで帰った記憶がないんだが……」
留三郎の記憶はあきらを助けた当たりで止まっていた。
「それなら……彼女にお礼言ってね?」
伊作は親指でくいっと後ろを指す。
そこには何故か松葉杖をついたあきらがいた。
「良かった、留三郎、目覚めたんだね」
「あきら、その足……」
左足には包帯が巻かれている。
「ああ?これ?ちょっと無茶やっちゃって」
「無茶あ??お前なあ……」
すると、伊作が突然咳払いをした。
「留三郎も似たような事したんじゃないかな?」
人の事言えないよね?と冷ややかな視線を感じ口をつぐむ。
「その感じから察すると運んでくれたのはあきらだな?」
うん、とあきらが頷いた。
「……ありがとうな」
あきらの足がこうなった原因は自分にあり
憤りも少し感じていたが、留三郎は素直に感謝の気持ちを言った。
怪我をした留三郎とあきらは完治するまでの間実技授業と委員会活動を禁じられた。
現在、長屋の廊下に腰掛け用具委員会の様子を見ている最中だ。
「食満委員長、塀の補修作業終わりました!」
作業を終えた作兵衛が走ってきて報告する。
「ご苦労、作兵衛、すまないな
任せてしまって」
「いえ!!食満委員長もあきら先輩も怪我なさってるんですから俺がしっかりしないと!責任感も持って遂行します!」
ドンと胸を張って安心させようと作兵衛は大丈夫だと伝えた。
「作兵衛、ありがとうね」
あきらは立ち上がり松葉杖を持っていない方の手で作兵衛の頭を撫でた。
よしよしと頭を撫でられた作兵衛はみるみる真っ赤になり、失礼しました!と礼を言うと急いで用具倉庫の方へと走っていってしまった。
何故だろう。最近作兵衛の様子が変な気がする。
昔はああじゃなかったのにと不思議に思うあきらに対し留三郎は若干感づいてきた。
それは留三郎も同じ感情を持つようになって思うようになった事ではあるが。
(作兵衛のやつ……まさかな)
それは競争相手が増えるという意味を持つ事になる。
留三郎があきらに作兵衛の事に対し聞こうとすると、後ろから伊作が話しかけてきた。
「留三郎、あきらちゃん」
「何だ?伊作?」
伊作は笑顔で保健室を指しこう言った。
「今からちょっと話いいかな??」
留三郎とあきらの顔が青ざめる。
間違いない。
お説教のお時間である。