「仙蔵は性格面……と……
文次郎と長次はやっぱ顔の年齢層かな」

あきらは今までに出た要素を紙にさらさらと書いた。

「年齢層って……
そりゃ先生に間違われた事もあるが……」

思わず、留三郎が吹き出す。

「先生って！！！！
そりゃあ！モテるわけないよなあ！」

留三郎がゲラゲラと笑う。

「お前だって！！くのたまに告白されたときに12歳以下じゃないと
無理って断ってぼこぼこにされて以来、モテてないだろ！！
人の事言えねえだろうが！！」


痛い所をつかれ留三郎はうっと返答に困った。

「う、うるせー！！！！」

実はあの告白がきっかけであきらを意識する形となったのだが、本人以外は誰も知らない。

このまま喧嘩になると思われたが、どこからか不気味な笑い声が聞こえてきて、思わず留三郎と文次郎はピタッと動きを止めた。

長次が怒っている。

「す、すまん、長次、話の本筋からそれてしまったな」

文次郎は長次に謝った。

「俺もすまん……
えーと、後誰が残ってるか？？」

留三郎が聞くと伊作が手を上げた。

「伊作は……まぁ……あれだろ……」

「不運しか思い浮かばないな」

「他に要素ある？」

「他は……薬臭いってことか？」

「…………改善策は不運をどうにかするしかないのでは…………」

同級からの心ない言葉に伊作は思わず、泣いた。

「そこ持ってこられると、僕永遠にモテない
じゃん！！ねえあきらちゃん！！
他に何かない！？！？」

伊作はあきらにすがり付く。

「何かって言われても……
うーん、超幸運女子を見つけるか、一回死んで生まれ変わるしかないんじゃない？」

「そんなーー！！！」