第一章
夢小説設定
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「これであらかた終わったな」
校庭をぐるっと見渡し、落し穴がない事を確認した留三郎は他の用具委員に委員会は終わりだと伝えた。
すると、しんべえたちは疲労困憊なのか、へろへろと地面に腰を下ろした。
「もう僕お腹ぺこぺこで動けないよ~~」
しんべえは委員会で体力を消費したせいか、既にお腹が減っているようだ。
「お、しんべえ、良かったな」
しんべえは留三郎の言ってる意味が分からず頭にはてなマークを浮かべた。
「あっ、そういえば、今日って……!」
意図に気付いた作兵衛を横目にあきらは予め持ってきた包みを開けた。
そこには前日に作り置きしておいたチョコマフィンがあった。
「おお~~~~~」
用具委員一同は感嘆の声を上げた。
「毎年、ありがとうな、委員会の分も作って貰って」
「いや、別にこれくらい良いよ
作るのも嫌いじゃないし
さ、皆一つずつね、こら、しんべえ
気持ちは分かるけど皆平等だからね」
あきらは順番に各委員の皆にマフィンを一つずつ渡して回った。
「僕、一つだけじゃ足りないよお」
「しんべえはまだおしげちゃんからのチョコ残ってるじゃん」
しんべえはまだ足りないようだが、喜三太は他のくのたまからはチョコを貰っていないので羨ましそうだ。
「せっかくだし、今から皆で食うか!」
「えっ、今から……??」
「何だ、問題でもあるのか?」
あきらは出来ればこの場ではなく長屋に帰ってから食べて欲しかったが、理由を聞かれると困るので、何でもないと答えた。
「なら、いいんだが……」
各々適当に腰掛け、マフィンを手に取った。
「いただきまーす!!」
皆一斉にひと口かじるのを見て、あきらは反応を伺った。
「うまい(美味しい)!!」
良かった、口に合ったようだと、あきらはほっとした。
「これ……中に入ってるのバナナですね」
作兵衛はマフィンを見て言った。
「留三郎は?どう?」
「ん、普通にうまいな」
留三郎はモグモグしつつ、引き続き食べている。
留三郎のだけある工夫をしているのだが、特に気付いていないようだ。
(何か……バナナの周りにちょっとほろ苦いのがあるけど……
まぁ、うまいからいいか)
留三郎がスルーしたそのほろ苦いのは、バナナをカラメルでコーティングしたからなのだが、本人は特に気にしなかった。
(留三郎にだけ違うの渡したけど、気付いてないか……)
校庭をぐるっと見渡し、落し穴がない事を確認した留三郎は他の用具委員に委員会は終わりだと伝えた。
すると、しんべえたちは疲労困憊なのか、へろへろと地面に腰を下ろした。
「もう僕お腹ぺこぺこで動けないよ~~」
しんべえは委員会で体力を消費したせいか、既にお腹が減っているようだ。
「お、しんべえ、良かったな」
しんべえは留三郎の言ってる意味が分からず頭にはてなマークを浮かべた。
「あっ、そういえば、今日って……!」
意図に気付いた作兵衛を横目にあきらは予め持ってきた包みを開けた。
そこには前日に作り置きしておいたチョコマフィンがあった。
「おお~~~~~」
用具委員一同は感嘆の声を上げた。
「毎年、ありがとうな、委員会の分も作って貰って」
「いや、別にこれくらい良いよ
作るのも嫌いじゃないし
さ、皆一つずつね、こら、しんべえ
気持ちは分かるけど皆平等だからね」
あきらは順番に各委員の皆にマフィンを一つずつ渡して回った。
「僕、一つだけじゃ足りないよお」
「しんべえはまだおしげちゃんからのチョコ残ってるじゃん」
しんべえはまだ足りないようだが、喜三太は他のくのたまからはチョコを貰っていないので羨ましそうだ。
「せっかくだし、今から皆で食うか!」
「えっ、今から……??」
「何だ、問題でもあるのか?」
あきらは出来ればこの場ではなく長屋に帰ってから食べて欲しかったが、理由を聞かれると困るので、何でもないと答えた。
「なら、いいんだが……」
各々適当に腰掛け、マフィンを手に取った。
「いただきまーす!!」
皆一斉にひと口かじるのを見て、あきらは反応を伺った。
「うまい(美味しい)!!」
良かった、口に合ったようだと、あきらはほっとした。
「これ……中に入ってるのバナナですね」
作兵衛はマフィンを見て言った。
「留三郎は?どう?」
「ん、普通にうまいな」
留三郎はモグモグしつつ、引き続き食べている。
留三郎のだけある工夫をしているのだが、特に気付いていないようだ。
(何か……バナナの周りにちょっとほろ苦いのがあるけど……
まぁ、うまいからいいか)
留三郎がスルーしたそのほろ苦いのは、バナナをカラメルでコーティングしたからなのだが、本人は特に気にしなかった。
(留三郎にだけ違うの渡したけど、気付いてないか……)