第一章
夢小説設定
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それは突然起こった。
「委員長を交代させる事にした!!」
学園長のとんでもない一言に忍術学園中が大混乱している。
かくゆうあきらの所属する用具委員会もそのあおりを食らう事になるだろう。
はあとため息をつくあきらの元に作兵衛が走ってやってきた。
「い、今から新!用具委員長がいらっしゃるそうです!!」
本来なら年齢が上のあきらが伝達するべきなのだがくのたまという
特殊な立ち位置にいるので作兵衛が伝達係だ。
今年で私も最後だし経験させておく分にはいいだろう。
「分かった、作兵衛、伝達ありがとう」
礼を言うと作兵衛はは、はい!!と勢いよく返事をした。
(うーん…だいぶ緊張してる…)
話しやすいやつならいいんだけど…。
そして留三郎はどこの委員会に行ったのか…。
それも懸念事項だ、他の委員会となると留三郎がトラブルを起こした際に対処出来ない。
あきら含む5人は用具倉庫で待機中誰が来るか予想した。
「ボク、委員長は立花先輩がいいなあ」
「僕も!!食満先輩もいいけど立花先輩になってもらいたいよねえ」
しんべえと喜三太が話すのを聞いてあきらは苦笑した。
(もし仙蔵が用具委員会の委員長になるとしたら委員会の名前を聞いた途端失神するだろうな…)
「あきら先輩は誰がいいとかありますか?」
「うーん正直留三郎以外考えれないけど…
伊作と小平太以外だったら概ね大丈夫かな」
私の基準だから仙蔵は大丈夫じゃないだろうけど。
あきらは学園長の前で涙を流し抗議する仙蔵を想像した。
「どうしてそのお二人は駄目なんですか?
七松先輩は…何となく想像出来ますけど…」
善法寺先輩とは仲がよろしいですよね、と作兵衛が言う。
「いやあ、仲がいいのとこれとは別だよ
だってあいつ不運じゃん、備品壊されたら困るからぜっったい、駄目」
あきらがピシャリと言った所で誰かの足音がした。
「来ましたね…」
皆固唾を飲んで誰なのか見るとそこに居たのは、
ろ組の長在家長次だった。
(長次か…………
まぁ、ましな方かな)
あきらは安堵したが、どうも後輩は真逆らしい。
顔が怖いせいかびっくりしてしんべえ、喜三太、平太の魂が抜け出てしまった。
喜三太、平太の魂は何とか捕まえたがしんべえの魂だけ外へと出てしまう。
「せ、先輩!俺しんべえの魂探してきます!!」
「うん、お願い!作兵衛!
二人の分は私が戻しとくから!」
作兵衛は用具倉庫の外へと駆け出した。
その間にあきらは喜三太と平太の魂を鼻から入れた。
「あれ!?しんべえは?」
勢いよく飛び起きた喜三太はしんべえの意識がないことに気づく。
「それがしんべえの魂、外に出ちゃったみたいで……
今作兵衛が探してる」
すると、ちょうど作兵衛が戻ってきた。
「よ、用具委員会富松作兵衛!
ただいま戻りました!!
し!しんべえの抜けた魂を回収してまいりました!!」
用具倉庫の奥に座った長次は顔を動かさずにご苦労とだけ言う。
「は、はい!!」
(作兵衛、大丈夫かな……)
明らかに怖がっている。
作兵衛がしんべえの魂を入れしんべえも復活した。
ほっと息をついたあきらはそっと様子を伺っている乱太郎、伏木蔵に気付いた。
恐らく各委員会やしんべえを心配して見に来たのだろう。
友達思いのいい子だと微笑ましいなと思っていたら、喜三太が少し話していたのを作兵衛が咎めた。
長次は顔は怖いが中身はそんなにキツい方ではないというのは長年接しているあきらだから分かる事だが、普段接していない後輩は全く分からない事だった。
「新用具委員長の中在家長次です
これからよろしく」
長次が自己紹介すると作兵衛は在庫表を差し出した。
「…………受け取った」
作兵衛達は一瞬安堵したものの、再び長次が発言しようとした為、思わず体を強張らせる。
「もそもそ…………」
(相変わらず声が小さくて聞こえづらいな……)
「そんなに」
作兵衛が聞き返すと、
「そんなに固くならなくていい」
長次は和ませようと言ったのだが、逆効果である。
かっちこちんだ。
(どうしたもんかなあ)
あきらは長次に後輩達を怖がらせないよう
出来ないかと耳打ちした。
「…………もっとリラックス…………」
「は、はい、リラックス……」
作兵衛達はすっかり凍りついてしまっている。
あ、うん、駄目だわ、これ。
「委員長を交代させる事にした!!」
学園長のとんでもない一言に忍術学園中が大混乱している。
かくゆうあきらの所属する用具委員会もそのあおりを食らう事になるだろう。
はあとため息をつくあきらの元に作兵衛が走ってやってきた。
「い、今から新!用具委員長がいらっしゃるそうです!!」
本来なら年齢が上のあきらが伝達するべきなのだがくのたまという
特殊な立ち位置にいるので作兵衛が伝達係だ。
今年で私も最後だし経験させておく分にはいいだろう。
「分かった、作兵衛、伝達ありがとう」
礼を言うと作兵衛はは、はい!!と勢いよく返事をした。
(うーん…だいぶ緊張してる…)
話しやすいやつならいいんだけど…。
そして留三郎はどこの委員会に行ったのか…。
それも懸念事項だ、他の委員会となると留三郎がトラブルを起こした際に対処出来ない。
あきら含む5人は用具倉庫で待機中誰が来るか予想した。
「ボク、委員長は立花先輩がいいなあ」
「僕も!!食満先輩もいいけど立花先輩になってもらいたいよねえ」
しんべえと喜三太が話すのを聞いてあきらは苦笑した。
(もし仙蔵が用具委員会の委員長になるとしたら委員会の名前を聞いた途端失神するだろうな…)
「あきら先輩は誰がいいとかありますか?」
「うーん正直留三郎以外考えれないけど…
伊作と小平太以外だったら概ね大丈夫かな」
私の基準だから仙蔵は大丈夫じゃないだろうけど。
あきらは学園長の前で涙を流し抗議する仙蔵を想像した。
「どうしてそのお二人は駄目なんですか?
七松先輩は…何となく想像出来ますけど…」
善法寺先輩とは仲がよろしいですよね、と作兵衛が言う。
「いやあ、仲がいいのとこれとは別だよ
だってあいつ不運じゃん、備品壊されたら困るからぜっったい、駄目」
あきらがピシャリと言った所で誰かの足音がした。
「来ましたね…」
皆固唾を飲んで誰なのか見るとそこに居たのは、
ろ組の長在家長次だった。
(長次か…………
まぁ、ましな方かな)
あきらは安堵したが、どうも後輩は真逆らしい。
顔が怖いせいかびっくりしてしんべえ、喜三太、平太の魂が抜け出てしまった。
喜三太、平太の魂は何とか捕まえたがしんべえの魂だけ外へと出てしまう。
「せ、先輩!俺しんべえの魂探してきます!!」
「うん、お願い!作兵衛!
二人の分は私が戻しとくから!」
作兵衛は用具倉庫の外へと駆け出した。
その間にあきらは喜三太と平太の魂を鼻から入れた。
「あれ!?しんべえは?」
勢いよく飛び起きた喜三太はしんべえの意識がないことに気づく。
「それがしんべえの魂、外に出ちゃったみたいで……
今作兵衛が探してる」
すると、ちょうど作兵衛が戻ってきた。
「よ、用具委員会富松作兵衛!
ただいま戻りました!!
し!しんべえの抜けた魂を回収してまいりました!!」
用具倉庫の奥に座った長次は顔を動かさずにご苦労とだけ言う。
「は、はい!!」
(作兵衛、大丈夫かな……)
明らかに怖がっている。
作兵衛がしんべえの魂を入れしんべえも復活した。
ほっと息をついたあきらはそっと様子を伺っている乱太郎、伏木蔵に気付いた。
恐らく各委員会やしんべえを心配して見に来たのだろう。
友達思いのいい子だと微笑ましいなと思っていたら、喜三太が少し話していたのを作兵衛が咎めた。
長次は顔は怖いが中身はそんなにキツい方ではないというのは長年接しているあきらだから分かる事だが、普段接していない後輩は全く分からない事だった。
「新用具委員長の中在家長次です
これからよろしく」
長次が自己紹介すると作兵衛は在庫表を差し出した。
「…………受け取った」
作兵衛達は一瞬安堵したものの、再び長次が発言しようとした為、思わず体を強張らせる。
「もそもそ…………」
(相変わらず声が小さくて聞こえづらいな……)
「そんなに」
作兵衛が聞き返すと、
「そんなに固くならなくていい」
長次は和ませようと言ったのだが、逆効果である。
かっちこちんだ。
(どうしたもんかなあ)
あきらは長次に後輩達を怖がらせないよう
出来ないかと耳打ちした。
「…………もっとリラックス…………」
「は、はい、リラックス……」
作兵衛達はすっかり凍りついてしまっている。
あ、うん、駄目だわ、これ。