第一章
夢小説設定
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伊作は夜眠れず保健室で薬の材料をすり潰していた。
(留三郎、任務無事に終えたかなあ……
それにおつかいに行ったあきらちゃんもまだ帰ってきてないし……)
任務に行った留三郎はまだ遅いにしてもただのおつかいにこんな時間がかかるだろうか。
(巻き込まれてないといいんたけど……)
と思った矢先保健室に事務員の小松田が慌てて走ってくるのが見えた。
「善法寺くん!!今すぐに校門に来て!!」
「え?、あ、はい!!」
一瞬きょとんとした伊作だったが、小松田の
ただならぬ圧を感じ道具を置いて校門へと向かった。
校門へと駆けつけるとそこには倒れたあきらに担がれた留三郎の姿があった。
「……小松田さん何があったんですか!?」
「それが、忍術学園に入った途端急に崩れおちゃって……」
伊作はあきらと留三郎に近寄り声をかけた。
「あきらちゃん、留三郎!!
聞こえる!?返事して!」
すると、気を失っていたあきらが目をうっすらとあけた。
「良かった、留三郎は……」
留三郎は瞳を瞑ったままだ。
「ごめん、伊作……忍術学園に着いたって思ったら急に力抜けちゃって……
っ、そんな事より留三郎!!留三郎を助けて」
あきらは伊作に掴みかかり懇願した。
「ちょ、落ち着いて!!
何があったの??」
どう見ても冷静さを失っているあきらにゆっくり諭す。
「留三郎、動いちゃ駄目だって言ったのに
無理やり走ったから傷口が開いて!」
まだ状況が掴めないが、留三郎を手当てしないといけないようだ。
「分かった、とりあえず留三郎を保健室に運ぶから何があったのか後で話してくれる?」
伊作がそう問うとあきらはこくりと頷いた。
留三郎が保健室に運ばれて数十分が経ち襖が開いて伊作が出てきた。
「どう?」
「とりあえず、処置は終わったよ
後は目覚めるだけかな」
大丈夫だって、と伊作が微笑んだのを見てあきらは少し安堵した。
普段気遣う事が多く優しい伊作だが、本当に
危ない時はちゃんと伝えてくれる。
「されと、何が起こったか聞かないとね
あきらちゃんも多少怪我したでしょ?
保健室で手当てしないと」
だが、あきらは顔を少しひきつらせて後ずさる。
「…………足ちゃんと見せてね」
若干左足を庇うのを見抜かれたようだ。
(怪我すると説教喰らうからなあ)
「うわあ……よくこんな状態で歩いてきたね」
えらい様だと、伊作は眉をひそめた。
「……やっちゃいけないってのは分かってる」
「ハイハイ、留三郎の為だもんね」
伊作はテキパキ薬を用意して患部を処置した。
「~~~~っ!」
「動かないで、治療が出来ないよ」
消毒液が染み込み、激痛の反動で動いてしまう。
「はい、後は包帯巻くだけだね」
そうだ、経緯を話すのを忘れていた。
処置を受けている間にあきらはこれまでの経緯を簡潔に話した。
「それでこうなったのか……」
二人ともまた無茶して……と伊作は静かに怒っている。
「これでよしと、しばらく安静にしないと駄目だからね、必ず松葉杖使うこと」
「わかった」
「部屋に戻る?手伝うよ」
しかし、あきらは首を横に振った。
「留三郎が心配だから」
「まぁ、今の状態で動かせるのも良くないか……、しょうがないなあ」
伊作は肩をすくめ、ため息をついた。
(留三郎、任務無事に終えたかなあ……
それにおつかいに行ったあきらちゃんもまだ帰ってきてないし……)
任務に行った留三郎はまだ遅いにしてもただのおつかいにこんな時間がかかるだろうか。
(巻き込まれてないといいんたけど……)
と思った矢先保健室に事務員の小松田が慌てて走ってくるのが見えた。
「善法寺くん!!今すぐに校門に来て!!」
「え?、あ、はい!!」
一瞬きょとんとした伊作だったが、小松田の
ただならぬ圧を感じ道具を置いて校門へと向かった。
校門へと駆けつけるとそこには倒れたあきらに担がれた留三郎の姿があった。
「……小松田さん何があったんですか!?」
「それが、忍術学園に入った途端急に崩れおちゃって……」
伊作はあきらと留三郎に近寄り声をかけた。
「あきらちゃん、留三郎!!
聞こえる!?返事して!」
すると、気を失っていたあきらが目をうっすらとあけた。
「良かった、留三郎は……」
留三郎は瞳を瞑ったままだ。
「ごめん、伊作……忍術学園に着いたって思ったら急に力抜けちゃって……
っ、そんな事より留三郎!!留三郎を助けて」
あきらは伊作に掴みかかり懇願した。
「ちょ、落ち着いて!!
何があったの??」
どう見ても冷静さを失っているあきらにゆっくり諭す。
「留三郎、動いちゃ駄目だって言ったのに
無理やり走ったから傷口が開いて!」
まだ状況が掴めないが、留三郎を手当てしないといけないようだ。
「分かった、とりあえず留三郎を保健室に運ぶから何があったのか後で話してくれる?」
伊作がそう問うとあきらはこくりと頷いた。
留三郎が保健室に運ばれて数十分が経ち襖が開いて伊作が出てきた。
「どう?」
「とりあえず、処置は終わったよ
後は目覚めるだけかな」
大丈夫だって、と伊作が微笑んだのを見てあきらは少し安堵した。
普段気遣う事が多く優しい伊作だが、本当に
危ない時はちゃんと伝えてくれる。
「されと、何が起こったか聞かないとね
あきらちゃんも多少怪我したでしょ?
保健室で手当てしないと」
だが、あきらは顔を少しひきつらせて後ずさる。
「…………足ちゃんと見せてね」
若干左足を庇うのを見抜かれたようだ。
(怪我すると説教喰らうからなあ)
「うわあ……よくこんな状態で歩いてきたね」
えらい様だと、伊作は眉をひそめた。
「……やっちゃいけないってのは分かってる」
「ハイハイ、留三郎の為だもんね」
伊作はテキパキ薬を用意して患部を処置した。
「~~~~っ!」
「動かないで、治療が出来ないよ」
消毒液が染み込み、激痛の反動で動いてしまう。
「はい、後は包帯巻くだけだね」
そうだ、経緯を話すのを忘れていた。
処置を受けている間にあきらはこれまでの経緯を簡潔に話した。
「それでこうなったのか……」
二人ともまた無茶して……と伊作は静かに怒っている。
「これでよしと、しばらく安静にしないと駄目だからね、必ず松葉杖使うこと」
「わかった」
「部屋に戻る?手伝うよ」
しかし、あきらは首を横に振った。
「留三郎が心配だから」
「まぁ、今の状態で動かせるのも良くないか……、しょうがないなあ」
伊作は肩をすくめ、ため息をついた。