第一章
夢小説設定
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留三郎は用具委員会から戻ってくると、他の六年達が項垂れているのを見て察した。
(何て声かけたもんかなあ)
留三郎としてはあきらに委員会繋りとは言え、チョコを貰ったので概ね良しとしているが、他はそうはいかない。
「留三郎、お帰り……って、留三郎背中に何か紙が貼られてるけど?」
今のところチョコ0個(あきらのチロルチョコを除けば)の伊作は机に突っ伏していたが、留三郎の背中に何か貼られている事に気付いた。
仙蔵が紙をぺりっと剥がし読み上げる。
「六年生の先輩方へ……
食堂にてお待ちしております!?!?」
ガタタと音を当てて、皆一斉に立ち上がった。
「仙蔵……これ……って……!!」
「ど、どうしたんだよ、急に」
留三郎はいまいち状況が掴めていないらしい。
「留三郎!!これ!!!
女子の文字だよ!!!絶対!!」
伊作が紙をばしばし叩きながら説明する。
「ってことは私達へのチョコっていう事だよな!!!!」
小平太はもちろん、長次、更には三禁だなんだのと小言を言っていた
文次郎まで瞳を輝かせている。
「何だかんだいって文次郎も結局チョコ欲しかったのだな」
仙蔵がニヤニヤしながら文次郎を見ると文次郎は慌てて目線を反らした。
「う、うるさい!!!さっさと食堂へ行くぞ!!!」
慌てて食堂へと向かい入った時、別の出口からくのたまらしき人物が出ていくのを小平太は見た。
謎のくのたまを小平太は追いかけようとしたものの、既に立ち去ったらしく姿は確認出来なかった。
「小平太、顔は見えたか?」
仙蔵が問いかけると小平太は首を横に振った。
「いや、後姿だけだったからな……
身長を見る限り上級生って事は分かるんだが
ぶっちゃけ髪の色しか分からん」
「そうだな……
くのたまは忍たまとは違い学年別に制服を分けているわけではないから
特定は難しいか」
話し込んでいる二人を伊作が呼んだ。
「特定も大事だけど、ちょっとこっち来てくれないか
机の上に箱と手紙が添えられてるんだけど……」
食堂の机の上にはチョコが入っていると見られる箱と手紙がセットで置かれていた。
「とりあえず、手紙を読み上げるぞ」
仙蔵が言うと周りは頷いた。
「えー。六年生の先輩方
直接会って話すのは大変恥ずかしいので文面で失礼します
いつもご活躍拝見しております
これからも頑張ってください
チョコを作ったのでよろしければ皆さんでお召し上がりください……」
仙蔵は他の5人と顔を見合わせた。
「やったああああああ!!!!!」
「ねぇねぇ!!!
いつも僕たちの活躍見てくれてる、だって!!!」
「ああ……!!我々の努力は無駄ではなかったのだな……!!」
ちょうど六人分だったので、食べることにした。
「チョコ……チョコだ」
仙蔵達は感激で涙を流している。
だが、一方留三郎は少し何か引っ掛かっていた。
(なーんか、数年前に貰ったあきらのチョコと味似てるような気がすんだけど……
まぁチョコなんてどれも同じようなもんか)
一方食堂からでたくのたまはある程度距離を取った後、
周りに誰もいないことを確認すると変装を解いた。
変装を解くとそこから現れた人物は鉢屋三郎だった。
「ちゃんと顔見られずにチョコだけ置いてきましたよ、先輩」
「ありがとう、鉢屋」
鉢屋がそう言うと、壁から隠れ見の術をしていたあきらが出できた。
(何て声かけたもんかなあ)
留三郎としてはあきらに委員会繋りとは言え、チョコを貰ったので概ね良しとしているが、他はそうはいかない。
「留三郎、お帰り……って、留三郎背中に何か紙が貼られてるけど?」
今のところチョコ0個(あきらのチロルチョコを除けば)の伊作は机に突っ伏していたが、留三郎の背中に何か貼られている事に気付いた。
仙蔵が紙をぺりっと剥がし読み上げる。
「六年生の先輩方へ……
食堂にてお待ちしております!?!?」
ガタタと音を当てて、皆一斉に立ち上がった。
「仙蔵……これ……って……!!」
「ど、どうしたんだよ、急に」
留三郎はいまいち状況が掴めていないらしい。
「留三郎!!これ!!!
女子の文字だよ!!!絶対!!」
伊作が紙をばしばし叩きながら説明する。
「ってことは私達へのチョコっていう事だよな!!!!」
小平太はもちろん、長次、更には三禁だなんだのと小言を言っていた
文次郎まで瞳を輝かせている。
「何だかんだいって文次郎も結局チョコ欲しかったのだな」
仙蔵がニヤニヤしながら文次郎を見ると文次郎は慌てて目線を反らした。
「う、うるさい!!!さっさと食堂へ行くぞ!!!」
慌てて食堂へと向かい入った時、別の出口からくのたまらしき人物が出ていくのを小平太は見た。
謎のくのたまを小平太は追いかけようとしたものの、既に立ち去ったらしく姿は確認出来なかった。
「小平太、顔は見えたか?」
仙蔵が問いかけると小平太は首を横に振った。
「いや、後姿だけだったからな……
身長を見る限り上級生って事は分かるんだが
ぶっちゃけ髪の色しか分からん」
「そうだな……
くのたまは忍たまとは違い学年別に制服を分けているわけではないから
特定は難しいか」
話し込んでいる二人を伊作が呼んだ。
「特定も大事だけど、ちょっとこっち来てくれないか
机の上に箱と手紙が添えられてるんだけど……」
食堂の机の上にはチョコが入っていると見られる箱と手紙がセットで置かれていた。
「とりあえず、手紙を読み上げるぞ」
仙蔵が言うと周りは頷いた。
「えー。六年生の先輩方
直接会って話すのは大変恥ずかしいので文面で失礼します
いつもご活躍拝見しております
これからも頑張ってください
チョコを作ったのでよろしければ皆さんでお召し上がりください……」
仙蔵は他の5人と顔を見合わせた。
「やったああああああ!!!!!」
「ねぇねぇ!!!
いつも僕たちの活躍見てくれてる、だって!!!」
「ああ……!!我々の努力は無駄ではなかったのだな……!!」
ちょうど六人分だったので、食べることにした。
「チョコ……チョコだ」
仙蔵達は感激で涙を流している。
だが、一方留三郎は少し何か引っ掛かっていた。
(なーんか、数年前に貰ったあきらのチョコと味似てるような気がすんだけど……
まぁチョコなんてどれも同じようなもんか)
一方食堂からでたくのたまはある程度距離を取った後、
周りに誰もいないことを確認すると変装を解いた。
変装を解くとそこから現れた人物は鉢屋三郎だった。
「ちゃんと顔見られずにチョコだけ置いてきましたよ、先輩」
「ありがとう、鉢屋」
鉢屋がそう言うと、壁から隠れ見の術をしていたあきらが出できた。