「そういえば、留三郎ってどの委員会になったの？」

あきらは気になり長次に聞いた。

全員であみだくじで決めたと言っていたから知っているはず。

「………作法委員会だ…」

用具委員会の全員が唖然とする。

「…作法…？ぜんっぜん、合わない……」

思わず作兵衛も苦笑いする。

「作法委員会ですか…あまり想像できませんね…」

作法委員会といえば変わる前は六年い組立花仙蔵が委員長を努めていた。

委員会活動は何をしていたかと聞かれるとあまり詳しくはないが
生首フィギュアの取り扱いが思い浮かぶ。

元は用具委員会の管轄だったが、今は作法委員会の元にある。

生首フィギュアはとてつもなく過激で昔は少し苦手だったのは…置いといて

作法委員会に入る忍たまは度胸がないと勤まらないと噂をされているくらいだ。

作法委員のメンバーはどいつもこいつも難癖があり、特にやいているのは綾部だが…。

「まあ、度胸は留三郎にはあるだろうけど…

作法ねえ……」

あの留三郎がただずまいをきちっとする姿がどうにも想像出来ない。

いや、目上の人には礼儀正しくは出来てるか…。

「後は…作法委員会を戦う作法委員会にする！！なんて言いださないといいんだけど…」

食満留三郎は武闘派の忍たまだ。

日頃熱心に鍛錬するのはいいけれど、ところかまわず勝負したがる癖がある。

「…食満先輩なら言いそうですね…」

「迷惑かけてないといいんだけど、今度菓子折りでも持ってくか…」

あきらはこの異常な状態が一刻も早く元に戻る事を祈った。